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hiyoriw1のレビュー・評価・感想

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 / The Imitation Game
10

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

ベネディクト・カンバーバッチが、コンピュータの父と言われたアラン・チューリングを演じた映画です。
演技力には定評があるベネディクト・カンバーバッチですが、ここまで素晴らしい俳優だったとは!

アラン・チューリングは発達障害の特性を持っていて、さらにゲイであるというとても複雑な人物であるにもかかわらず、人間関係や良心の呵責など、複雑な人間性のなかにある苦悩を本当に上手く表現しています。
また、キーラ・ナイトレイもアラン・チューリングの良き理解者であるジョーンを好演!ジョーンとアランの男女を友情を超えた愛情は、羨ましくなってしまうほど。

しかし、素晴らしいのはキャストだけではありません。
仲間内にスパイがいるとわかり、それが誰か判明した瞬間は鳥肌もの。ストーリー展開と伏線の回収が秀逸です!
それだけではなく、パブのシーンの撮影には実際の「ブレッチリー・パーク」も使われていて、アラン・チューリングが実際にここでビールを飲んでいたのかと思いを馳せない人はいないでしょう。

戦争映画は重いイメージがつきものなので、避けてしまう人も多いかと思います。
しかし、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は、戦争に翻弄された人たちのヒューマンドラマであり、キャスト・監督・脚本、制作チームがチーム一丸となって作った名作です。ぜひ死ぬまでに一度は見てみてください。

サカナクション / Sakanaction
10

サカナクションが描く、これからの音楽。

サカナクションは、2005年に結成した男女5人組バンド。2007年からデビューし、いまや国民的なバンドとなり、CMや主題歌などで楽曲を耳にされた方も多いと思います。サカナクションの楽曲は人間の深層心理や感情の些細な揺れをテーマにしたものが多く、何度も何度も繰り返し聴くことで、心の中に誰にでもある抱えているものや複雑な気持ちをゆっくりと解きほぐしてくれます。
サカナクションは楽曲制作をするにあたって、その時の時代背景や、現代人の抱えているものについて言及しながら、その時代に今何が必要なのか、誰もが抱えている孤独や時代の疲れをどのように楽曲で変換できるのか、常にレベルアップし進化していくバンドです。その中で、リスナーが求める音楽と自分たちが伝えていきたい音楽との狭間で、模索しながら音楽というものに対してひたむきに向き合い続けています。
その姿を見て、リスナーもまた自分自身の心を見つめる時間が持てたり、時代のことを考えるきっかけになったりと、リスナーをも巻き込んで、さらに音楽の輪が広がっていくような可能性を秘めています。今後も日本の音楽シーンを引っ張っていくミュージシャンのひとつになるのではないでしょうか。

UVERworld / ウーバーワールド / SOUND極ROAD
10

UVERworldってどんなバンド?

UVERworldとは滋賀県出身の6人組のロックバンドです。
2005年にデビューし2021年で16年目を迎えます。
アニメのOP曲やドラマや映画の主題歌など数多くのタイアップ曲を発表し、大人気ロックバンドに成長したUVERworldですが、小さいライブハウスから東京ドームなどの大きい場所でもライブを行なっています。
UVERworldが人気になったきっかけともいえる「男祭り」というライブがありました。

男祭りとは男のクルー(ファンクラブ会員)だけをライブに集めて男だけでライブをします。※女子クルーも100人ほど特別招待されます。
VOCALのTAKUYA∞の熱いライブMCに煽られてクルーの熱が上がり酸欠で倒れるクルーがいるほどのライブです。

こんな大人気であった男祭りは2019年に終止符を打つことになります。
男祭りが開催されていた理由は、ただ単に男を集めてライブをしたかったからではありません。

UVERworldはデビューしてからすぐに人気があったわけではありませんでした。
VOCALのTAKUYA∞の端正なルックスから女子クルーはどんどん増えていきましたが、男からの人気はほとんどない状態でした。
ファンクラブ会員の大半が女子クルーでライブを開催しても9割が女子でした。

そこでメンバーたちが男にも振り向いてもらえるように始めたのが「男祭り」でした。
最初からTAKUYA∞が目標にしていた「いつか東京ドームで男祭りをする」という目標が達成できたことで男祭りは終了となりました。

有言実行するUVERworldの熱いメッセージがたくさん入った曲は本当におすすめできるで一人でも多くの人に聞いてもらいたいと思います。

ロスト・イン・スペース
4

なんかイマイチ。

ゲイリー・オールドマンが出ているので見ました。ロビンソン一家のドクターであるゲイリーは、裏切り者ですが宇宙船に取り残された挙句、ロビンソン一家と宇宙で迷子になっちゃうような人です。悪役だけど間抜けな役です。もちろん、間抜けだけど抜け目ない感じだし、ゲイリーがしてるからところどころの顔は怖くて侮れないなって感じです。ロビンソン一家の末っ子を手懐けちゃうし、嫌な男です。ゲイリーの演技を見るにはいい映画なんだけど、あまり面白い話ではありません。もともと人気テレビドラマシリーズだったみたいだし、映画にまとめるのはむずかしかったのでしょう。内容を詰め込んでいるけれど、どれもド派手さもないしメリハリもなく、コメディにふっきれてもいないから見ていて面白くないです。話の展開は面白そうなのに不思議です。末っ子とお父さんはうまくいってないみたいな話もあるのですが、末っ子はまだ小学生の恐らく低学年だし、ただの親子喧嘩にしか見えないです。そんな父が嫌いって感じもしないので、最終的な和解にカタルシスもない。ロビンソン一家の長女とパイロットの恋の話には全く興味がわきませんでした。人物を魅力的に描けてないからでしょうか。あまり印象にも残らず、面白くはない映画でした。