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kokone016275のレビュー・評価・感想

UNISON SQUARE GARDEN / ユニゾン・スクエア・ガーデン
9

唯一無二の世界観を持つバンド

このバンドの素晴らしいところは、スリーピースバンドとは思えない緻密に計算された楽曲の完成度にあると思います。メロディ、ベース、リズムの絶妙なバランス関係が、試聴後の満足感を加速させます。これはこの3人だからできたことであって、メンバーの誰か1人でもかけてしまっては成り立たないことだと思います。もちろん個々の技術力も素晴らしいです。伸びやかで優しい声色をしたギターボーカル、破天荒なスキルを持つベース、緻密なリズムを刻むドラム……一人一人がそれぞれ作品として完成しています。曲のバリエーションも豊富です。優しく心に沁みるバラードから、テンションを上げてくれるハイテンポな曲まで。B面の曲でさえも有無を言わせない素晴らしさがあります。そして、ライブこそが彼らの真骨頂です。「喉からCD音源」という言葉がありますが、彼らはCD音源以上のパフォーマンスを、ライブという不安定な環境下で安定して見せてくれるのです。同じツアーでも、ライブごとに違った表情に出会えるため、ついついライブに行き過ぎてしまいます。心を掴んで離さない、独特な魅力を持つバンドです。

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡
6

地味なシーン

遭難シーンは、ただただ、ジャングル内をさまよい、幻覚が見えたり、襲われるのは虫で、地味な場面が続きました。でも、実話だからそりゃそうだよなと思います。あんな弱ってて猛獣とか出たら生き残れないし、生き残れたのはたださまようだけですんだからです。でも、みているほうはちよっと眠くなりました。それに、あの人たちがなんでジャングルの奥地に行ったのか、理由もよくわからないし、友達が足に怪我をしたのに、旅を続行した理由がわからないし、友達にも冷たかったしで、そんなに共感できる人物ではありませんでした。また、その友人が行方不明のままなんて、ショックです。結局、お前が誘ったせいで人が死んでんじゃねえかと思いました。きっと本人さんはそのことを悔やんでいるんだろうし、別に無理に連れてきたわけでもないんでしょうけど、映画としてみると、みんな助かってほしかったなと思ってしまいます。こんな目にあってるのに、まだ世界中を旅しているなんて、冒険家ってすごい人たちだなと思います。ラドクリフくんは、ハリーポッターのイメージが強いせいか、顔は大人だし、シワとかもあるんだけどなんか子供に見えるなと思いました。遭難して、激痩せした人物を演じるための肉体改造、すごく大変だったと思います。もう、骨と皮だけって感じですごいです。

ストップ・メイキング・センス
10

トーキングヘッズのライブ以上に映画として最高

一見すると、ロックバンド『トーキング・ヘッズ』のライブ映画のように見えるのですが、さすがに監督がジョナサン・デミだけあって、単なるライブではありません。
デビッド・バーンがラジカセを持って一人で歌い始めてから、少しずつメンバーが加わるのと同時に黒子が舞台セットを少しずつ作り上げていきます。
セリフもなく淡々とライブが進む中、カメラワークも普通に演奏者を撮っているだけのように見えますが、時間が経過しても全く飽きない撮り方です。
演奏が進むにつれて、最初とは全く雰囲気が変わっていることに気づきます。
見終わると、感動という大げさな感覚とは違い、何か充実感が漂う感じです。
よくあるミュージシャンのライブ映像は、ファンのための映像という作りが多い気がします。
この映画も、確かにトーキング・ヘッズのファンも十二分に楽しめる内容なのですが、振り返って考えるとこれはジョナサン・デミ監督のオリジナル映画であり、その主演俳優がトーキング・ヘッズという見方のほうが正しいかもしれません。
実際、この映画のサウンドトラック盤も発売されており、そちらも素晴らしいのですが、映画のインパクトは音楽だけ以上のものがあり、このような映画を作るジョナサン・デミ監督の凄さを実感します。