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hang-mijya4のレビュー・評価・感想

31番目のお妃様
8

お転婆の田舎姫は、誰よりも王の隣がふさわしい

険しい絶壁の上にある薬草畑の小さな領地カロディア領は、ダナン王国のへきちの奥にありました。田舎の領地カロディア領の姫フェリアは、料理や縫物ができ、兄や騎士たちと剣術で遊んでいたとてもお転婆な女の子です。
領主で兄のリカッロが、台所で芋煮を作っていたフェリアに「31番目のお妃様に選ばれた」と伝えました。「田舎の領地の娘が、選ばれるわけがない」と思っていたフェリアに、「領主の会合で決まった」と伝え、真実とわかりました。
それぞれの各領地から、暦の1日から31日の姫が揃わなければ、ダナン王国の王様がお妃様を決められません。3ヶ月に1回しか来ず、誰も姫になりたがらない31日にフェリアが選ばれました。日付ごとにお姫様のところに来る王様の貧乏クジは、31番目の姫でした。姫に選ばれなければ、すぐ帰れました。
牛車で行ったフェリアは、ドレスではなく平民服だったため、お姫様と信じてもらえなかったうえ、騎士に驚かれ、お妃様候補に多くの嫌がらせを受けました。しかし、王様と出会い恋をしたフェリアが、肩を並べる王妃になりたいと奮闘する物語です。
素直に伝えたいけれど、立場上できない王様とフェリアのもどかしい気持ちが見所です。
お妃様候補とままごとをする、微笑まない人とお茶を飲む、媚を売るなどの行為に、精神と肉体も疲れた王様のマクロンは、妃候補同士のいさかいにも興味ありません。マクロンが望む理想の妃は、王の責務を生涯ともに背負い支え合える人でした。
当初、疲れて寝ていたフェリアに、ご飯とよく眠れるお茶を出し、妃候補と言わずに気遣ってくれたマクロンの姿に惹かれました。その後、共に戦ってくれたフェリアや騎士の信頼がより深まりました。
1番目から30番目の妃候補の担当騎士たちが精神的にまいる中、薬草茶や芋煮で回復し鍛錬したり、憩いの場になった小屋で寝たり、フェリアの行動に信頼がよりより深まりました。
恋仲になったマクロンからリボンを贈られ、信頼のおける人から妃教育を受け成長します。立場が弱く、女中頭やほかの妃候補から受けた嫌がらせを、フェリアが華麗にかわすところが爽快でした。
思いが通じ合っていても、王様とお妃様候補のマクロンとフェリアは、ルールやしがらみが邪魔して堂々と会えないからこそ、花の色で思いを伝えました。
具合が悪い妃の様子を、王様が騎士として見に来ました。
王様と妃候補として公の場で会話する姿がもどかしく、頬が緩むシーンが見所です。

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン
10

歌詞・メロディ・声・メンバー仲、どれも素晴らしい。

このバンドの特筆する所はとにかく歌詞の世界観が深い所です。ボーカルである藤原基央さんの、人格が反映されているようです。
救いようもない落ち込んだ世界から少し視線を上げて、少し空を見せてくれるような、引きずり出すわけではなく、無理強いさせるわけではなく、少しずつ立ち直ってみようかな、と思えるような歌詞です。いつも、答えや自分の姿勢を見つけさせてもらっています。

メンバーは幼稚園からの幼なじみで、未だに4人全員でご飯を食べたり、ふざけたり、褒め合ったりする仲良しさんで、ラジオを聞くととてもほんわかします。

彼らのライブに行くと、1対1で話しているような気分になります。小さいライブハウスから始まり、今ではドームでライブをするようなバンドになっても、彼ら自身が、お客さんの数はあまり関係ないと言い切ります。その理由は、ライブは1対1のつもりでしているからだそうです。MCでも、「お前ら大勢の内の一人だと思ってんじゃねーぞ!!」と叫んでくれます。彼らが伝えている1つ1つの言葉に、自分を重ね、環境を重ね、これからも生活していこう、という勇気になります。なので、彼らのライブに行く時は、「会う」という表現を使います。まさに「会って、話している」ような気分になるのです。彼らの歌には日常の大切な事が詰まっています。
「熱が出たりすると 気付くんだ 僕には体があるってこと」
「見つめなきゃね どんな寂しい空でも」
「ええと、うん 大丈夫 君はまだ 君自身をちゃんと見てあげてないだけ」
声が綺麗です。さらに、歌詞に寄り添って歌うので、気持ちが伝わってきます。
20年経っても変わらないこのバンドが、ずっと大好きです。

あずまんが大王
10

日常アニメの先祖 これを見ずして日常アニメは語れない。

日常で重視すべきポイントはなんであろうか。
筆者が導き出した答えは、ギャグ、可愛さだ。(1つに絞れずすみません)
アニメ、エンタメ作品をみるにあたり、視聴者の感情が動かなれば、エンターテインメントと言えないと考えている。
なぜなら、エンターテインメントというのは、息抜きという意味があり、感情が動いていないということは、無表情、なにも感じていない、息抜きできていないということになる。
よく考えるとアニメというのは、ギャグによりすぎても寒いし、可愛さに振りすぎてもなんだか白ける。
このアニメは、ギャグ、というかギャグと可愛さがミックスされ、なんともいえない笑いを誘ってくる。
まずは、飛び級で高校に入学したちよちゃん(CV:金田朋子)。
ちよちゃんは小学生は高校に飛び級したという設定で、頭は良いが、しゃべり方はまんま小学生でギャップ萌えを感じる。
次に、大阪から引っ越してきた大阪。
大阪は関西人だが、一般の関西人と違い、きびきびしていなく、おっとりした性格。
このちよちゃんと大阪がメインで話が進む。
この作品で一番の醍醐味は、声優だ。
ちよちゃん役の金田朋子は、持ち前の高音ボイスも生かして、とにかく小学生に寄せている。
もう言葉ではこの声を表せないので、ぜひ視聴してほしい。