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paprika05236のレビュー・評価・感想

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

恐ろしいほどのバスケブームを生み出した伝説的マンガ

神奈川県の湘北高校を舞台に主人公、桜木花道の活躍を描くバスケ漫画です。
中学時代女の子に振られ続けた花道は、あこがれの晴子さんの為、バスケットマンになるべくバスケ部に入部するが…。
井上雄彦が少年ジャンプに連載していたバスケ漫画ですが、バスケットボール漫画はヒットしないというジンクスを打ち破り大ヒットします。
連載時はバスケブームを巻き起こし、日本国内だけではなく海外での人気も高いことでも知られます。
2021年に再度映画化され、コミックスも完全版が再版されるなど根強い人気を誇る名作となりました。

また本作の影響で恐ろしいほどのバスケブームを生み出し、一緒に野球をやっていた少年たちはこぞってスラダンに影響され中学・高校では立派なバスケットマンになっていきました。
「バスケがしたいです」「諦めたらそこで終了ですよ」など今でもネタで使われている台詞も多く、作品中に出てくるキャラクターも個性豊かで魅力的です。
画力も高いことで知られ、最終巻では次作品のバガボンドに繋がる芸術的な画力を発揮し始めます。もはや週刊連載の域を超えるほどのレベルでした。

試合も様々な相手と行いますが、特に山王戦のセリフ無しの描写は思い出すだけで鳥肌モノです。
アニメよりも漫画の方が面白いと自信を持って言える数少ない作品です!

石嶺聡子
10

歌唱力抜群の沖縄出身の歌姫

石嶺聡子は沖縄出身のミュージシャンです。ただ、いわゆる島唄、即ち沖縄民謡を歌う歌手ではなく父親が好きだった米国のブラックミュージックなどを聴いて育ったアーティストです。彼女が聴いた楽曲のメインはダイアナ・ロスで、彼女はその影響を強く受けました。
石嶺聡子の魅力はその伸びやかなヴォイスにあります。もう一つは、英米のポップスのカバーアルバムもあることからわかるように、洋楽を綺麗な発音とその雰囲気をよく理解して歌っているところです。
洋楽は日本の歌手が歌う場合には、ただ歌うだけでは本場の雰囲気が出ません。その詞の世界、背景の文化を十分に理解して表現に活かさなければ、センスがないねの一言で終わってしまいます。そんな歌い方では聴く人の心には響きません。
石嶺聡子の初期の名曲「涙はいらない」や「くもりのち晴れ」などはそれまでのポップスとは違うタイプの楽曲という感じがします。いわゆる歌謡曲の匂いというもの、即ち和メロの雰囲気から解き放たれています。その後も彼女はこの方向性を推し進めていきました。
そのなかの1曲、”Liberty Girl”などは、石嶺聡子が洋楽のセンスを巧みに活かしているのがよくわかります。この曲はある人気番組に使われましたが、まさしく雰囲気にピッタリでした。彼女は、ある時期以降自作自演の方向へと舵を切り、聴く人の心をグッと鷲掴みするような歌を歌っています。
今後ともその活躍から目が離せませんね!

BEASTARS / ビースターズ
9

鳥肌立ちました

アニメの見所は「哀感」。大人向けのアニメだと感じた。各キャラクターの目線になり物語が展開していくのはどのアニメでもあるのだが、この作品は、それぞれが何かしら悩みを抱えているのが印象的だ。チェリートン学園3年のアカシカのルイと、シシ組No2の実力者、マサイライオンのイブキ。「”食う者と食われる者”である肉食獣と草食獣がギリギリで手を取り合って社会を作っている」というユニークな世界観の中で描かれる、二匹の最後のシーンは圧巻だ。ボス亡き後、イブキはルイをシシ組の新しいリーダーに据える事を提案した。ルイがシシ組を抜けたいと聞き、その覚悟に迫るためにイブキはルイを襲おうとした。結果、インドライオンのフリーに射殺されたが、これは、以前にイブキがフリーに頼んでいたことだった。過去に生餌とされそうになったルイは、草食動物としてのコンプレックスをもっている。シシ組の組員の前では草食獣の肉を食したりと強く振る舞うが、無理をしているルイを1番心配しているのはイブキだった。イブキはシシ組のこと1番に考えていたが、同時にルイとの関係も深くなる。お互いに譲れない想いがあったのだ。エンディング曲「優しい彗星」は、YOASOBIがBEASTARSの為に書き下ろした。この曲を聴くと、イブキが射殺されるシーンが脳裏をよぎります。鳥肌がたつって生きていてなかなかない。一度是非ご覧下さい!