歌詞・メロディ・声・メンバー仲、どれも素晴らしい。
このバンドの特筆する所はとにかく歌詞の世界観が深い所です。ボーカルである藤原基央さんの、人格が反映されているようです。
救いようもない落ち込んだ世界から少し視線を上げて、少し空を見せてくれるような、引きずり出すわけではなく、無理強いさせるわけではなく、少しずつ立ち直ってみようかな、と思えるような歌詞です。いつも、答えや自分の姿勢を見つけさせてもらっています。
メンバーは幼稚園からの幼なじみで、未だに4人全員でご飯を食べたり、ふざけたり、褒め合ったりする仲良しさんで、ラジオを聞くととてもほんわかします。
彼らのライブに行くと、1対1で話しているような気分になります。小さいライブハウスから始まり、今ではドームでライブをするようなバンドになっても、彼ら自身が、お客さんの数はあまり関係ないと言い切ります。その理由は、ライブは1対1のつもりでしているからだそうです。MCでも、「お前ら大勢の内の一人だと思ってんじゃねーぞ!!」と叫んでくれます。彼らが伝えている1つ1つの言葉に、自分を重ね、環境を重ね、これからも生活していこう、という勇気になります。なので、彼らのライブに行く時は、「会う」という表現を使います。まさに「会って、話している」ような気分になるのです。彼らの歌には日常の大切な事が詰まっています。
「熱が出たりすると 気付くんだ 僕には体があるってこと」
「見つめなきゃね どんな寂しい空でも」
「ええと、うん 大丈夫 君はまだ 君自身をちゃんと見てあげてないだけ」
声が綺麗です。さらに、歌詞に寄り添って歌うので、気持ちが伝わってきます。
20年経っても変わらないこのバンドが、ずっと大好きです。