トリック劇場版 ラストステージ

トリック劇場版 ラストステージ

『トリック劇場版 ラストステージ』(トリックげきじょうばん ラストステージ)とは、2014年に公開された日本の映画。カルト的人気を誇るテレビドラマシリーズ『トリック』の劇場版第4作品目で、テレビ朝日開局55周年記念作品として制作された。『トリック』シリーズの完結編であり、前作からは3年半ぶりの作品として話題を集めている。キャッチコピーは「トリックシリーズ14年間の集大成!本当に最後です!」。
赤道スンガイ共和国という架空の国でのレアアース採掘事業において、「現地民である呪術師が立ち退きを拒否しているため、霊感トリックを暴いてほしい」という依頼を受けた物理学者・上田次郎。彼は、アパートの家賃を滞納して追い詰められていたマジシャンの山田奈緒子を伴って現地へ飛んだが、そこで、謎の流行り病や科学の力では説明が難しい超常現象に巻き込まれていくことになるのであった。

noasky198のレビュー・評価・感想

トリック劇場版 ラストステージ
5

シリーズ集大成として製作も、どっちつかず感が残念。シリーズ好きなら可。

テレビドラマシリーズから始まった『トリック』シリーズの劇場版4作目。シリーズ集大成として製作され、主な舞台が海外となるなど大掛かりな作品になっている。このシリーズは、謎解きミステリーの体をとりながら、実際にはナンセンスなギャグやパロディをちりばめたコメディ作品として一般に評価されているが、本作はより広い層への遡及を試みたのか、ドラマ性などへの比重を高めた結果、どっちつかず感が出てしまったきらいがある。
メインゲストは東山紀之、他にも北村一輝や吉田鋼太郎が出演し、イロモノ枠として村上ショージやTIMも出演しており、豪華な布陣になっている。東山扮する会社員の加賀美から「呪術師のインチキを暴いてほしい」と依頼を受けた、ポンコツ教授の上田(演:阿部寛)。詳細を知らせないまま、半ば無理やりマジシャンの山田(演:仲間由紀恵)を伴って、赤道スンガイ共和国(架空の国)に調査に向かい、そこで繰り広げられるドタバタ劇(と一応謎解きも)というプロットは、今回もお約束で変わらない。
しかし、これまでのシリーズで多かった、出演者の著名作や有名なセリフのパロディの数が他のシリーズ作に比べて少ないし、謎解き部分のトリックがそれなりにまともなものを用意してしまった結果、「コメディ作品としてはまじめ」だし「ミステリー作品としては幼稚」という、どっちつかずな作品になってしまっている。
シリーズ内で時折出てくる「山田のシャーマンとしての血筋と、その呪縛のようなもの」という概念があるが、これに関しても拾い方が中途半端。あってもなくても物語に影響はなく、ならいっそのこと触れないほうが良かったのではないかと思われる。
先述の通りプロットそのものはシリーズ共通で大外ししていないため、シリーズファンなら観る楽しみも見出せるかもしれないが、そうでない人には積極的にお勧めできない。