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kyohe0079-_m9のレビュー・評価・感想

コウノトリの歌
10

南北ベトナム視点で描いた傑作の戦争ドラマ

ベトナム戦争勃発の最中、18歳以上の若い男性が米軍に立ち向かうため召集されてベトナム軍に入隊させられ基礎訓練から始まり、やがて戦場に向かうことになった。最初の北爆で次々に仲間が戦死していく中での友人同士の助け合い、そして家族を思い家族のために生き延びようと葛藤する姿を実際に従事した者たちの証言を元に描いた衝撃の実話です。昨日まで仲良かった友人や喧嘩したあった仲の同期達が次々と戦死していき、生き延びたらお互い喜びあいをするシーンがリアルに描かれています。物語の後半で敵の南ベトナムへ潜入して実業家として、そして高官やお嬢様の召使いであるが実は北ベトナム軍の諜報員として生きる現地での葛藤もリアルでした。特に切ないと思ったシーンは北ベトナム軍が南ベトナム軍将校の娘と婚約をすることになるのですが戦争終結に伴い、昨日まで誰にも気さくで優しかった男が実は工作員であると確信した南ベトナム軍将校の娘の心情、そしてそれを書いた手紙が切なくて悲しく感じました。
最後の回想が終わってベトナム戦争に参加した元アメリカ兵がかつて敵だった北ベトナム兵と共に戦争の恐ろしさを分かち合いお互い心を開いて現生の世代へ本当の戦争の残酷さを語っていく形で終わります。僕としては傑作で是非とも見るべきです。

グリーンブック / Green Book
9

知らなかった

黒人のジャズピアニスト「シャーリー」に、ボディガードとして、一緒にツアーに回ることになった、イタリア系の「トニー」。
2人の間に友情が生まれるという話です。
シャーリーは素晴らしいピアニストなのに、舞台の外では差別を受けます。
それが、びっくりでした。
黒人差別の話はよく聞きますが、芸術とか音楽の世界で差別は無いのかなと思っていました。
一番、うわ、と思ったのは、ステージに立ってもらうときは煽てるのに、トイレを分けられたり、レストランに入らなかったりすることです。
黒人は汚いものという気持ちでしょうか。
悲しい話だなと思います。
トニーはそういう現実を目の当たりにして、自分の中の黒人差別の気持ちを恥じ、シャーリーに対して対等に接します。
最初、「粗暴なやつ」だとシャーリーも思ったと思いますが、だんだんと彼がいて心強いと思うようになったと思います。
話運びはそんなに暗くないし、シャーリーのジャズ演奏部分の音楽も素晴らしいし、ロードムービーチックで、旅した気分で楽しめます。
そして、トニー役のヴィゴ・モーテンセンがかっこいいです。
ロード・オブ・ザ・リングからだいぶ経ちましたが、今でもかっこいいなと思います。
若さではないかっこよさがあります。
また、いろんな映画に出て欲しいです。