14歳

14歳

『14歳』(フォーティーン)とは、楳図かずおによる長編SF漫画である。1990年から1995年にかけて『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載された。環境破壊による人類滅亡や親子の絆、そして「子供から大人への変質」といった重厚なテーマを圧倒的なスケールで描き、楳図の代表作『漂流教室』の続編的な側面も持つ。本作を最後に、楳図の長編漫画は発表されていない。
舞台は22世紀。鶏肉製造工場の培養槽から突如誕生した、鳥の頭を持つ異形の天才生物「チキン・ジョージ」は、人類が14歳になる年に地球が滅びることを予見する。物語は、動物たちを連れて地球を脱出しようとするジョージの画策と、選ばれた子供たちによる地球脱出計画、そして天変地異や宇宙人の飛来によって崩壊していく人類社会を凄惨な描写と共に描いている。
2012年には完全版が発売され、物語の真の結末を綴るフルカラー18ページが新たに描き下ろされた。作中に登場する「培養肉からの生命誕生」という設定は、連載開始から30年後の現代における人工培養肉の実用化を先取りしていたとして、その先見性も高く評価されている。楳図特有のダイナミックな演出と、極小から極大へと繋がる壮大な宇宙観が融合した、独創的なSF叙事詩である。

itami12のレビュー・評価・感想

14歳
9

高い将来に起きるであろうホラーアドベンチャー未来漫画

近未来の設定の漫画で、未来予想を含む様な設定で、25年くらい前に楳図かずおさんが描いた漫画です。
近未来では、鶏の肉の細胞を培養して育つ謎の肉の塊を精製加工した、人工的に作った動物の肉のかたまりを食べる習慣になりました。今でもiPS細胞を培養して軟骨や心臓の弱った膜に人工的に培養した細胞を移植しているので、たとえば鶏肉のササミの細胞を培養して、それを肉として食べる事もありえる内容。少し怖いが本当に未来に起きる事を言い当てた漫画でした。
その鶏肉を培養する水槽に、なんらかの間違いで人間の細胞が混ざってしまい、ある日突然変異を起こした細胞から人間の目が産まれ、顔が出来て体と手足まで完成しました。
その人間と鶏の細胞から産まれた物は、顔が鶏で、体は人間という、今でも物理的には作りえる人造人間の様な存在になり、鶏の顔ではあるが、高い知識を持っていたので、培養工場から逃げ出した。隠れて地下研究室を作り出し、人間世界のことについて文献を読み漁り、人以上の知識を持った教授になりました。
その頃の地球は人間がオリに入れられて、高度な知識を持った動物達が支配する世の中で、人間を動物園の様にして観て楽しんでいました。人間と鶏のハーフで生まれた鶏博士チキンジョージが、地球の歴史を研究して、人と動物の入れ替わりがいったいいつ頃から起きたのかという事を解き明かしてゆく、実際の世の中で起きなさそうで起きそうなストーリー。猿の惑星という映画とはまた少し違う人と動物のドラマです。現代のコンビニには、サラダチキンという肉の塊が密封された形で売られているのを考えると、そんな肉がすでにあるので怖いですし、どこかの国では既に行われているかもしれません。
食料不足や地球温暖化が進む現代だからこそ人工的な食料が実際に作られるのだろうかと、怖い内容で、全巻読破するのに3日とかからない先が読みたくなる漫画でした。