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juden0のレビュー・評価・感想

GANTZ / ガンツ
6

GANTZを読んで

主人公の高校生が一度死んで、目覚めた先で星人と呼ばれるモンスターと戦わされるという設定が面白い。
敵を倒す時や、仲間が死んでしまう時はグロいシーンもあるので1巻を読んでグロは無理という人は読まないと思います。
星人は地球上のどこにでも潜んでいて、仏像や博物館の恐竜が実は星人だったり、舞台が東京や大阪など実際にある場所なので、知っている背景が出てくると興奮した。
最初は星人とは何者なのか訳が分からず戦ってきたが、その正体は自分が住んでいる惑星が滅ぶ危機に瀕したときに、次に移住する惑星を探していた生命体だということが最後の方でわかってきたので、星人側にも無意味に殺し合いをしていただけではないことに気づく。
でてくる敵が強くなるにつれて自分の武器が強くなっていっており、新しい武器やバイクや巨大ガンツスーツなどのイラストが緻密で繊細に描かれている。
1巻からどんどんイラストがうまくなっていくのがわかる。敵を倒してあっさり最終巻をむかえるので賛否両論なラストだと思います。
あと1巻描いてキャラクターの後日談や破壊された街の修復などの描写があればもっとよかった。
伏線も完全に回収されていないので不完全燃焼みたいな気持ちです。

ベルサイユのばら / ベルばら / The Rose of Versailles / Lady Oscar
9

ベルばら、美しき薔薇

宝塚が好きな方ならご存知かもしれません。漫画家・池田理代子の代表作「ベルサイユのばら」。大輪の花マリー・アントワネットがフランス王太子妃となり、その後、波乱の革命、大いなる嵐を迎える大スペクタクル超大作。
男装の麗人オスカル。貴族ジャルジェ家の末娘で、この家は代々フランス軍を統率し、由緒正しき家柄であった。産声をあげたその日から女性として生きる選択肢はオスカルには与えられなかった。フランス王家を守る運命背負い、男として育ち、成長したオスカルは近衛兵として軍に勤めていた。スウェーデンの貴族フェルゼンへの淡い片思い。幼馴染のアンドレへの友情からの愛。フェルゼンとアントワネットの秘めた恋。少女漫画として、様々な事件が絶え間なく起こり、人間の醜悪、葛藤、運命がフランスを舞台に繰り広げられる。宮殿のきらびやかな世界だけでなく、庶民の辛く厳しい世界も描かれている。貧困、反乱、そこから人々の怒りはアントワネットへと向かっていく。陰謀と罠、生きているうちに何故ここまで苦しい道なのか?危険な道をオスカル、アントワネットはそれぞれしっかりと確実に進んで行く。薔薇は美しくヴェルサイユに咲く。自分自身をどちらに重ねても楽しめる漫画です。

パーフェクト ワールド / A Perfect World
10

パーフェクトワールドについてまとめ

今回レビューしたい映画はパーフェクトワールドです。
この映画は下半身不随の彼と健常者の彼女の話です。
二人の関係は高校の後輩と先輩で仕事先の飲み会でたまたま遭遇する。
そこから、二人は同じグループで仕事を始めることになり一気に二人の距離は縮まるのである。
ある日主人公の女の子が高校の時に書いた、絵が飾られた展覧会を身に行った彼はその絵に心を奪われる。
そしてある日自転車に乗っているときに車と正面衝突してしまい下半身不随になってしまう。
障害による発熱で病院へ搬送された彼のもとに来た彼女。熱がありながらもそれでも懸命に仕事をする彼の姿に心を奪われる彼女。
その後二人は付き合うことになり、彼の家へ半同棲のような形で住む彼女。ある日道端で拾った子猫が逃げ出したと思った彼は大雨の中探し回る所に彼女が現れ、一緒に探すが子猫は見つからず、家にいた子猫。
そして二人は見つめ合い唇を交わす。二人。
二人は高校時代の同窓会に行き、昔の友人恋人に会うが、彼の元恋人と話している彼に少しやきもちを焼きながらも様子を見に行く彼女。
泣きながら彼の元を離れていく元恋人。
そんな中、彼の容態が急変してしまう。心配に思う彼女、そして二人のこれからはいったい、、、

ブルーロック / Blue Lock
7

監獄は真摯

「丁寧に作られている」というのがこの作品を読んで感じた印象です。
話の大筋としては、フォワードの育ちにくい日本サッカー界に、メッシやクリロナのような強烈なエゴを持った英雄(ストライカー)を作りあげるため、高校生フォワードを青い監獄(ブルーロック)に集め、蹴落とし合いを行わせるというもの。

サッカーの戦術や技術というよりは、選手の能力的な面にフォーカスが当てられており、サッカー漫画というよりはバトル漫画なのだが、バトル漫画特有のパワーバランスの崩壊やインフレ現象が現時点ではほとんど見当たりません。
序盤の敵と後で同じチームになったり、逆に最初同じチームにいた仲間と後で対決することになったりするのですが、その際に急激な弱体化や強化が行われたりすることもなく、作者がキャラクター一人一人を大切にしているのが伝わってきます。
それに加えて、一試合一試合の長さ、そしてコンセプトが絶妙。ちゃんと事前に構想を練った上で書き始めているのが分かり好感を持てます。

欠点を挙げるとすれば、そこまで露骨ではないものの、見ようによってはBLを感じさせる要素があったり、犬猿コンビを「アンチコンビ」と読んだりと人によっては不快に感じるかもしれない中二病的な表現がある点でしょうか。
ただ、それらを鑑みてもこの作者の作品に対する真摯さには尊敬せざるを得ません。マガジン連載ということもあり少年漫画的な熱さにも事欠きません。
サッカー好きな人にはもちろん、熱いバトル漫画が読みたい人には是非おすすめの作品です。