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ktsowa026のレビュー・評価・感想

サラリーマン金太郎 / サラ金
9

私のイチ推し作品「サラリーマン金太郎」

私が1度は見てほしい作品として紹介したいのは、「サラリーマン金太郎」です。この作品は、本宮ひろ志の作品です。
1994年から幾度かの休載期間を挟みながらも、週刊ヤングジャンプで連載されています。漫画では、サラリーマン金太郎、サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編、新サラリーマン金太郎を含む全5シリーズがあり、2001年にはテレビアニメ化され、1999年から2004年までは、高橋克典主演で連続ドラマが4シリーズ、スペシャル版が1本放送されました。また、2008年10月から12月1までと2010年1月8日から3月までは永井大が主演による2シリーズも放送されたことからもわかる通り、とても人気のある作品です。
作品のあらすじとしては、主演の高橋克典、永井大が演じる主人公の矢島金太郎は元暴走族で八州連合の元ヘッドリーダーでした。金太郎は、一人息子の竜太とともに、竜太と入れ替わるように亡くなってしまった妻を思いやり、亡き妻の故郷で漁師をしていたある日、事故で漂流中のヤマト建設の会長を助けたことがきっかけで、ヤマト建設に入社することになりました。
サラリーマン経験のない金太郎は、官僚から天下りしてきた横暴な社長や政治家と大手ゼネコンとの癒着を暴き、クリーンな会社に生まれ変わらせようとするのですが、それに反対する裏社会の権力者達が、次々とヤマト建設や金太郎、やがては息子の竜太にまで手を伸ばし、事故を装った災いや災難が降りかかるのでした。金太郎はそんな中で、どんなに自分や家族が危険な事態にさらされても、自分の信念を曲げることなく、家族や仲間を守りながら敵に立ち向かい、大きな壁を乗り越え問題を解決へと導いていきます。その中にある人の温かさや仲間の有り難さ、反対に人間のしたたかさやずるさなど、人間性もリアルに描かれています。
私も当時はまだ若く、小さな会社でサラリーマンをしていたので、自分が成長するために何か良いヒントになるのではと思い、フィクションであることを理解しながらも真剣に見ていました。また、とある動画配信サイトで無料配信されているのを見つけ、懐かしく昔を思い出しながら見てみたのですが、金太郎の熱意を感じることができ、何年たっても良い作品は色あせないものだと、この作品の魅力を再認識しました。好みは人それぞれあると思いますが、見るととても元気が出るので、サラリーマンの方はもちろん、老若男女を問わず、多くの方にお勧めしたいイチ推し作品です。

弱虫ペダル / 弱ペダ / Yowamushi Pedal
7

キャラクターがすごく魅力的。ストーリーは…

ロードバイク人気に一躍買った漫画です。アニメオタクの高校生「小野田坂道」が、ロードバイクと出会いロードレースの世界へ足を踏み込んでいくという物語です。単純な主人公補正で活躍していくのではなく、幼き頃から交通費を節約するために、ママチャリで千葉から秋葉原という距離を自転車で往復しており、長い間自転車というものに触れていたからこそ、ロードバイクに乗っても活躍できるのだと妙な納得感が持てます。
主人公が初心者なので、ロードバイクについて全く知らなくても読んでいるうちに、段々詳しくなっていけますし、どうしても地味になりがちな自転車レースですが、キャラクターの魅力と描き方で、熱いスポーツ漫画として昇華されています。また主人公のチームだから絶対に勝つと言うわけでなく、ロードレース中にあるさまざまな賞は各高校が獲得したりするため、どの選手がとるのかドキドキハラハラします。レース中の回想シーンなどでさまざまなキャラの深掘りがされるため、自身の中での推しのキャラが生まれやすく非常にキャラごとの応援しがいがあります。
ただし、ロードレースという限られた条件下のためかレース展開は1年目、2年目ともに同じようなものが続きます。キャラクターは魅力的なので、キャラクター推しの目線で楽しめればいいですが、ストーリー重視だとどうしても「またか」と思わされてしまうのが残念なところです。

あたしンち / 新あたしンち
10

ごくごく普通のタチバナ家のすべてが詰まったアニメ

新聞の連載からアニメ化し、今や誰もが知っている、豪快な専業主婦・お母さんを始めとした、4人家族の日常物語です。日常のちょっとしたことの「あるある!」に始まり、「そんなことある!?」と言いたくなるような突飛なストーリー等、国民的日常アニメといえばこの作品だと思います。
放送当時、私は自分が家族の長女というのもあり、タチバナ家の長女・みかんに感情移入していました。「きょうだいの上の子あるある」が凝縮されたみかんは、まさに当時の私にとって鏡のような存在で、みかんの一挙手一投足に「わかる!」と頷きながら見ていたものです。
しかし、結婚して子供を持った今は完全にお母さんに感情移入するようになりました。多数の失言に加え、すべてを効率よく回そうとして大失敗してしまったり、そんな大雑把な性格ながらも、上の子であるみかんと下の子の・ユズヒコのタイプが全然違うことをしっかりとわかっていたり、子育てのヒントをくれるのはいつもこのタチバナ家のお母さんです。とはいえ、あまりにも豪快すぎるお母さんのようにはなかなかなれませんが。
どんなに世の中が大荒れになっていても、この作品を見ている間はゆったりとした時間が流れ、まるで実家に帰ったかのような安心感のあるそんな素敵な作品です。