鳥肌立ちました
アニメの見所は「哀感」。大人向けのアニメだと感じた。各キャラクターの目線になり物語が展開していくのはどのアニメでもあるのだが、この作品は、それぞれが何かしら悩みを抱えているのが印象的だ。チェリートン学園3年のアカシカのルイと、シシ組No2の実力者、マサイライオンのイブキ。「”食う者と食われる者”である肉食獣と草食獣がギリギリで手を取り合って社会を作っている」というユニークな世界観の中で描かれる、二匹の最後のシーンは圧巻だ。ボス亡き後、イブキはルイをシシ組の新しいリーダーに据える事を提案した。ルイがシシ組を抜けたいと聞き、その覚悟に迫るためにイブキはルイを襲おうとした。結果、インドライオンのフリーに射殺されたが、これは、以前にイブキがフリーに頼んでいたことだった。過去に生餌とされそうになったルイは、草食動物としてのコンプレックスをもっている。シシ組の組員の前では草食獣の肉を食したりと強く振る舞うが、無理をしているルイを1番心配しているのはイブキだった。イブキはシシ組のこと1番に考えていたが、同時にルイとの関係も深くなる。お互いに譲れない想いがあったのだ。エンディング曲「優しい彗星」は、YOASOBIがBEASTARSの為に書き下ろした。この曲を聴くと、イブキが射殺されるシーンが脳裏をよぎります。鳥肌がたつって生きていてなかなかない。一度是非ご覧下さい!