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itami12のレビュー・評価・感想

プーと大人になった僕
10

プーさんの名言たち

わたしのよく知るくまのプーさんは、なんだかぼーっとした、ハチミツが大好きなくまさんだったのだが、ここに出てくるプーさんはなんだか落ち着いたずっと年上の友人みたいだった。クリストファー・ロビンは結婚も戦争も不況も経験し、すごく“大人”になっていた。悲しい現実の犠牲になった大人で、今の時代にたくさん見かけるタイプの大人だ。あの頼もしくて想像力豊かで優しいクリストファー・ロビンの面影はどこかに消えかけていて、そこがなんだかリアルだ。この物語はそんなクリストファー・ロビンが再び輝くまでの物語だ。やっぱりそうこなくっちゃ、という一緒にワクワク感できた。プーさんは物語の中でポツリポツリと一言一言語っていくのだけれど、その一言一言がものすごくじーんとくる。それもプーさんだから言える言葉たちで、プーさんから発せられるから意味のある言葉になる。全く違う世界観で描かれているものなのに、自分の人生について深く考えてしまう。プーさんの口から次にどんな言葉が出てきて、わたしを助けてくれるんだろう、なんていう気持ちにさえなる。最後にプーさんが“明日”という日について呟いた一言に涙が出た。

仁王2
8

キャラクリの自由度はどのゲームにも負けない!

このゲームで一番楽しい点はキャラクリエイト要素です!とにかく自由度が高い!仁王2のキャラクリエイトを中心にレビューしていきます。顔のパーツだけではなく体格も細かく設定できます。同じくキャラクリ要素が強いダークソウルシリーズやモンスターハンターシリーズに劣らない細かさです。さらにDOAを開発したコーエーテクモゲームズさんなので、キャラモデリングがとても綺麗!簡単に美少女キャラやイケメンキャラ、オッサンキャラや人外のようなキャラも作成できます。また見た目はいつでも変更することが可能です。仁王2はハクスラ要素が強く、防具や武器を頻繁に変えます。そんな時気に入った見た目の武器や防具を手放すのって嫌ですよね…。だからといって強い性能の物を装備しないと勝てない、そんなジレンマに悩まされます。しかしこのゲームには武器や防具の見た目のみを好きなものに変える事ができます!しかも低価格なので序盤からいつでも変更できます!ここまでキャラの見た目は自由でしたが、肝心の戦闘はどうなんだ?って話ですね。見た目だけではなくて、オリジナリティある戦い方をしたいものです。仁王2の武器は全部で9種類。さらに忍術や陰陽術、守護霊や妖怪技などの特殊な技もあります。陰陽術の中には雷を起こしたり、妖怪技の中にはビームを撃ったり、多種多様な攻め方ができます。防具も重、中、軽の3種類があり、キャラのスピードや怯みにくさなどに関係しています。「素早くて絡め手を使う忍者キャラ」「斧だけで戦う重武装脳筋野郎」「大太刀持った雷技で戦う女の子」などなど自分の好きな戦い方をするキャラクターを作ることができます。例を挙げると僕は「刀と炎で戦う高身長赤髪の女侍キャラ」を作りました。趣味全開のキャラです、はい。体格設定で赤くて長い髪、高身長、赤い瞳に設定し、防具は袴っぽい見た目に変えます。そして刀を装備し、炎系の陰陽術と妖怪技を覚えれば完成です!技を覚えるまでは少し時間がかかりますが、見た目を整えるだけなら30分もかからずにできました。しかしせっかく作ったキャラですが、飽きてしまった…。もしくはステータスの振り分けを間違えてしまった…。そんな時に「六道輪廻の書」というアイテムを使えばステータスの振りなおしができます。何度でも可能な上、中盤以降は簡単に手に入るアイテムなので手軽にステータスのリセットができます。もう一度新しいキャラを作り直して…なんて事はしなくて良いのです!自分好みのキャラで冒険したい!ロールプレイをしたい!そんな人にはぜひオススメしたいゲームです!

14歳
9

高い将来に起きるであろうホラーアドベンチャー未来漫画

近未来の設定の漫画で、未来予想を含む様な設定で、25年くらい前に楳図かずおさんが描いた漫画です。
近未来では、鶏の肉の細胞を培養して育つ謎の肉の塊を精製加工した、人工的に作った動物の肉のかたまりを食べる習慣になりました。今でもiPS細胞を培養して軟骨や心臓の弱った膜に人工的に培養した細胞を移植しているので、たとえば鶏肉のササミの細胞を培養して、それを肉として食べる事もありえる内容。少し怖いが本当に未来に起きる事を言い当てた漫画でした。
その鶏肉を培養する水槽に、なんらかの間違いで人間の細胞が混ざってしまい、ある日突然変異を起こした細胞から人間の目が産まれ、顔が出来て体と手足まで完成しました。
その人間と鶏の細胞から産まれた物は、顔が鶏で、体は人間という、今でも物理的には作りえる人造人間の様な存在になり、鶏の顔ではあるが、高い知識を持っていたので、培養工場から逃げ出した。隠れて地下研究室を作り出し、人間世界のことについて文献を読み漁り、人以上の知識を持った教授になりました。
その頃の地球は人間がオリに入れられて、高度な知識を持った動物達が支配する世の中で、人間を動物園の様にして観て楽しんでいました。人間と鶏のハーフで生まれた鶏博士チキンジョージが、地球の歴史を研究して、人と動物の入れ替わりがいったいいつ頃から起きたのかという事を解き明かしてゆく、実際の世の中で起きなさそうで起きそうなストーリー。猿の惑星という映画とはまた少し違う人と動物のドラマです。現代のコンビニには、サラダチキンという肉の塊が密封された形で売られているのを考えると、そんな肉がすでにあるので怖いですし、どこかの国では既に行われているかもしれません。
食料不足や地球温暖化が進む現代だからこそ人工的な食料が実際に作られるのだろうかと、怖い内容で、全巻読破するのに3日とかからない先が読みたくなる漫画でした。