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mahya_o2のレビュー・評価・感想

にいちゃん
10

普通とは何か。多様性とは何か。『にいちゃん(著:はらだ)』

幼い頃、近所のにいちゃんに手を出され、現場を母親に見られてしまったゆい。それを境に、いつも遊び相手になってくれていたにいちゃんは姿を消し、親からは過保護なまでの監視を受けるようになってしまった。
あれから時が経ち、にいちゃんを忘れられないゆいはある日もあてもなく街を徘徊し、そしてついに再会の日がくる――。しかし、久しぶりに会ったにいちゃんは、昔のような優しいにいちゃんではなくなっていて……。 ふつうってなに まともってなに これはいけないこと…?BL界の鬼才・はらだが描く衝撃の禁断愛、ついに解禁ーー。

最初にお伝えしますが、読む人を選ぶ作品だと思います。この作品には「同性愛」や、「小児愛」などの表現が含まれており、
「リバ」表現も含まれるので苦手な方は読まない方がいいです。すべて物語の主軸要素となっています。
ですが、それ故に「普通って何?」「どうして普通じゃなきゃいけないの?」と考えさせられる作品です。読み終わった後は気持ちがズンと重たくなる作品であることは間違いありません。

「未成年へ性的行為を行ったとして逮捕」「小学生の男児に性的暴行を加えたとして逮捕」という文字をニュースで見かけますよね。
この作品を読んでから、このようなニュースを見るたびに複雑な気持ちになります。それだけ読者の心に残り続けるストーリーだと思います。

ネタバレはしたくありません。漫画自体も1巻で完結するので読みやすいと思います。暗いストーリーを読みたい気分になった際や、いつもとはちょっと違う作品を読んでみようと思った際は、『にいちゃん(著:はらだ)』をどうぞ。

KG9
8

2022年9月デビュー決定!期待の異色アイドルグループ

2022年BTSが活動休止を発表した。寂しさを感じている女性が沢山いるのではないだろうか。そのような人に、是非お勧めしたい日本の新人グループがいる。9月にデビューが決まった異色のイケメンアイドルグループ、KG9だ。なぜ異色か?それは、彼らの本業は、ホストだからだ。しかも8~9割のメンバーが、売上1,000万円オーバーを経験している、いわゆる超売れっ子ホスト達である。
グループ名の由来は、日本で指折りのホストクラブの企業グループ名がKGで、その中で選ばれた9人という意味だ。結成時は9人だが、デビューまでに人数が増える予定となった。だから後々は、9月デビューの9という意味に変わるかもしれない。
冒頭でBTSのファン(ペン)にお勧めと書いた理由は、彼らKG9のデビュー曲は、ブレイブ・ブラザーズが提供したからだ。ブレイブ氏は、BIGBANG等に楽曲を提供したこともあるK-POP界の超大物プロデューサーだ。KG9のオーディションは、ブレイブ氏から任されたイ・テガンプロデューサーが指揮し、日本で行われ、7人が合格した。その他のメンバーは、彼らが働く大型ホスト企業KGグループの蘭社長等が選出した。
オーディションの一部は、『歌舞伎町の蘭社長』というYouTubeチャンネルでも視聴することができる。
今回は、生半可な気持ちでオーディションを受けたホストも沢山いた中で、熱意が目を引いた2人を紹介しよう。
1人目は、UTA。彼は、KG9のセンターでメインボーカルを務める。UTAは、名前の通り、歌が上手い。幼い頃から夢だった歌手になるために、大阪から上京し、ボイストレーニング等を積んできた。金銭的理由でホストの道に進み、屈指の売れっ子となったが、金髪が似合う洋風な顔立ちで、アイドルとしても人気が出そうだ。YouTubeのオーディションを観た人に、本気で歌手になりたいという熱意が1番感じられたのは誰だったかを問うと、殆どの人がUTAだと答えるであろう。彼の熱意は画面を通しても伝わってくる。長年の夢への情熱が実を結ぶことを私達に教えてくれるメンバーだ。
今回ピックアップするもう1人は、白雪逢衣だ。通称、あいくん。KG9のリードダンサーだ。彼は、一見ホストっぽくない。何人かのホスト達が、あいくんは誰にも嫌われないと言っていた。実際には、そんな人間などいないことは、大人ならよくわかっているが、そう言いたくなる誠実感を彼は持っている。さらっと、そつなくオーディションを通過してしまったようにも見える雰囲気を持つが、オーディション会場に一番早く入り、練習してきた得意のダンスを入念にチェックする程、オーディションにかける想いは強かった。彼は、学生時代に、かの有名なローランドと一緒に働く経験をした、ローランドチルドレンの1人だ。ローランドを見習って、有名になりたい気持ちを持つのは当然だろう。彼は何事も一生懸命だと言える。夜はホストで学費を稼ぎ、昼は中央大学に通い、大学院まで卒業した。しかも、妹の学費まで出した程の、若くして苦労人なのである。そのようなバックグラウンドを知った上で、新人から有名になっていく成長の過程を見守ることが、推し活の醍醐味ではないだろうか。
本当の彼らを紐解くと、KG9のアイドル活動は、ホストに対する世間の偏見が少なくなるきっかけになるのかもしれないと、思わざるを得ない。
次回は、将来の夢は猫カフェだというメンバー星咲大夜、通称、猫ホストを紹介する予定だ。お楽しみに。

バーレスク / Burlesque
9

クリスティーナ・アギレラの歌唱力を存分には楽しめる映画

この映画は歌手を夢見る女性アリ(クリスティーナ・アギレラ)が偶然、テス(シェール)が経営する「バーレスク・ラウンジ」というショークラブに立ち寄る所から始まります。
そこでのパフォーマンスに感激したアリは自分もここで働きたいとウェートレスとして働き始めます。
歌にもダンスにも自信のあったアリですがテスになかなか自分のパフォーマンスを見てもらえずクラブの他の仲間とも打ち解けられずにいました。
しかしある日妊娠したバックダンサーの代わりにステージに立ち、さらに問題児のニッキ(クリスティン・ベル)の代わりにソロパートで踊ることになります。
しかしそれに腹を立てたニッキは嫌がらせにアリのパフォーマンス中にBGMのコードをスピーカーから抜いてしまいます。
音楽が止まりざわつく会場の客達と慌てるスタッフ達。舞台の幕が降ろされそうになった瞬間、アリは咄嗟に歌い始めます。
マイクが無くても会場中に響き渡るアリの力強い歌声に静まり返る客達と動きを止めるスタッフ達。
幕を降ろそうとしていたスタッフに幕を降ろさないようにと指示するテスもアリの行動を静かに見守ります。
初めは静まり返った会場でアカペラで歌っていたアリ、しかし徐々にバンドが演奏を始めコーラスも歌いだし会場の空気は一転大盛りあがりに。
パフォーマンスを終えるとスタンディングオベーションの大喝采で舞台は幕を閉じこれをきっかけにテスは翌日からアリがメインのパフォーマンスを連日行い瞬く間にアリの噂が街中に広がる事になるのです。
この映画はクリスティーナ・アギレラの初主演映画と言う事で彼女の存在と歌唱力を世間に知らしめる事になった作品と言っても良いでしょう。
作中で何曲も歌う楽曲はキュートなものからセクシーなものまでクリスティーナ・アギレラの魅力を存分に楽しめるものばかりです。
ファンの方はもちろん彼女を知らない人まで楽しめる作品となっています。