BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン

BUMP OF CHICKENは日本の4人組ロックバンド。通称バンプ。
星や宇宙を題材にした曲やMVが多く、音楽性のスタイルはエモーショナル・ハードコアに分類され、デビュー以来一貫している。
抽象的で物語性のある歌詞も魅力で、独特の世界観を構築。その世界観はファンを虜にしてやまない。
デビュー時には若い世代を中心に人気を集め、今もそのファンたちは熱狂的なファンとして定着している。

hang-mijya4のレビュー・評価・感想

BUMP OF CHICKEN / バンプ・オブ・チキン
10

歌詞・メロディ・声・メンバー仲、どれも素晴らしい。

このバンドの特筆する所はとにかく歌詞の世界観が深い所です。ボーカルである藤原基央さんの、人格が反映されているようです。
救いようもない落ち込んだ世界から少し視線を上げて、少し空を見せてくれるような、引きずり出すわけではなく、無理強いさせるわけではなく、少しずつ立ち直ってみようかな、と思えるような歌詞です。いつも、答えや自分の姿勢を見つけさせてもらっています。

メンバーは幼稚園からの幼なじみで、未だに4人全員でご飯を食べたり、ふざけたり、褒め合ったりする仲良しさんで、ラジオを聞くととてもほんわかします。

彼らのライブに行くと、1対1で話しているような気分になります。小さいライブハウスから始まり、今ではドームでライブをするようなバンドになっても、彼ら自身が、お客さんの数はあまり関係ないと言い切ります。その理由は、ライブは1対1のつもりでしているからだそうです。MCでも、「お前ら大勢の内の一人だと思ってんじゃねーぞ!!」と叫んでくれます。彼らが伝えている1つ1つの言葉に、自分を重ね、環境を重ね、これからも生活していこう、という勇気になります。なので、彼らのライブに行く時は、「会う」という表現を使います。まさに「会って、話している」ような気分になるのです。彼らの歌には日常の大切な事が詰まっています。
「熱が出たりすると 気付くんだ 僕には体があるってこと」
「見つめなきゃね どんな寂しい空でも」
「ええと、うん 大丈夫 君はまだ 君自身をちゃんと見てあげてないだけ」
声が綺麗です。さらに、歌詞に寄り添って歌うので、気持ちが伝わってきます。
20年経っても変わらないこのバンドが、ずっと大好きです。