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nishinoyaのレビュー・評価・感想

ONE PIECE / ワンピース
7

ONE PIECE ねじまき島の冒険

主要キャラが多いアニメの映画って、全てのキャラを目立たすことって難しいのですが、この頃はまだみんな目立ってるなと思います。
私はサンジさんが好きなのですが、サンジさんが怪我をして捕まったり、敵にカッコつけたりして余計殴られたり、結構目立ってるし、ナミさんのためにがんばってて、ああ、サンジさんっぽいと思いました。
島の技術力を兵器作りに利用しているトランプ海賊団は最低だし、海賊をバカにしてるし、そりゃあ、ルフィらは怒るよねって感じです。
あと、敵の海賊に女キャラがいることもいいですね。
すごくセクシーで見ているだけで楽しいし、彼女とナミさんの戦い?は、ナミさん、さすがですって感じでした。
あと、オリジナルキャラの泥棒兄弟の帰結もよかったです。
弟はまだ小さいし、両親が見つかれば、そこに戻ったほうがいいような気もしますが、ずっと一緒に旅をしてきたんですもんね。
兄貴とは離れたくはないよねと思います。
まあ、とにかくなかなか面白いし、楽しい映画でした。時間が短いってとこもポイント高いです。
まあ、まだ、サンジさんまでしか仲間がいないので、今見ると、チョッパーは?とかロビンちゃんは?とか物足りないところはありますが、なかなか面白かったと思います。

薬屋のひとりごと
6

マッドサイエンティストじみた主人公が魅力

舞台は大陸のどこか。主人公は猫猫(マオマオ)という少女です。
彼女は色街で町医者を営む義理の父親と二人暮らしをしていましたが、ある日薬草採りに出掛けた先で人買いにさらわれて売り飛ばされてしまいます。
そして幸か不幸か売り飛ばされた先が後宮で、そこで彼女は女官として働き始めることになりました。
しかしこの主人公は大変な変わり者で、普通の女官のように皇帝や高官のお手付きになって玉の輿になろうなんて考えは微塵もなかったわけです。
あるのはさっさと年期を終えて自宅のある色街に帰りたいということと、薬屋としての知識と好奇心を満たしたいというただそれだけでした。
本来なら美少女なのに、そのマッドサイエンティストといってもいいくらいの変わり者ぶりで皇弟をはじめとした後宮の方々を翻弄する猫猫の姿がとにかく愉快です。
また彼女に片想い中の皇弟や父親、それに事件繋がりで関わり合った人々も個性的で一癖変わった人物ばかりで読んでいて飽きません。
それに小説もコミカライズも、小さな事件を解決しながらやがてそこに繋がる大きな陰謀にたどり着くという感じで、小説を読み慣れていない方でもとっつきやすい構成になっています。
無料で試読できるアプリやサイトもあるので、興味を持たれたらそこで是非一読してみてはいかがでしょうか。

ARIA / アリア / AQUA / アクア / ARIA The ANIMATION / ARIA The NATURAL / ARIA The ORIGINATION
10

忙しい現代人にピッタリ!癒し系ヒーリングアニメ

『ARIA』は、天野こずえ先生による漫画を原作とした日常系SFアニメです。
遠い未来にテラフォーミングされ、水の惑星となった火星アクアが物語の舞台です。
アクアの中の観光都市ネオ・ヴェネツィアでは、ウンディーネと呼ばれる水先観光案内人の女性たちが働いていました。
主人公の水無灯里は、一人前のプリマウンディーネを目指し、日々修行に励んでいます。

物語の中では、見ているとなぜかほっとして懐かしくなるような“素敵”があふれています。
まず挙げられるのは、美しい景色です。ネオ・ヴェネツィアは、かつての地球の都市ヴェネツィアから建築物や慣習をそのまま移転していました。そのため作中では、美しいヴェネツィアの建物の数々や、楽しくて綺麗なお祭りなど、素晴らしい場面が見受けられます。主人公の灯里は、日常に溢れる小さな素敵を見つけるのが大の得意な女の子です。普段だったら見逃してしまうような綺麗な景色、優しい出来事を一つ一つ拾っていく灯里の姿は、忙しい現代人にとって眩しく見えるかもしれません。
次に挙げられるのは、素晴らしい登場人物たちです。灯里の周りには、ともにプリマウンディーネを目指す、藍華、アリスといった親友がいます。三人はいつも一緒で、辛くなったときは必ずお互い支え合います。そんな三人の師匠たちは、水の三大妖精と呼ばれる、プリマウンディーネの中でもトップクラスの腕前を持った先輩たちです。優しい先輩に見守られて成長していく灯里たちの姿に、時には笑い、時には涙することができます。また、火星猫と呼ばれる可愛い猫たちにも癒されます。
最後に挙げられるのは、美しい劇中曲です。その多くをピアニストの窪田ミナさんが手がけていて、まるで水の中で泡が浮かぶような美しいピアノの旋律が特徴的です。柔らかな音楽とともに繰り広げられる美しい日常に、懐かしさや深い優しさを感じて何度も涙腺が緩みます。

ゆっくりと日常を楽しむことを忘れてしまった現代人にこそ見てほしい、素晴らしい作品です。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
6

1クールまるまる使った壮大な予告編

巷でかなり人気に火がついているということで、アニメ「鬼滅の刃」シリーズを鑑賞した。
内容としては、心優しい青年である炭次郎が、家族の仇である「鬼」を退治するために、鬼になってしまった妹の禰豆子と共に旅をする、というものである。この作品の魅力は、一人一人のキャラクターに丹念に練りこまれたエピソードであり、それは味方だけでなく敵である鬼にも及ぶ。
人間が鬼になる時、それは単に悪に染まったわけではなく、心の弱さ・脆さが崩れ、コンプレックスや自責の念の裏返しなのである。双方にそれぞれの正義や理屈があり、キャラクターの個性が際立っている。
観る側は、単なる勧善懲悪のストーリーではなく、キャラクター一人一人のドラマ・人生を共に生き、共に成長していくことができるのである。
一方で、がっかりした点もあった。シリーズのラストが、映画の予告に繋がっていたことである。合計26話ものストーリーを鑑賞し、ファンはそのストーリーの中での一応の完結を求めている。しかし、このシリーズでは、一番の盛り上がりでストーリーが終わっており、続きは映画で、と言う形を取っている。もちろん、一ファンとして映画が公開されることは嬉しいのだが、アニメはアニメとして完結して欲しかったという気持ちが大きい。商業手法としては実に見事かもしれないが、純粋に作品を楽しむファンとしては、真っ直ぐに作品として提供して欲しかったと言わざるを得ない。