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plism12z7のレビュー・評価・感想

君の膵臓をたべたい / キミスイ / I Want to Eat Your Pancreas / Let Me Eat Your Pancreas
8

忘れかけていた気持ちを思い出させてくれる物語「君の膵臓をたべたい」読了レビュー

「君の膵臓をたべたい」について、簡単に解説していきます。
この小説は、佳野よるさんによって書かれた作品です。
2015年刊行。著者は高校時代から執筆活動を行っており、本作がデビュー作となっています。
2016年には、「本屋大賞」で第二位を獲得。
その後、2016年にオーディオドラマ化、2017年に実写映画化、2018年にはアニメ映画化もされています。
この作品の見どころは作品を通して、「誰かへの気持ちは、言葉にして伝えることが重要。」ということを、思い出させてくれることです。
ストーリーについて、簡単に解説していきます。
ある日、とある用事で病院に訪れていた高校生の主人公「僕」は、『共病文庫』と書かれた、一冊の文庫本を偶然拾います。
それは、主人公のクラスメイトである、「山内桜良」が書いた、秘密の日記帳でした。
主人公が文庫本を開いて読んでみると、彼女が膵臓の病気にかかり、余命いくばくもないことが綴られていました。
驚きながら内容を読み進めていると、読んでいるところを山内本人に見つかってしまいます。
そこから二人は秘密を共有する仲になります。
誰も知らない彼女の病気の秘密を知った「僕」と、病気でありながらも、明るく優しく振る舞う「彼女」の、奇妙な日常が始まっていく…そんなストーリーになっています。
この物語は、とても悲しく、儚い物語です。
しかし、ただ悲しいだけでなく、人間が大切にするべき気持ちを思い出させてくれる、そんな物語になっています。
興味のある方は、ぜひご自分の目で、結末を見届けてあげてください。

サイダーのように言葉が湧き上がる
5

サイダーのように言葉が湧き上がる

夏になると観ようかなぁと思える映画のうちの1つです。
常にヘッドホンを手放すことが出来なくて、自分の気持ちをうまく伝えるのが下手な代わりに俳句にして表現する、少し内気で人見知りな男の子と、
ネットで沢山の人に配信してみてもらっていて、ファンも沢山いて、明るいのにコンプレックスを抱えて常にマスクをしている女の子のひと夏の物語です。
そんな2人が夏のショッピングモールで出会うところから物語が進んでいきます。
男の子はチェリー、女の子はスマイルです。
男の子はそのショッピングモールで働く子で、皆から桜なのでチェリーボーイと呼ばれています。
チェリーとスマイルがショッピングモールでぶつかった拍子にケータイが入れ替わってしまいます。
アニメの色づかいがとてもカラフルでポップな色味で可愛く、色合いでも夏っぽさを感じることができる作品でます。
チェリーの言葉たちはタイトルみたいに、サイダーが溢れ出るかの様に言葉を紡ぎ出していきます。
彼は、日々の生活で繊細に自分自身の見たものを感じとり、心の機微が俳句を通して伝わってくるように思います。
それぞれにコンプレックスを抱えた2人が出会い、仲良くなっていくことでお互いに変化が訪れます。

風をつかまえた少年 / The Boy Who Harnessed the Wind
6

真面目な作品だった。

アフリカの農家が舞台の話で実話ベースです。頭がいいけど、家が貧乏で学校を辞めなきゃいけなくてという貧困問題を扱っていて、ああ、ほんとこの問題はどうにかしないとなと思いました。でも、主人公の子は、なんで家の農業がダメになったのか、考えて、乾期でも水が負けるように風車で電気を貯めようとか考えたりして、すごくバイタリティに飛んでるなと思いました。やっぱり好奇心は世界を救う、そういうものなのかもなと思いました。
ただ、風車を作ればいいんだというのがわかっても、そこか、なかなか理解を得られず、ちょっと話が進まなかったし、それまでの貧困の様子とか、父親の無学であることへの悲しみとか、結構暗い映画でした。これが真実なんだし、何も間違ってはいないと思いますが、映画としてみると、あんまりワクワクするとかそういう類の映画ではなく、教育ドキュメンタリーのようでした。それはそれでいいのですが、思ってたのと違うと思いました。
でも、ちゃんと本当の舞台であるマラウイ共和国で撮影していたり、、役者さんも地元出身の人たちを起用してたり、現地語を使っていたりして、すごくリアルで良かったと思います。勉強の大切さを教えてくれる映画だと思います。