ラスト・クリスマス(2019年の映画)

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ラスト・クリスマス(2019年の映画)
9

クリスマスに必見

キュートなケイトが元気にオーディションを受け続け夢を叶えようとしているのに、チャンスを失っていくのは何故か、その理由が徐々に解き明かされていくストーリー展開が面白いです。自分のことをしっかり見つけてくれる人と出会い、自分を見つめ直して成長していくケイトの姿に、クリスマスの恋の予感も膨らんでいき、見ているだけで胸が高鳴っていきました。クリスマスは、やはり恋と相性がいい行事です。ケイトが身近な家族や人への接し方を変えると、魔法のように周りの人の対応や考え方も変わっていき、ケイトが本当に大切にしたいものは何かが見えてくるところは、じーんと感動します。難民やLGBT、ホームレスなどの現代的テーマも含んでおり、自分とは違う環境や価値観の人と、いかにして持続可能な社会を作っていくかは、自分の小さな行動にかかっているのだと考えさせられました。ケイトが恋した相手は、自分が心臓移植をしたときに心臓をいただいた人で、この世にはいない人でした。命の連続性や「共に生きる」意味をコメディタッチで描いた素晴らしい作品です。ケイトを演じたエミリア・クラークさんは『世界一キライなあなたに』でも感動を与えてもらいました。注目している女優さんです。