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noasky198のレビュー・評価・感想

アイナ・ジ・エンド
10

三面性を華麗に使いこなす彼女の魅力を紹介

BiSHのメインボーカル、アイナジエンドについて紹介する。彼女の一番の魅力は、なんといっても他のアーティストと比較できないほどの圧倒的歌唱力とハスキーボイスである。BiSHファンの中で彼女の歌唱力にほれ込んでいる人はもちろん数多くいるが、それ以外の初めて曲を聴いた人ですらも、吸い込まれてしまう魅力を持っているのだ。そして彼女率いるBiSHは活動開始わずか1年でメジャーデビューを果たした。そんな彼女がBiSHに入る前に目指していたものは、なんとプロのダンサーであった。プロ顔負けのダンス技術を持っていたが中々芽が出ず、第二の目標として歌の世界に入ったのだという。そして今、当時のダンスの下積み経験が、BiSHで生きているのだ。なんとメインボーカルだけでなく、BiSHの振り付け担当まで行っているのだ。グループの中心部である事は間違いない。BiSHとして活動を続ける上で、他の人間が彼女を見逃す事などなかった。2020年からは、本格的ソロデビューを果たし、今やテレビで引っ張りダコのアーティストとなった。ソロ活動では自分ひとりが歌う曲に対し、作詞作曲からダンスまでを手掛ける。しかもBiSHのようなファイティングな音楽とは違い、清楚で綺麗な音楽を選ぶのだ。そして彼女だけが主役となるソロ活動の中では、LIVE中にサビを全く歌う事なく、ダンスだけで完結する曲まであるのだ。彼女を自由にすると、今後どんな魅力が生まれるのか、期待しか生まないのだ。圧倒的魅力はもちろん、ハスキーボイスを活かしたグループ活動、清純で綺麗な曲を作成するソロ活動、その相容れない二つの魅力を持つ彼女が、今後どのような形でトップアーティストを目指していくのかが見どころである。

西野カナ / Kana Nishino
10

平成の歌姫 活動休止後も愛され続ける理由

平成生まれの国民的女性ソロアーティストととして人気の歌手の西野カナ。2019年2月3日に行われたLove Collection Live2019を最後に無期限活動休止。そんな彼女だがその人気はとどまることを知らない。
某音楽番組での、男性女性が恋愛時に聞く音楽、アーティストのランキングには常に彼女の名前がランクインしている。カラオケでは、代表曲の「トリセツ」「Darling」から、90年代後半生まれの小中学生に馴染みの深い「会いたくて会いたくて」や「Best Friend」が特にうたわれている。更に西野カナは、CMや映画の主題歌なども数多く手掛けており、たとえ熱狂的なファンの方でなくても認知度はアーティスト界でも高いといえる。
彼女の魅力は何といっても「思いやり」にある。西野カナといえば恋愛ソングのカリスマだとか女王だとか、そのような取り上げられ方をするがそれはあくまでも彼女の一面に過ぎない。彼女の曲を聴けば多くの女性たちが共感の声をあげるが、それは彼女が作詞をする際、聞いてもらう人の気持ちに寄り添って詞を書いているからだ。そのことについてはある音楽プロデューサーも評価していたくらいで、「常に誰かのBGMにどうやったらなるかを考えている」「西野カナは天才だ」と太鼓判を押していた。
テレビでは少し緊張気味でおとなしい一面が見受けられるが、ライブではものすごいおしゃべりで口調も友達口調!そしてややドジ(笑)しかしなんとも愛らしく、そんな等身大な人だからこそ長い間愛され続けている理由の一つではないかと思う。
数々の人の多様なシーンに寄り添ってきた西野カナとその歌はこれからもきっとさらに多くの人の耳に入り、そのたびに彼女に惹かれていくことだろう。

トリック劇場版 ラストステージ
5

シリーズ集大成として製作も、どっちつかず感が残念。シリーズ好きなら可。

テレビドラマシリーズから始まった『トリック』シリーズの劇場版4作目。シリーズ集大成として製作され、主な舞台が海外となるなど大掛かりな作品になっている。このシリーズは、謎解きミステリーの体をとりながら、実際にはナンセンスなギャグやパロディをちりばめたコメディ作品として一般に評価されているが、本作はより広い層への遡及を試みたのか、ドラマ性などへの比重を高めた結果、どっちつかず感が出てしまったきらいがある。
メインゲストは東山紀之、他にも北村一輝や吉田鋼太郎が出演し、イロモノ枠として村上ショージやTIMも出演しており、豪華な布陣になっている。東山扮する会社員の加賀美から「呪術師のインチキを暴いてほしい」と依頼を受けた、ポンコツ教授の上田(演:阿部寛)。詳細を知らせないまま、半ば無理やりマジシャンの山田(演:仲間由紀恵)を伴って、赤道スンガイ共和国(架空の国)に調査に向かい、そこで繰り広げられるドタバタ劇(と一応謎解きも)というプロットは、今回もお約束で変わらない。
しかし、これまでのシリーズで多かった、出演者の著名作や有名なセリフのパロディの数が他のシリーズ作に比べて少ないし、謎解き部分のトリックがそれなりにまともなものを用意してしまった結果、「コメディ作品としてはまじめ」だし「ミステリー作品としては幼稚」という、どっちつかずな作品になってしまっている。
シリーズ内で時折出てくる「山田のシャーマンとしての血筋と、その呪縛のようなもの」という概念があるが、これに関しても拾い方が中途半端。あってもなくても物語に影響はなく、ならいっそのこと触れないほうが良かったのではないかと思われる。
先述の通りプロットそのものはシリーズ共通で大外ししていないため、シリーズファンなら観る楽しみも見出せるかもしれないが、そうでない人には積極的にお勧めできない。