知らなかった
黒人のジャズピアニスト「シャーリー」に、ボディガードとして、一緒にツアーに回ることになった、イタリア系の「トニー」。
2人の間に友情が生まれるという話です。
シャーリーは素晴らしいピアニストなのに、舞台の外では差別を受けます。
それが、びっくりでした。
黒人差別の話はよく聞きますが、芸術とか音楽の世界で差別は無いのかなと思っていました。
一番、うわ、と思ったのは、ステージに立ってもらうときは煽てるのに、トイレを分けられたり、レストランに入らなかったりすることです。
黒人は汚いものという気持ちでしょうか。
悲しい話だなと思います。
トニーはそういう現実を目の当たりにして、自分の中の黒人差別の気持ちを恥じ、シャーリーに対して対等に接します。
最初、「粗暴なやつ」だとシャーリーも思ったと思いますが、だんだんと彼がいて心強いと思うようになったと思います。
話運びはそんなに暗くないし、シャーリーのジャズ演奏部分の音楽も素晴らしいし、ロードムービーチックで、旅した気分で楽しめます。
そして、トニー役のヴィゴ・モーテンセンがかっこいいです。
ロード・オブ・ザ・リングからだいぶ経ちましたが、今でもかっこいいなと思います。
若さではないかっこよさがあります。
また、いろんな映画に出て欲しいです。