グリーンブック / Green Book

グリーンブック / Green Book

『グリーンブック』とは、ユニバーサル・ピクチャーズ配給、ピーター・ファレリー監督による長編伝記コメディ映画。黒人差別が強い時期に、単独でディープサウスへの演奏旅行へ挑む天才黒人ピアニストと腕っぷしが強いイタリア系アメリカ人運転手が、ツアーの道程でさまざまな嫌がらせに遭遇し、当初はいがみ合いながらも一つ一つトラブルを切り抜け、最終公演までツアーを敢行する。その後2013年まで生涯続くことになる、厚い友情と信頼関係を築きあげるまでを描いた。8週間の実録ロードムービー。2018年制作・アメリカ作品。

kyohe0079-_m9のレビュー・評価・感想

グリーンブック / Green Book
9

知らなかった

黒人のジャズピアニスト「シャーリー」に、ボディガードとして、一緒にツアーに回ることになった、イタリア系の「トニー」。
2人の間に友情が生まれるという話です。
シャーリーは素晴らしいピアニストなのに、舞台の外では差別を受けます。
それが、びっくりでした。
黒人差別の話はよく聞きますが、芸術とか音楽の世界で差別は無いのかなと思っていました。
一番、うわ、と思ったのは、ステージに立ってもらうときは煽てるのに、トイレを分けられたり、レストランに入らなかったりすることです。
黒人は汚いものという気持ちでしょうか。
悲しい話だなと思います。
トニーはそういう現実を目の当たりにして、自分の中の黒人差別の気持ちを恥じ、シャーリーに対して対等に接します。
最初、「粗暴なやつ」だとシャーリーも思ったと思いますが、だんだんと彼がいて心強いと思うようになったと思います。
話運びはそんなに暗くないし、シャーリーのジャズ演奏部分の音楽も素晴らしいし、ロードムービーチックで、旅した気分で楽しめます。
そして、トニー役のヴィゴ・モーテンセンがかっこいいです。
ロード・オブ・ザ・リングからだいぶ経ちましたが、今でもかっこいいなと思います。
若さではないかっこよさがあります。
また、いろんな映画に出て欲しいです。