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hntcttme4のレビュー・評価・感想

キングギドラ / King Ghidorah
10

日本語ラップの金字塔!!聴く教科書 キングギドラ「最終兵器」

元来、ヒップホップはダンスミュージックであると同時に「メッセージ」を伝える音楽だ。
それはヒップホップ誕生の頃から、黒人差別や貧困、ドラッグ汚染などへの警鐘を鳴らす手段としてラップが使われてきた事からも分かるだろう。
本場アメリカなら90年代はpublic enemyなどが政治的なメッセージを曲で発信したり、近年ならChildish Gambinoのthis is americaなどが黒人差別を示唆する曲として有名になった。

では、ここ日本ではmcバトルブームやラップブームは到来したものの、メッセージという点ではずば抜けたものはまだないように感じる。
しかし、実は既に2000年代にこういった問題へのメッセージにヒューチャーしたラップが世に放たれている。
それがキングギドラ「最終兵器」。
では、どういった曲が収録されているのか、アルバムから二曲、紹介する。

・「トビスギ(dont do it)」zeebra、k dub shine、dj oasisがそれぞれ覚せい剤にハマっている人々をストーリーテリングでラップしてゆく。

・「FFB」first food bitchの略で、簡単に男性と寝る女性の姿をラップし、気品のあるしっかりとした女性を志すように歌っている。

他にも同時多発テロをテーマにした「911」、北朝鮮の拉致問題に怒る「真実の爆弾」、環境問題やメディア腐敗に触れよりよい理想の社会について歌う「ジェネレーションネクスト」など、タブーになりがちなトピックについてラップしている。

まさに「読む教科書」と言えるだろう。
社会問題に少しでも興味が向いたら、または心に刺さるメッセージを欲しているならば、必聴の一枚だ。是非聴いてほしい。

エクスティンクション 地球奪還
8

不思議な開幕、納得の終幕。

物語の舞台はテクノロジーが発展した地球。主人公ピーターは妻と二人の子供の4人で暮らしていました。
ある日ピーターが仕事をしていると頭に衝撃が走り、とある映像が駆け巡ります。

それは夜空を見る自分、降り注ぐ光、そして火の海となった街。
その映像はとても悲惨でたくさんの人が空から舞い降りた宇宙船によって殺されてしまうというもの。

それからというもの、ピーターは何度も映像が頭を駆け巡りますが、映像は毎回別のもの。
泣く子供、銃を持った人達、そして闘う自分。

何度もそのような光景を見て不安になったピーターは自分が未来予知をしているのではないかと考えます。
その後、ピーターは自宅に友人を招きパーティーをすることに。

友人と会話している途中ふと空を見上げるとそこには降り注ぐ光が…。
まさに自分が頭の中見たものと一致している光景に一瞬戸惑いを隠せないピーター。

次の瞬間光の拡散と共に街は火の海となってしましまいました!
と同時にたくさんの宇宙船が弾丸を乱射、さらには謎の生命体がたくさん降りてきました。

周りから聞こえる悲鳴、そして銃声。
このままでは自分たちも危ない!と家族と共にこの場を離れシェルターに向かうことに…。

しかし、逃げ惑うピーター家族にも不運が起こります!妻が腹に弾丸を受けてしまったのです!!
強く動揺するピーター、どうにか妻を治療しようとしますが、徐々に呼吸は小さいものとなっていきます。

さらに運が悪いことに妻を担ぐピーターの目の前に謎の生命体が!
ピーターは謎の生命体がから攻撃を受けつつも必死の思いでやっつけます。

お前らさえこなければ妻はこんなことにはならなかった!と感情を荒くするピーター。
すでに倒れている、生命体の顔を思いっきり殴り続けます。

ピーターがその顔を殴り続けていると、不可解で信じられない事が起こりました!
殴り続けていた顔が割れ、その中から人間の少年が出てきたのです!

どういうことだ!?と戸惑うピーター、謎の生命体の中身が人間だったことが理解ができません。
ピーターは中身の少年を殺そうとしますが、その人間が妻を治せる!と命乞いをしてきたのです。

その人間が自分たちと同じ言語を喋れることに戸惑いつつも、一刻も早く妻を助けたいピーターは、
その少年を信じてみることに…。

治療が始まりその人間が妻の腹を裂くとそこには、驚くべきものがありました!
白く透明な駆動するクリスタル、そしてプラスチックのようなパイプ。

妻の中身を見たピーターは驚き、戸惑いを隠せません。
それと同時に気が暗転したピーター今まで見た映像が、プレイバックされていきます。

泣く子供、闘う自分、そして降り注ぐ光の雨、今まで見てきた映像がつながっていきます。
実は地球にいた人間は全て人工ロボットで攻めてきた生物が人間だったのです!?

50年前人工ロボットは物であり生命ではないと人間に粗末に扱われていました。
しかし、ある時を境に自我が芽生えた人工ロボット達は自分たちの人権を求めて人間と戦うことになります。

その後見事に勝利を収めた人工ロボットが地球に住み、敗北した人間は火星で地球奪還の時を今か今かと待っていたのです。
その50年前の失われし記憶がピーターの頭の中を駆け巡っていたのです。

その後、事実を思い出したピーターは目が覚め、助けてくれた少年を開放し
首都の地下にある、シェルターから首都を脱出するのでした…!

人間が攻められているのかと思えばまさか人間が攻めてきていたという、驚くべき逆転発想!
近い将来、AIの発展によって起こりうる可能性がある物語にすごく魅了されます!

ラスト・クリスマス(2019年の映画)
9

クリスマスに必見

キュートなケイトが元気にオーディションを受け続け夢を叶えようとしているのに、チャンスを失っていくのは何故か、その理由が徐々に解き明かされていくストーリー展開が面白いです。自分のことをしっかり見つけてくれる人と出会い、自分を見つめ直して成長していくケイトの姿に、クリスマスの恋の予感も膨らんでいき、見ているだけで胸が高鳴っていきました。クリスマスは、やはり恋と相性がいい行事です。ケイトが身近な家族や人への接し方を変えると、魔法のように周りの人の対応や考え方も変わっていき、ケイトが本当に大切にしたいものは何かが見えてくるところは、じーんと感動します。難民やLGBT、ホームレスなどの現代的テーマも含んでおり、自分とは違う環境や価値観の人と、いかにして持続可能な社会を作っていくかは、自分の小さな行動にかかっているのだと考えさせられました。ケイトが恋した相手は、自分が心臓移植をしたときに心臓をいただいた人で、この世にはいない人でした。命の連続性や「共に生きる」意味をコメディタッチで描いた素晴らしい作品です。ケイトを演じたエミリア・クラークさんは『世界一キライなあなたに』でも感動を与えてもらいました。注目している女優さんです。