大東京ビンボー生活マニュアル

大東京ビンボー生活マニュアルのレビュー・評価・感想

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大東京ビンボー生活マニュアル
8

疲れた時に読むとボーっとできる

現代ではさまざまな物が溢れているし、足りない物があってもちょっとお金を出せば安い代替品が楽に手に入ります。
主人公コースケはそういったこととはかけ離れた生活をしていて、新たに増やすのではなくあるものでなんとかするという精神で日常生活を覗く話です。
ただの、貧乏の苦しさはこう克服した!とか細かな節約術を伝授するような漫画ではなく、貧乏自体を楽しむようにしています。
勿論仕事とかはお金が足りなくなったらしているようですが、基本的に知り合いの手伝いとかで作中に一度しか出てこないような登場人物も多くいて、一人一人そこまで細かな説明はありませんが、何で仕事もしていないのにそんなに知り合いがいるんで?というコースケの不思議な魅力が感じられます。
仕事以外の生活面でも彼女のひろこや隣人の大学生から多数の援助(金銭を直接ではなく)を受け、日々楽しく暮らしていっている様子が伺えます。
冒頭でも書きましたが、今はスマホやインターネットが発達し嫌でも情報が入ってきてしまう時代で、生活に必要不可欠なものとなってしまいましたが、漫画でだけでもコースケを見ているとなんとなく癒されて、読み終わるとなんとなく心に残ります。
色々なことに疲れてしまって現実逃避したい時に読む漫画としてオススメします。