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lenoreg2のレビュー・評価・感想

ペーパーマリオ オリガミキング / Paper Mario: The Origami King
8

ペラペラな世界でも厚みのあるストーリー

本作品は、2020年7月17日に発売された任天堂発のNintendo Switchゲームソフト。2000年にNINTENDO64のソフトとして発売された『マリオストーリー』から続くペーパーマリオシリーズである。
ストーリーは、世界をオリガミに作り変えようとするオリー王を止めるために、主人公であるマリオと、本作品のメインヒロインであり、オリー王の妹でもあるオリビアが協力し、オリガミ軍団に立ち向かって行くというものだ。
本作品は、『ペーパーマリオ』シリーズ共通の特徴である、マリオをはじめとしたキャラクター達がペラペラの紙であることを引き継いでいる。一方でこれまでの作品とは異なり、味方はペラペラ、敵はオリガミ(オリビアはじめ一部例外あり)という対比構造となっており、それが本作品のユニークなポイントの1つである。
また、『スーパーマリオ』シリーズをはじめとしたマリオ作品のうち多くは、比較的ストーリーの内容がシンプルで、セリフがほとんどないものも多い。一方、本作品はキャラクターとの会話や交流の中で(マリオ本人は話さないため主な会話担当はオリビアだが)、各キャラクターのちょっとした悩みから、オリー王やオリビアの誕生の経緯やオリー王がオリガミで世界を支配しようとする理由まで、様々なことが解明されていき、とても厚みのあるストーリーとなっている。

一見キャラクターがペラペラで、近年のグラフィックが強化された他作品より見劣りするようにも感じるかもしれないが、ぜひ先入観にとらわれずプレイしてみてほしい。

王様ランキング
10

王様をランキング形式で格付け?主人公ボッジの成長と、相棒カゲとの友情が最高!

王様ランキングは耳が聞こえず言葉も話せない主人公のボッジが、なぜかそれを唯一理解できる「影の一族」の生き残りであるカゲと出会い、臆していた自分を奮い立たせ、最高の王様になるために成長していくストーリーだ。子供の読む絵本のようなタッチで描かれているのがとても可愛らしい。ボッジは自分に劣等感を感じながらも、いつも笑顔で、相手を「守る、助ける」ということに関して自己犠牲の精神で臨む、とても心の優しい子である。「俺はボッジの友達だ、いつでも傍にいる」と励まし、ポジティブな方向へ進むように促してくれるような相棒カゲがいることで、自信がつき、成長も著しくなるボッジを見て、こちらまで応援したくなるような気持ちにさせてくれる。

「勇気」がテーマになっているであろうこのアニメは、様々な場面で問われる勇気に挑むボッジや登場人物の姿も見所の1つである。許す勇気、決断する勇気、相手を信じる勇気、諦めない勇気など、時には折れそうになりながらも信念を曲げない強さをそれぞれが持っていることにとても感服する。視聴者に勇気や希望を与えてくれるようなそんなストーリーである。2023年4月より「王様ランキング 勇気の宝箱」という名でアニメの2期が放映されている。その名の通り、1期のタイムラインに沿ってそれぞれの登場人物の勇気が試されている。それぞれの人物の裏話を覗いている様で、伏線回収もあり、とてもワクワクとした気持ちにさせてくれる内容だった。今後にも期待していきたいと思わせてくれる素晴らしい作品であると感じた。

ノラガミ / Noragami
10

笑いあり、感動あり、すべてが詰まっている作品!

この漫画はとても絵がきれいで読みやすく、笑いも感動もあり、恋愛要素もあって、またとても生きることについて考えることができる作品です。
なにかに思い悩んだ時や、壁にぶつかったとき、もう人生をやめてしまいたいと思ったときに、大げさかもしれませんが、この漫画を読むと生きる勇気が湧いてくる気がします(笑)。私はこの漫画を読んで人生の価値観が変わりました。
なぜならこの漫画に出てくる人が生きたいと思っていても生きることのできなかった人たちで、そういった人たちが私達が生きている世界にも大勢いることに気づいたからです。
「未来も思い出も家族も友達も、あいつらには全部あるのになんで俺には無いんだよ!?」という言葉がとても心に刺さって印象に残り続けています。必死に生きようと思いました!

ダークアクションファンタジーで戦闘シーンもかっこいいですし、お笑いの要素も多いのでとても楽しいです。巻末のおまけ漫画もとても面白いです(笑)。
主人公だけではなく、その周りの登場人物もとても個性的で印象に残るキャラばかりです。
歴史の勉強や、神様のことについても知ることができるので、自分の知識が増えます。
アニメ化もされておりアニメではバトルシーンに動きがつくので更に見やすいものになっていました。とても面白く、ふか~い作品なので興味があったらぜひ読んでみてほしいです!

新世紀エヴァンゲリオン / Neon Genesis EVANGELION
10

庵野監督は神話を作ろうとしている?!エヴァンゲリオンシリーズ レビュー

とても認知度の高い日本のアニメ『エヴァンゲリオン』。
私は新劇場版から見始めましたが、見事のめり込みました。
日本だけでなく、世界中からも人気がありますが、これにはちゃんとしたわけがあることがわかります。
それは、エヴァンゲリオンの情報を知れば知るほど謎に満ちていて、のめり込んでしまうような考察部分が山ほどあるからなんです。
エヴァンゲリオンは、使徒と呼ばれる敵と戦うわけですが、この使徒にも全て名前があり、それも聖書に出てくる天使の名前を使っているんです。他にも聖書を元にした設定などが山ほど使われていて、ひとつの小さなシーンでも全て考察出来るくらい多くの要素が盛り込まれています。
突然ですが、神話は何故何千年も語り継がれてきたのか分かりますか?
『訳が分からないけど、面白い』からなんです。
エヴァンゲリオンも、アニメ版26話では、主人公シンジが色んなキャラクターに囲まれ、「おめでとう」と言われながら拍手をされて終わる、通称『おめでとうエンド』や、新劇場版エヴァンゲリオン破の次の作品の新劇場版エヴァンゲリオンQでは、公式に何も語られることなく14の時が過ぎた状態から始まったりと、視聴者からしたら訳が分からない部分がとても多いんです。しかし、沢山の打線のような小さなシーンが点と点で繋がれていき、最終的にファンが様々な考察をネット上に載せています。
エヴァンゲリオンはアニメ版が始まって20数年経ちますが、まだ新しい考察が出てくるくらい考察のしがいがあるんです。それが、エヴァンゲリオンが人気の理由だと私は考えています。
エヴァンゲリオンを見ていない人は、新劇場版だけでも見て見てください。きっと多くの疑問が残ります。それをネットで調べていくと、、見事のめり込んでいきます。
エヴァには人を魅了する力があります。これからも様々な考察が語り継がれていくことでしょう。
まさに、『よく分からないが面白い』神話と同じ要素を持っているんです。
エヴァンゲリオンの監督である庵野監督は、神話を作ったんです。
現代版の神話、ぜひ皆さんも見て見てください!