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mknddのレビュー・評価・感想

黒執事 / Black Butler
9

美麗イラスト&ストーリーも深いマンガ『黒執事』

『黒執事』は、2006年から2021年現在にかけて連載されている、枢やなによる漫画作品。

あらすじ
19世紀末のイギリス。優雅なお屋敷に、若き13歳の伯爵と黒服の執事が住んでいた。表向きはおもちゃのファントム社を経営しているが、その裏の顔は「女王の番犬」として英国の裏社会の事件を始末する家系だった。先代が何者かに襲撃された際、主人公シエルはさらわれ黒魔術の儀式のいけにえになりかけた。しかし、召喚された悪魔と自ら契約を交わし、目的を遂行した際は魂を捧げることを条件に、自身が復讐を遂げるその時まで忠実なしもべとなるよう命じたのだった。シエルは完璧な執事セバスチャンとなった悪魔と共に、数々の事件を解決する。

魅力その①:美麗なイラスト
本作の最大の特徴として挙げられるのは、イラストの美麗さだろう。19世紀末のイギリスという舞台設定にピッタリの、優美で退廃的なタッチだ。連載期間が長いため、初期よりもさらに絵柄に固さがなくなってきている。

魅力その②:読み応えのあるストーリー
伏線やミスリードが大変多い印象。長期連載にもかかわらず、初期から物語の根幹に関わる重大な伏線が張られている。物語の展開を考察しがいのある重厚なストーリーとなっている。

Taylor Swift / テイラー・スウィフト
9

自分が自分であるという主張

もともとはカントリーシンガーで人気だったのが、ポップスの曲調にシフトしてからも人気が衰えず、そちらのジャンルでも有名になりました。
自身の体験した恋愛だとか、揉め事などを曲にしてしまうことで良く知られた彼女ですが、ほぼ全ての曲に共通して見られるのは、自分が自分であるという主張だと思います。
時にはさらっと歌われていて、声高に『自分らしさを』歌い上げる内容ではなくても、自分を信じてひたすら前に進んでいく力強さを感じます。
落ち込んだときや自分に迷いが出たとき、励まして背中を押してくれるというよりも、下から持ち上げて奮い立たせ、自分でジャンプしようと思わせてくれるようなメッセージ性を強く感じます。
相手、もしくは周りの人を下げることで自分の優位性を感じるといったようなこととは無縁の次元で、『私は私。あなたはあなた。自分らしくてみんな良い』といった、金子みすゞの詩のような、静かではあるけれど、揺るぎのない信念のようなものが伝わってくる気がします。
どんな人でもそうなのですが、特に十代の女の子であったりとか、周りの目が気になってしまって、自分らしさを失ってしまいそうな時に、拠り所にしてもらいたいアーティストだと思いました。

これはきっと恋じゃない
10

続きが気になる!3人が織り成すバンド物語

高校生3人のバンド物語です。キャラクターが作り込まれていて、感情移入も自然にできました。
勘違いから始まって、ひびきと唱の出会いは最悪。それでもお互いの楽器が出す音に惹かれてバンドを組むことに。六久保唱、四ノ崎律、三ツ矢ひびきが組むバンド、ロックフォーザサンは、バンド内恋愛禁止!
というのは、以前組んでいた別のバンドで唱と付き合っていた子が、同じバンドの別の男とライブ当日にブッチ。
当然ライブは滅茶苦茶になり、バンドも解散。そして唱は、次にバンドを組むときは絶対に女と組まないと決めたのでした。
一緒にバンドを組むようになり、だんだんと3人の良いところが見えてきたけれど、最初に決めた「バンド内恋愛禁止、破ったら即解散!」の約束が足かせになり、3人ともなかなか自分の気持ちに素直になれない。
3人がそれぞれの想いを抱え、また三者三様の音楽との関り方の違いから、バンド解散の危機に直面。
気持ちのすれ違ったメンバー3人がそれぞれの気持ちを打ち明け、高校生バンド大会に出場。ロックフォーザサンの織り成す音楽は、優勝を掴むことができるのか!?そして、3人の恋の行方は?
高校生ライブ大会当日、ひびきに内緒で急きょ替え歌を披露した唱。その唄を聴いたひびき、観客の反応は…。
読んでいてずっと胸がキュンキュンしていました。最後まで目が離せませんでしたが、ラストまで読み終わったあとは、爽やかな気持ちになりました。

ぐらんぶる / Grand Blue
10

最高に笑える青春マンガ!!

この漫画は大学のダイビングサークルを題材にしたギャグ漫画です。主人公の北原伊織が大学の進学の為に伊豆に住む叔父家族の家でもあるダイビングショップ・グランブルーに引っ越して来た所から始まります。
引っ越してきた伊織を待ち受けていたのはショップの中で裸で騒いでいる男たち。この男たちと関わってしまった事で伊織の大学生活は波乱万丈な生活となっていきます。
従姉妹である千紗と奈々華。
同級生で同じサークルの仲間の今村耕平や吉原愛菜、サークルの先輩である寿竜次郎や時田信治、浜岡梓。
同じ学科の悪友である、山本真一郎、野島元、藤原健太、御手洗優の4人組
伊織の妹で少しヤンデレ気質のある栞。
彼らと出会い関わることでバカになっていく伊織と伊織と関わることでバカ騒ぎに巻き込まれていく仲間達。
時には呑んで裸になり(笑)、時には従姉妹の彼氏のフリをすることで妬みで殺されかけたり(笑)、他のサークルとの揉め事や他の大学の女子との交流だったり、伊織たちが織り成す笑いと青春の物語です。
ただし、大学生が騒いでバカをするギャグ漫画としてだけではなく個性豊かな面々が偶に見せる真面目な様子などがギャップとなって面白いです。
また、作画も凄く上手くて他のギャグ漫画のような絵で笑わすような事はなく、特に作品に出てくる女の子たちは全員可愛いです。そんな彼女たちのエロかわいい姿もこの漫画のお薦めポイントです。

阿・吽
10

読んでよかった作品

平安時代の空海と最澄とその時代周辺を描いた漫画で、確実に読むべきです。「平安時代」「空海」「最澄」と言われても、なんとなく日本史であったなーくらいにしか思ってなかったのですが、読んだきっかけは表紙の絵でした。単純に、美しい。そして史実に事実に基づいているけれど、物語、キャラクターの想いなど、しっかりつくりこまれていて、1巻の時点で作品にのめり込みます。雑に表現すると「仏教の話」ですが、時代の人の苦労や、感覚をこの漫画を通じて感じることができます。おすすめは、この漫画を読んで日本史の教科書の平安時代を読み返すことです。漫画に出てきて親近感のあるキャラクターの名前を改めて教科書でみると、感慨深いものがあります。また、現存している土地や寺についても登場人物の目線で描かれると如何に尊い場所であるかが伝わるので聖地巡礼したくなります。
さらに読んでよかったと思えるポイントは、普段何気なく過ごしている中に、仏教にまつわる言葉や習慣、考え方が染み付いているので、読んでいて「ハッ」とすることが多々ありました。
名言が多いです。史実に事実に基づいた説得力もあります。単純な物語の面白さもありますが、勉強になったり、心にくるものがあったり、何度も読みたくなる、読んでよかった作品です。