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ishikawa04226のレビュー・評価・感想

ファイアーエムブレム 風花雪月 / Fire Emblem: Three Houses
10

物語、ゲーム内容共に面白いゲームです

2019年に発売されたニンテンドースイッチソフトの中で、屈指の面白さと言っていいこのゲームの魅力は2つ。
1つは、物語性が高いこと。パッケージに描かれた3人の主役たちとはゲーム開始早々に出会いますが、最初から意外な展開が待っています。それはプレイヤーが操作する主人公が山賊にやられてしまうこと。普通主人公が早々に負けることはないため、どうせ勝てるだろうと思っていたプレイヤーの期待を裏切ります。そしてその後にシステムの根幹であるやり直しを可能にする「天刻の拍動」が主人公が使えるようになります。それにより、今度は主人公が山賊にやられずに勝利します。その後もプレイする中で予想できない展開が続きます。プレイヤーの予想の裏をかく物語が、1つ目の魅力です。

2つ目は、キャラクターの魅力です。一見すると明るいと思っていたキャラクターが実は内面で別の要素を抱えている、あるいは平民出身の美しい歌姫として提示されたドロテア=アールノルトというキャラクターは、実は自分の何かを後世に伝わる形で残したいということがゲームを進めるうちに明らかになります。そして複数の方向からキャラクターが描写され、重厚的なキャラクターとしてプレイヤーの前に提示されます。あたかも、現実に存在するかのようなキャラクターとなります。
この2点が、このゲームの魅力です。

NANA / ナナ
9

現代でも共感できる緻密な人間ドラマの名作

彼氏との同棲の為に東京へ来た小松奈々と、バンドミュージシャンとして成功を目指す大崎ナナ。二人の「ナナ」が上京する新幹線での出会いをきっかけにルームメイトとなるという導入から始まります。
ナナの属する「BLACK STONES」のバンドメンバーや、ナナの恋人である本城蓮が属する「TRAPNEST」のバンドメンバーなど、多数の個性豊かなキャラクターたちの人間ドラマが展開される作品です。

この作品の魅力はそれぞれのキャラクター達の人間性がリアリティをもって丁寧に描かれている点です。
特に恋愛ストーリーの少女漫画では人間的にきれいで真っ当で理想的なキャラクターが多い印象ですが、『NANA』に出てくるキャラクター達は必ずしも真っ当ではありません。
恋人がいるのに別の男性と関係を持ったり、自分の彼氏と別の女性との関係性に嫉妬したりとキレイではない感情が等身大で描かれており、時にはズルくてだらしないキャラクター達の内面が垣間見ることもあります。
ただ、そういった点が共感を呼びストーリーへの没入感を生んでいるといえるでしょう。