jackrosecocktail@jackrosecocktail

jackrosecocktail
jackrosecocktail
@jackrosecocktail
19 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
jackrosecocktail

jackrosecocktailのレビュー・評価・感想

ワンダー 君は太陽 / Wonder
10

涙なしでは見られないのに、見終わった後はすごく爽快な気分にさせてくれる!

主人公はオギー・プルマンという10歳の少年です。遺伝子疾患のため、人とは違う見た目で生まれてきたそんな彼と彼を取り巻く人達を描いた実話を基にした映画です。
この映画は、非常に重たいテーマであるにも関わらず、映画の最初から最後までそんな重苦しさを一切感じさせない魅力があります。映画の冒頭は彼が宇宙飛行士のヘルメットをかぶっているところから始まります。そして、そのヘルメットを脱いだとき彼の「他のことは違う見た目」を初めて見ることになるのです。
最初は、思わず「えっ」と思ってしまった事は否定しません。どう言葉にすればいいのか難しいのですが、嫌悪したとかそんな事ではなくただただ純粋におどろいてしまったのです。「人の顔はこう」という先入観がそこで一気にぶち壊されます。
学校に通うことになり、10歳になって初めて触れる外の世界に対して、精一杯生きるオギーの姿に終始圧倒されてしまいました。オギーの初登校の際、彼が歩く道は生徒が一斉に距離をとったために、まるでモーゼの十戒の如く人の道がわれるのですが、そんな彼らを責めることなんて自分にはできません。だって、自分だって実際にその立場だったらとっさにそんな風に思ってしまうだろうというのは想像に難くなかったからです。そして、そんな彼らの反応がしょうがない事を誰よりもオギーが認めていたからです。
決して、望んでそう思ったわけではないでしょう。そうする事で、自分がこれ以上傷つかないように彼の防衛本能がそうさせていたのでしょう。そう考えるだけで、胸がしめつけられるような思いでした。

でも、そんな中でも友達ができ、他の子供達と同じように友達と喧嘩したり、少しずつ普通の子供らしさを取り戻していくオギーの姿は、本当にまぶしかったです。
まだ見ていないという方は是非騙されたと思ってみてください。懸命に生きるオギーの姿にきっと心揺さぶられるはずですから。

Fortnite / フォートナイト
8

フォートナイトはめちゃくちゃおすすめです。

フォートナイトは世界で一番人気のFPSゲームです。Eスポーツも盛んで、海外のプロゲーマーはフォートナイトで何億も稼いでます。最近はボットを追加したり、サーバーを統合したり(今まではPS4、Switch、PC、XBoxでサーバーが分けられていました)、ライトセーバーやスノーボールランチャーなどのぶっ壊れ武器を出したり、フォートナイトの運営のepicは非常に迷走してるなという印象でした。最近になってようやくライトセーバーとスノーボールランチャーが無くなり、ゲームバランスが良くなりました。しかしサーバーは統合されたままです。PCとPS4やSwitchなどの据え置き機ではFPS(一秒間に表示する画像の枚数)が違うので、サーバーを統合することによりPCが圧倒的に有利になります。
バトルロワイヤルゲーム全般に言えることなのですが、最近プレイ人口が減って、サーバー統合をしなければマッチに時間がかかると思います。しかし、多少マッチに時間がかかってもいいので、サーバー分けてほしいですね。最近はBOTという中身の入ってないロボットがたくさんいて、今から始める人でもやりやすいと思います。非常に面白いゲームですので、皆さん是非お試しになってください。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
10

芸術のような作品

とても素晴らしい作品です。アニメを1通り見て最初に思ったことは、まさに芸術だった、ということです。
1シーンごとに描かれる情景、ところどころに散らばる文学的なセリフや心情、主人公たちが今まさに青春の中にいるという躍動感、ストーリーにおける絵の色使いの変化、これらの要素から、とてもきれいに整った芸術作品を見てるようでした。
ストーリーは、ある事をきっかけに腐ってしまった主人公が、様々な人と出会い、心動かされ、変わっていく、といった内容で、ストーリーが展開していくうえで、その登場人物達の心を最初に動かしたのは、実は幼少期の自分自身だったという事が徐々に視聴者にのみに明らかになっていきます。
私はこの、人間だれしも少なからず影響を与え合って成長していく、という大筋にとても魅力を感じました。
そんなストーリーの魅力と中学生らしい青臭さや物事に対する情熱、登場人物たちのライバル心や恋心などが合わさって、とても魅力的な作品になっていると思いました。
また、音楽を題材にしている作品ですが、クラシックの知識や興味が無くても見やすい作品で、逆にクラシック音楽やピアノの心地の良い音色に興味を持つきっかけにもなります。

ゾンビランドサガ / ゾンサガ / Zombie Land Saga / ゾンビランドサガ リベンジ / ゾンサガ リベンジ / Zombie Land Saga Revenge
7

メインキャラは全部ゾンビ!?意外なストーリー内容

ゾンビランドサガは、主人公の源さくらが佐賀県を盛り上げるためのご当地アイドルとして仲間と絆を深めつつ駆け上がって行く……ただしメンバー全員ゾンビ、というアニメです。
物語の序盤では、さくらが家から駆け出した矢先にトラックにひかれるという衝撃的な展開から急にホラーコメディへ移行します。その事故がきっかけでゾンビとなってしまったさくらは、とある洋館で目を覚まします。そこには、佐賀のご当地アイドルになるために集められた少女たち(ゾンビ)が……という、意味がわからないけど、笑いと勢いで押し通す展開に。
特殊メイクのようなもので生前の姿にはなれるものの、中にはそもそもアイドルになることを肯定的に思っていないメンバーもいます。さくらはなんとかみんなを説得してアイドルになろうとするものの、一癖も二癖もある少女たちが相手なので絆を深めるまでの人間ドラマも見物です。また、それぞれに生前のストーリーがあり、感動してしまう場面も多々あります。
特に、最年少の星川リリィと父親の再会(別人のふりをしなければならない)は感涙ものです。それでいながら、基本はギャグコメディなので楽しく見ることができます。
笑って泣ける、テンポのいいアニメです!

パルプ・フィクション / Pulp Fiction
8

ユーモラスなのに緻密で、くだらなくて面白い

この映画を観た感想として、「面白い」や「素晴らしい」や「頭が良い」と大抵の人は口にする。どれも間違いで、どれも正しいような感じがあり、それはこの作品における『テーマはなんなのか』問題に直結している。気の利いたシャレの後にロマンチックなダンスシーンがあり、その後に麻薬中毒で死にそうになったり、マフィアのボスを車で轢いてその後SMプレイを受けそうになったり、一般人を殺したり、特定のハンバーガーショップについて熱く語ったり。観る者によって感想がことごとく変わるのは当然で、もう語る必要もなくただ「良い」としか言えないはずだ。
個人的に思うのが、クエンティン・タランティーノの作品はどれも監督自身の知見の広さを表現しているようで、西部時代の黒人差別を題材にしたりナチスドイツのユダヤ弾圧を題材にしたり、時に遊星からの物体Xをオマージュした密室サスペンスを繰り広げたり、この男は止まる事を知らないのか? という思いである。
パルプ・フィクションは彼を象徴する作品となった。スプライトを飲んだ後に銃を撃つサミュエル・L・ジャクソンは痺れたし、監督自身が放つ「この家の前に黒人の死体預かりますって看板が出てたか?」「いいや」「なんで出てないか分かるか」「いや……」「それは、ここでは黒人の死体を預かってないからだ」というとてもくだらない掛け合いも笑えたし、ダイ・ハードで一躍抜きん出たブルース・ウィリスのコメディに振った演技も見事であったし、細かなところに配置される繊細なロマンスにも少しの感動を覚えた。物語として、グロテスク&コメディ&ロマンス&欲望&くだらなさを均一に並べて終わっていく。そのバランスの良さには、ただ「良い」として感嘆するしかないだろう。