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hinaromini9のレビュー・評価・感想

四畳半神話大系 / The Tatami Galaxy
9

阿呆な大学生たちの青春が秀逸

アジカンのアルバムジャケットを手掛けるイラストレーター・中村佑介さんが原画を手掛け、色彩豊かで、アニメ好きだけでなく、イラストや芸術が好きな人も楽しめます。内容は、阿保な大学生たちが引き起こすトラブルと青春がテーマであり、学生生活を無碍にしてきた人ほど、彼らの阿保さの魅力にハマると思います。堅苦しい表現や聞き馴染みのない言葉が多く出てきますが、内容自体は「阿保」そのものであり、登場人物のセリフの堅苦しさと、内容の陳腐さとのギャップが魅力です。本作の主人公である「私」はバラ色のキャンパスにあこがれて大学に入学するものの、「小津」という奇妙な男と友人になることで、間抜けで堕落した大学生活を送る羽目になります。あらゆる人の恋路を邪魔したり、新歓イベントをめちゃくちゃにしたり、人気者のサークルのリーダーの醜態を暴いたり…。どれもバラ色のキャンパスライフを送る学生達への腹いせで、実に阿保くさく、不毛なのですが、これが面白い!ほかにも、黒髪でクールな「明石さん」というヒロインや、美人歯科助手で酒豪の「羽貫さん」、留年しつづける謎の存在「樋口師匠」、ラブドールを溺愛する「城ケ崎先輩」などの個性的なキャラクターが加わり、回を増すごとに面白くなっていきます。主人公とヒロインの恋の行方も見逃せません。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする / ぼく明日 / Tomorrow I Will Date With Yesterday's You
10

理解したときの感動、切なさ

最後の理解したときの切なさは感動します。正直言って最高ですし泣ける恋愛映画だと思ます。
始めは普通の大学生二人が出会うところから始まります。しかし、彼女はなぜか悲しい顔をしています。男の人はその女性に惹かれて付き合うことになります。その後も初めて手をつないだ時はなぜか彼女は悲しい顔をしているのです。
それはなぜか、彼女と彼の時間軸は反対に進んでおり彼にとっての初めては彼女にとっての最後を意味していたのです。それが分かった時はすごく説い気持ちになりました。中盤も彼と彼女は楽しく日々を過ごしているのですが事実を知っている彼女からするとどのような気持ちだったか想像ができます。また最後に子供の彼女と大人になっている彼が合うというシーンがあるのですがその部分もすごく感動します。
一回、皆さんも想像してみてください、好きで好きでたまらない彼女、彼氏と別れてしまう日、他人になってしまう日が必ず来ることを知っていたら。そんなの考えただけでつらいですよね。中盤も彼と彼女は楽しく日々を過ごしているのですが事実を知っている彼女からするとどのような気持ちだったか想像ができます。
この映画は一回見てその事実を知った中で見てみるとまた違った感動が生まれます。
すごくいい作品なのでぜひご覧になってください。

ザ・コア
4

アイディアだけの映画

地球の自転が止まって、人々が倒れたりして、と始まりはとても面白そうでした。
いろんな専門家が集まって対策を練り、地球の中心に行くってのも、なんか漫画みたいだしいいなと思うのですが、画が、中心に行く乗り物の中の画ばかりであまり動きがないっていうか、そりゃあ、マントルの中に行くんだから、外に出るわけにもいかないし、外の景色は土だし真っ黒だし、仕方ないよねと思いつつ、面白みはありませんでした。
それにその乗り物も今から見るとすごい昔のSFに出てくる宇宙船みたいであまり、かっこ良くありませんでした。
あと、話としても、人口で地震を起こす兵器があるんだったら、最初からそれで地球の中心を刺激しろよって思えて意味がわかりませんでした。
そんなものがあることを隠したかったってことなのかもしれませんが、そもそもその兵器で止めた地球だし、ってことは研究チームみたいなのがあるんだから、そのチームで秘密裏に、また自転を始めさせればいい話ではないですか。
なんで、わざわざ別の人たちを呼んで、危ない目に合わせて、地球の真ん中まで行かせたのか理解に苦しみます。多くの仲間が死んでるし、可哀想です。
結局、あんまり脚本を練らないで作った映画で、宇宙を地下に変えてみました、斬新でしょってのが言いたいだけの映画だと思いました。

大東京ビンボー生活マニュアル
8

疲れた時に読むとボーっとできる

現代ではさまざまな物が溢れているし、足りない物があってもちょっとお金を出せば安い代替品が楽に手に入ります。
主人公コースケはそういったこととはかけ離れた生活をしていて、新たに増やすのではなくあるものでなんとかするという精神で日常生活を覗く話です。
ただの、貧乏の苦しさはこう克服した!とか細かな節約術を伝授するような漫画ではなく、貧乏自体を楽しむようにしています。
勿論仕事とかはお金が足りなくなったらしているようですが、基本的に知り合いの手伝いとかで作中に一度しか出てこないような登場人物も多くいて、一人一人そこまで細かな説明はありませんが、何で仕事もしていないのにそんなに知り合いがいるんで?というコースケの不思議な魅力が感じられます。
仕事以外の生活面でも彼女のひろこや隣人の大学生から多数の援助(金銭を直接ではなく)を受け、日々楽しく暮らしていっている様子が伺えます。
冒頭でも書きましたが、今はスマホやインターネットが発達し嫌でも情報が入ってきてしまう時代で、生活に必要不可欠なものとなってしまいましたが、漫画でだけでもコースケを見ているとなんとなく癒されて、読み終わるとなんとなく心に残ります。
色々なことに疲れてしまって現実逃避したい時に読む漫画としてオススメします。