サイダーのように言葉が湧き上がる

サイダーのように言葉が湧き上がるのレビュー・評価・感想

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サイダーのように言葉が湧き上がる
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サイダーのように言葉が湧き上がる

夏になると観ようかなぁと思える映画のうちの1つです。
常にヘッドホンを手放すことが出来なくて、自分の気持ちをうまく伝えるのが下手な代わりに俳句にして表現する、少し内気で人見知りな男の子と、
ネットで沢山の人に配信してみてもらっていて、ファンも沢山いて、明るいのにコンプレックスを抱えて常にマスクをしている女の子のひと夏の物語です。
そんな2人が夏のショッピングモールで出会うところから物語が進んでいきます。
男の子はチェリー、女の子はスマイルです。
男の子はそのショッピングモールで働く子で、皆から桜なのでチェリーボーイと呼ばれています。
チェリーとスマイルがショッピングモールでぶつかった拍子にケータイが入れ替わってしまいます。
アニメの色づかいがとてもカラフルでポップな色味で可愛く、色合いでも夏っぽさを感じることができる作品でます。
チェリーの言葉たちはタイトルみたいに、サイダーが溢れ出るかの様に言葉を紡ぎ出していきます。
彼は、日々の生活で繊細に自分自身の見たものを感じとり、心の機微が俳句を通して伝わってくるように思います。
それぞれにコンプレックスを抱えた2人が出会い、仲良くなっていくことでお互いに変化が訪れます。