kobachi4@kobachi4

kobachi4
kobachi4
@kobachi4
6 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
kobachi4

kobachi4のレビュー・評価・感想

3月のライオン / March Comes in Like a Lion
8

『3月のライオン』とは:心を揺さぶる物語の核心

『3月のライオン』は単なる将棋マンガではなく、深い人間ドラマを描いている。精神健康に関する研究が示すように、この物語は読者に対し、孤独や抑うつといった感情に向き合う方法を教えてくれる。
主人公の進化と彼を取り巻く人々の関係は、現実世界での人間関係の大切さを反映している。最終的に、このマンガは困難に立ち向かう勇気と、人生の意味を見出す旅を描いている。

『3月のライオン』のキャラクターたちは、それぞれが人生の大切な教訓を私たちに伝えている。たとえば教育庁の統計によると、青少年の社会参加は精神健康に良い影響を与えることが示されている。このマンガのキャラクターたちが共同生活を通じて学ぶ絆の力は、現実世界のこの研究結果を反映しているのだ。彼らの物語から、私たちは人間関係の築き方や、挑戦を通じて成長する大切さを学び取ることができる。

『3月のライオン』は将棋だけでなく、人間関係と精神的成長にも焦点を当てた作品である。心理学の研究によれば、創造的な物語は共感と理解を深める力があり、このマンガはまさにその例を示している。読者は主人公の挑戦と彼が経験する喜びや悲しみを通じて、自己受容と前向きな変化の重要性を学ぶ。
この物語は将棋の盤上だけでなく、人生の中で私たちが直面する多くの戦いと、それを乗り越える力を象徴している。

ブラック・ジャック / Black Jack
10

元祖医療漫画の傑作

手塚治虫作品は数多くありますが、その中でもお勧めなのは「ブラック・ジャック」です。連載は週刊少年チャンピオンで同時期には「がきデカ」や「マカロニほうれん荘」「ドカベン」など有名作品が掲載されていました。本作は医師免許を持っていた作者の医学知識もあり漫画ながらリアリティを重視した描写が魅力でもある。今でこそ専門職に特化した漫画作品は多数発表されているものの当時としては非常に珍しい作品であったと思う。ストーリーも一話完結であり、またその内容はヒューマニズム的な話が比較的多かったが、中には異星人を手術したり、知性を持ったコンピュータを手術(修理)したりとSF的な話も多かった。先に述べた「がきデカ」「マカロニほうれん荘」などのギャグ漫画、「ドカベン」の様なスポ根漫画などの王道からは一線を画してはいたものの、地味ながらも根強い人気を誇っていた。後に実写映画化やTVアニメ化などされ、また「ブラック・ジャック」を題材にした他の漫画家による作品も発表されており、現在も本作の人気は衰えてはいないと思っている。また本作の魅力は作者の他の作品の登場人物がゲストアクターとして出演している所も他の漫画と違った楽しみ方ができた作品であった。是非一度は読んで見て欲しい作品です。

スマホを落としただけなのに
8

スマホという化物について考える作品。

テレビの地上波放送で観たのですが、思っていた以上に面白かったですね。主演の北川景子の演技もよかったと思いますし、田中圭を始めとしたキャスト陣も非常に豪華でした。『リング』で有名な中田秀夫監督の作品であることはあとから知りました。次から次へと物語はテンポよく進んでいくので観ている方を飽きさせるような中だるみもありません。元々、北川景子にあまり興味のなかった人でも全然違和感を感じることなく楽しめる作品だと思います。バカリズムもいい味を出していたと思います。連続殺人事件をモチーフにした映画としては『羊たちの沈黙』のような雰囲気もありました。最後の映画館のシーンにカップル役で出演している北村匠にも注目です。FacebookやLINEなどのSNSアカウントを乗っ取られるだけでこんなに酷い事件が発生するとは思いませんでした。実際に起きても不思議のない時代になったんですね。スマホのロックを外すだけですべてのプライベートな情報が丸わかりになってしまうのは非常に考えものだなと思いました。第二弾も公開するとのことなので是非観てみたいと思っています。最終的には成田凌の演技力には驚愕しました。親の子供に対する虐待が大きなテーマにもなっていると思いますが、映画全体に深みを与えていてよかったですね。

桑田佳祐 / Keisuke Kuwata
8

”エロオヤジ”桑田佳祐、ハマる人にはハマる。

桑田佳祐はサザンオールスターズのボーカルとして有名です。
近年ではソロとして活動することも多いです。
よく「サザンオールスターズ」名義と「桑田佳祐」名義の曲は何が違うのかと言われることがあります。
その違いは楽器の構成です。「サザンオールスターズ」はバンドであるが故に、ギター、ベース、ドラム、キーボードと言ったオーソドックスなバンドの楽器を使った音楽多い一方で、「桑田佳祐」名義の曲ではそういった楽器に囚われず、むしろより多数のジャンルの楽器を使用した曲が多く見られます。
「桑田佳祐」名義の代表曲とも言える「波乗りジョニー」は基本的なバンドの楽器に加え、美しいストリングスの旋律が聞こえてきます。また、「こんな僕でよかったら」はジャズ調の曲でサックスの音が特徴的です。
よって、純粋なバンドサウンドの楽曲が好みの方には癖が強く感じられるかもしれません。逆に、様々な楽器が奏でる音楽が好みの方にはぴったり合うと思います。
「桑田佳祐」という人柄もまた癖があるかもしれません。いわゆる”エロオヤジ”の雰囲気がにじみ出ています。しかし、その下ネタの奥には彼の人と人の愛に対する考えが見え隠れしています。
何度も聞いてよく味わい、「サザンオールスターズ」でない桑田佳祐の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

響け!ユーフォニアム / Sound! Euphonium
9

響け!少年少女たちの青春の音色

中学時代吹奏楽部だった主人公・黄前久美子は高校に入学すると、クラスメイトと共に吹奏楽部の見学に行く。そこに居たのはとある"因縁"があるかつての同級生・高坂麗奈だった――。
ユーフォニアムとは金管楽器の一種で、本作品の主人公が担当する楽器です。
本作品は、言ってしまえば「吹奏楽部に所属する少年少女の話」ですが、吹奏楽というものに本気で打ち込む彼女たちのかけがえのない青春の熱量は、他では味わえません。
主人公は最初は軽い気持ちだったのが、周りのメンバーと過ごすにつれ本気になっていくという、成長を感じられるのも面白い所だと思います。
"全国優勝"を目指して必死に練習するメンバー。そこには楽しいことだけではなく、苦労や衝突が絶えません。
コンクールに出場できる人数は限られているので、その出場権をかけた部内オーディションに向けてメンバー同士競い合います。
ただ楽しく演奏するだけではない、吹奏楽の苦しく辛い部分がリアルに表現されているのも魅力的な点です。
作画もとても綺麗で、キャラや背景、楽器の書き込みも素晴らしいので、是非そういったところにも注目してみていただきたいです。
青春を思い出したい人、青春物が好きな人に是非お勧めな作品です!