美麗イラスト&ストーリーも深いマンガ『黒執事』
『黒執事』は、2006年から2021年現在にかけて連載されている、枢やなによる漫画作品。
あらすじ
19世紀末のイギリス。優雅なお屋敷に、若き13歳の伯爵と黒服の執事が住んでいた。表向きはおもちゃのファントム社を経営しているが、その裏の顔は「女王の番犬」として英国の裏社会の事件を始末する家系だった。先代が何者かに襲撃された際、主人公シエルはさらわれ黒魔術の儀式のいけにえになりかけた。しかし、召喚された悪魔と自ら契約を交わし、目的を遂行した際は魂を捧げることを条件に、自身が復讐を遂げるその時まで忠実なしもべとなるよう命じたのだった。シエルは完璧な執事セバスチャンとなった悪魔と共に、数々の事件を解決する。
魅力その①:美麗なイラスト
本作の最大の特徴として挙げられるのは、イラストの美麗さだろう。19世紀末のイギリスという舞台設定にピッタリの、優美で退廃的なタッチだ。連載期間が長いため、初期よりもさらに絵柄に固さがなくなってきている。
魅力その②:読み応えのあるストーリー
伏線やミスリードが大変多い印象。長期連載にもかかわらず、初期から物語の根幹に関わる重大な伏線が張られている。物語の展開を考察しがいのある重厚なストーリーとなっている。