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kitaguni0425のレビュー・評価・感想

金色のガッシュ!! / 金色のガッシュベル!! / Zatch Bell!
10

魔界の王を決める戦いに選ばれた100人の魔物の子が、人間界で選ばれた人間(パートナー)と共に最後の一人(王)になるまで戦う物語

主人公であるガッシュのパートナー、高嶺清麿は中学生の天才児。学校では嫉妬の目で孤立していました。
そんな時、イギリスにいる清麿の父親から記憶喪失の魔物の子ガッシュ・ベルが送られてきます。
清麿はガッシュを警戒しますが、ガッシュは真っ直ぐに清麿とぶつかり、道を示し、清麿を辛い毎日から救い出します。

魔界の王を決める戦いは、それぞれの魔物の子が持つ本を燃やし、燃やされた魔物の子は魔界に帰るといったものです。(戦いに敗れる=死ではありません)
そして、最後まで燃やされずに人間界にいた者が次期王様となるのです。
ガッシュは戦いを重ねていく上で、この魔界の王を決める戦いは、戦いをしたくない者までが人格を変えられ無理やり戦いを強いられていたことを知ります。
その魔物の子は言いました。「魔界に優しい王様がいてくれたら、こんな辛い戦いはしなくてよかったのかな?」と。
ガッシュはもう二度と、そんな悲しい思いをする子がいなくなるよう優しい王様を目指し、清麿はそのガッシュの素晴らしい目標を全力で応援します。

ガッシュと清麿は心の正しい魔物とは戦いません。自分が敗れてもその魔物が優しい王様になってくれるかもしれないからです。時にはそうして出来た仲間の魔物たちや、そのパートナーと凶悪な敵に立ち向かいます。
涙あり、笑いありで一人ひとりのキャラクーに愛着がわき、どの魔物の子も魔界に帰ってしまう時には涙が止まりません。
是非読んでほしい作品の一つです。

呪術廻戦 / Jujutsu Kaisen
9

呪術廻戦?ナルトのパクりでしょ?

最近人気の漫画「呪術廻戦」。暇だし読んでみることにした。いざ読み始めて思ったのが「ああ、ナルトのパクりか…はは~ん」。ナルトは私の少年時代のバイブル。熱い戦い、ドラマに握りこぶしを上げながら何度も読んだものだ。そんな私からすれば呪術廻戦の設定はまさにナルトそのもの。髪つんつんの主人公は体の中にラスボスクラスの化け物を宿し、同期は何かしら才能ありそうなクールガイ、おしとやかとは正反対の紅一点パワフル女子、そして普段はホニャっとしてて頼りなさそうだけど、いざという時はやってくれる顔が半分隠れた白髪の先生。「な~んだ、ナルトの二番煎じね、はいはい」、そんなノリでとりあえず読み進めた。しかし「その時」は突然訪れた。真人の無為転変によって化け物に変えられてしまった順平、そんな状況で悠仁は宿儺に助けを求める。「以前自分の体を治したときのように順平の体をもとに戻してくれ」と。ここで私が思ったのが、「なるほど、順平がここで死んだらあっさり過ぎるし、宿儺が治してくれるんだな」みたいなことだった。ナルトならそうだ。ナルトが困ったとき、対立しつつもなんだかんだ九尾はチャクラをくれたりした。「俺の体に住まわせてやってんだからチャクラよこせってばよ!」、「人間の小僧に手を貸すのは気に食わんが…やれやれ…」といった具合に。だが、宿儺はあっさり拒否した。「え?助けないの?え?」と思った私をあざ笑うかのように、宿儺と真人の嘲笑が響き渡る。そう、あの嘲笑は悠仁に対してだけでなく、宿儺が助けてくれるなどと甘い展開を期待した読者への、作者からの嘲笑でもあるのだ!「ナルトのパクりと思ったでしょ?ざんね~ん、世の中そんな甘くないんだよね~」と、一つ目猫が後ろからささやいた。

indigo la End
10

女子大生一押しのミュージシャン

川谷絵率いるバンドグループindigo la end。2010年からインディーズ活動を開始。二年後、2012年にはメジャー活動を始めた。
誰しもが持っている、他人に明かせない藍色の感情、ナイーブさ、悲しみの中にある美しさなどがメロディーや歌詞から伝染する。言葉で表現するにはナンセンスとでも言うような、心の声を描写するような楽曲が豊富にある。
indigo la end の楽曲で代表的な曲といえば「夏夜のマジック」。youtubeにも、ミュージックビデオやライブ映像がアップされている。メロディーから夏のにおいが香ってきそうなゆったりとした音楽。「夏代のマジック」のミュージックビデオには女優の桜井ユキと君嶋摩耶が出演。夏に聞くべき曲かのように思われるが、どの季節に聞いても感じるものがある。それがこの曲の最大の魅力といっても過言ではない。
「夏夜のマジック」に合わせて紹介したいのが「冬夜のマジック」。こちらも冬の何気ない日常を感じさせる、素晴らしい曲になっている。ミュージックビデオでは路上で川谷絵音が演奏し、女性が聞きに通うが後に新しい男性と出会う。男女の三角関係が表現されている。ドロドロした印象はなく、「冬」という季節ならではの悲しさがにじみ出す。
indigo la end は感傷的になっているとき、心に染みる藍色の音楽として私たちに寄り添う。

グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル / The Great Hack
9

情報の価値とは

昨今、情報が石油の価値を上回ったと言われているが、それを身をもって知ることができる。
2016年のアメリカ大統領選にて、過激な発言から当選は困難だと言われていたトランプが、いかにして大統領になったのか。そしてイギリス国民が、いかにしてブレグジットに賛成する流れとなったのか。いかにしてプロパガンダが行われたのか。
この二つの大きなトピックに共通するコンサルティング会社が存在した。それがケンブリッジ・アナリティカ社だ。
おもしろいと言っていいのかわからないが、とても興味深い内容だった。
ザッカーバーグも、フェイスブックを立ち上げた時はまさかこんなことになるとは思っても見なかっただろう。
しかしザッカーバーグにも十分責任はあり、フェイスブックの関与に関しては、まだまだ闇は根深いと思った。ケンブリッジアナリティカは倒産したが、フェイスブックはどうなるのか。また、ケンブリッジ・アナリティカに続く企業に対してはどう対応するのか。
日本でもフェイスブックの利用人口は数知れないが、日本人は特に情報の危機管理に関して疎い部分があるのではないかと思う。世界ではどんなことが起きていて、自分はどんな情報社会に生きているのか、きちんと把握したいと思った。

SHISHAMO / シシャモ
10

最強のガールズバンド!

SHISHAMOとは、ボーカル&ギターの宮崎朝子、ベースの松岡彩、ドラムの吉川美冴貴の3人からなるガールズバンドである。
私が思うSHISHAMOの魅力は、そのすべてである。恋愛ソングでは女の子のリアルな感情を時にキャッチーに、時に生々しく綴った歌詞に、きっと誰もが共感するだろう。恋愛ソングだけでなく、元気がもらえる応援ソングや、辛いときにそっと寄り添ってくれるような歌もある。
一度聴いたら思わず口ずさんでしまうメロディーと共にやみつきになってしまうのは、何といっても宮崎朝子の声である。一言で言ってしまえば本当に可愛い。可愛くって、だけどどこか女の子の意地の悪さみたいなものもあるSHISHAMOの世界観は、彼女の声によって完璧に表現されている。
そんなSHISHAMOの曲は、一曲一曲にしっかりとストーリーがあって登場人物が設定されていることが多いのだが、おもしろいところはそれが実は違う曲同士で繋がっていたりすること。例えば、「宿題が終わらない」の主人口の女の子が片思いしている”君”は、「行きたくない」の主人公である男の子だ。(鍵は”英語のプリント”である。是非曲を聴いて、ピンときてみてほしい。笑)
そしてSHISHAMOの曲にはそれぞれはっきりと季節感がある。私の場合、季節によって聞きたい曲が違うので、一年中、春夏秋冬SHISHAMOの曲を楽しめるのだ。

異世界料理道
7

料理人が異世界に行くなら、こんな感じ?

「小説家になろう」というサイトで小説として掲載していた作品がマンガ化されたのが、この「異世界料理道」。
よくある異世界転生系のマンガやチートに飽きたという人に読んでいただきたい作品です。

内容は、料理人のアスタという青年が店の火事をきっかけに異世界へ行き、料理によって現地の人たちの生活を改善したり絆を深めたりしていくというもの。
力も弱ければ常識もない、チートとは全く無縁の青年が、いのししのようなギバの肉と見たこともない食材を、今まで培った料理技術で捌いていくのはちょっと感動します。

この作品の面白いところは、とても現実的に異世界での生活を描いているところ。食べ物はほぼほぼ見た目も特性も違いますし、現地の人の価値観も全然違います。読んでいて「青年海外協力隊とか、こんな感じなのかなぁ~」と異文化交流の難しさを感じました。

アスタがとばされたところ(森辺)は特に生きるのに必死で、食べ物が「おいしい」という概念もないところ。
そんなところでなんとか美味しいものを作ろうと四苦八苦するアスタは、つい応援したくなります。そして、愚直に生きる、現地(森辺)の民の美しさにも感動。きっと、地球でもどこかの民族が似たような生活をしているんだろうな~。

異文化交流的なものに興味がある人は、特にはまりそうなマンガですよ。