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chelsea_0216u5

chelsea_0216u5のレビュー・評価・感想

街の上で
7

文化の街で人知れず生きる若い人の好ましさ

下北沢の古着屋で働いている荒川青(あらかわあお)は、恋人に浮気されたうえ、振られてしまいます。恋人への未練を残したまま過ごす青の元に、美大に通う女性監督から自主映画への出演依頼が舞い込みます。戸惑いながらも出演を決めた青に、新たな出会いと変化が訪れる物語です。

SNSでの「良かった」という口コミと、下北沢を舞台にした群像劇に興味を惹かれ、観てみました。
古着屋や古書店、飲み屋、レコード屋兼カフェなど、主人公青の生活を通して、下北沢の街の日常を疑似体験しているような感覚が味わえました。文化が好きな人たちが集まっているリアル感が、好ましく思えました。
現実味があった冴えない青の感じは、実際に存在している人を見ているような感覚になります。

コントのような冴えない場面がいくつかあり、思わず笑いがこぼれてしまいました。
ライブの鑑賞後、一緒にタバコを吸い始めた女性と話し始めるのかと思いきや、知り合いを見つけた女性が去って行く場面。
全くの素人なのに、朝ドラ俳優と勘違いされた共演者のおじいさんに話かけられますが、途中で人違いだとわかり、相手が去って行ってしまうところや、着替えに用意された衣装が着ている服とそっくりで、「意味があるのか」と首をかしげながら着替えるところなど。
ラスト近くの5人の登場人物が出会うおかしさの最たるシーンは、もうめちゃくちゃで良かったです。
この映画で決定的に心を掴まれたのは、恋人が連れてきた浮気相手と対面したあとの青の姿。彼の魅力が最大限に発揮されていた青の行動は、反則だと思いました。

終わりまで観て、大きな事件などが起きることもなく、ただただ青の日常を垣間見た印象でした。
作中に留守電の声でだけで登場する亡くなった古書店のかわなべさんのように、青は将来きっと街の暮らしの中でひっそりと亡くなっていくのでしょう。
何者でもない人に光を当てた、何てことないけれど好感が持てる映画でした。
ゆるっとした映画が観たい方にお勧めしたい1本です。

エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー
9

エースパイロットへの道

作品の主人公は1人のパイロットで新人という設定です。物語は王道で、主人公の成長を通して戦争が終結していくという流れになります。
しかしながら、RPGのように主人公が偉い人と話をして止めるというような演出は控えめです。あくまで一人のパイロットができる範囲で戦争に勝つため、やれる事をやるというスタンスになっており、新米パイロットが一人前になり、部隊のエースまでのし上がり、そして最後まで戦うという、映画のような話になっています。
おすすめする理由は物語の良さだけでは無く、戦闘機もしっかりと描写されていることです。
10年以上昔の作品になるので、グラフィックは令和の時代と比べると劣っています。機体の数も少なく、似たようなフォルムが多いような印象を受けました。それでも物語が進むにつれて機体が現代の戦闘機を乗れるようになったり、逆に古い戦闘機と最新の戦闘機で戦闘を経験してみたりと、個々人の楽しみ方ができます。戦闘機ごとにパラメータが付いているのですが、最新になるにつれパラメータも良くなり、操作しやすくなります。だからこそ、あえて古い機体を選択してプレイヤーの操縦技術のみで戦うと、真のエースになれたかのような気持ちになります。
昔のアニメで「機体に助けられてる」といったセリフがあります。このセリフの通り最新であれば、エースになるのは難しくありません。しかし上記でも記した通り、機体を完璧にコントロールし、特長を把握し、相手の動きも理解すれば旧型でも戦う事が出来るよう設定されてます。
PS2で販売されていた古い作品ですが、もしプレイする事が出来たならぜひ、真のエースパイロットを目指してみてください。

ワイルド・スピードシリーズ / ワイスピシリーズ / The Fast and the Furious series
7

ただのアクション映画ではない

単純に映画のジャンルをくくればカーアクション映画といえるのだが、
車好きにはたまらない旧車が出てきたり、日本車も多く出てくる。日本で人気なのはそういった要因もある。

しかし、この映画が11作目の作成も予定されているほど人気なのはただのカーアクション映画というだけではくくれないものがある他ならない。

というのも、作中には聞いたことがあるpopミュージックから、おなかに響くようなまるでエンジン音を思わせる重低音を響かせる音楽もあり。
更には切ない感情を湧きたてる音楽もありと、アクション映画と音楽も併せて楽しめるのがここまで作品が続いている一つの要因なのでしょう。

更には役者人が充実しているのも見ている側としては楽しめる。
初期から出ているメンバーは大きくは変更はないが、途中から登場している俳優は格闘技の選手だったりモデルだったり男女問わず「あ、あの人」と知っている人もいれば、ぱっと見では3枚目に見えるような俳優もこの作品では2枚目に見えてしまうようなかっこよさがある。

主人公の一人ポールウォーカーは交通事故で亡くなってしまったのだが、兄弟が彼の役を演じ、2015年に上映されたワイルドスピードスカイミッションの最後ではW主演のヴィンディーゼルと別々の道を歩むところが描かれているのだが、1作目のシーンと重なるところがありファンの涙を誘う作品にもなっている。
そこで流れる劇中歌はヒットもしているので聞きながらこのシーンを思い出すファンも多い人気シーンにもなっている。

この作品は「車」「家族愛」「友情」そして「音楽」と楽しむ要素がたくさんありすぎるが故1回見ただけでは足りず、映画館での臨場感や迫力を楽しみたいから何度も足を運んでしまう作品となっている

キタニタツヤ
10

強いメッセージ性がキャッチ―なメロディーに乗って心を打つ

キタニタツヤさんは曲のメッセージ性がかなり強く、テーマがはっきりした楽曲が多い印象です。そのようなメッセージ性の強い楽曲というのはしばしば説教くさくなってしまって拒否反応を示すことも多いのですが、キタニさんの楽曲はそのような印象はありません。考えさせられることはかなり多いのですが、それを感情に任せて暴力的に伝えてくるのではなく俯瞰して冷静に状況をとらえたうえでのメッセージのように感じられます。だからといって単に叙事的な詩ではなく、人間の微細な感情の動きを丁寧に紡いでいる点も非常に魅力的です。
ここまでは歌詞に重点をおいて述べましたが、メロディーもとても良いです。ご本人もおっしゃっていたことなのですが、歌詞をじっくり聞きこむだけではなく聴いて楽しむことのできる音楽を作ることにも注力していることが感じられます。クラブミュージックのような作品やザ・Jポップといったようなまっすぐな楽曲もあります。歌詞を読み解くだけではなく耳で聴いて気持ちの良い音楽が多いです。また、ご本人の人柄や考え方も魅力的です。楽曲の印象とは真逆で、毎週YouTubeで行っている生放送を拝見しているととても気さくで明るい方であることが分かります。この人柄だからこそ多くの音楽家と親交があり更なる進化を遂げていくのではないかと思います。

ハリー・ポッターと賢者の石 / Harry Potter and the Philosopher's Stone
10

最初にて最高のシリーズ第1作目!

この作品を観れば、老若男女誰しもが魔法使い、魔女を目指すこと間違いなしです!
杖や大釜、箒を買い、ローブを着込み、学校へ一緒に登校するペットを選び、教科書を揃え、ホグワーツ魔法魔術学校から入学届が届くのを、今か今かと毎日ポストを確認する日々を過ごすことになります。
実際に私がそうでした!!(笑)
まず、何が素晴らしいかというと、緻密に作り込まれた世界観です。
緻密に作り込まれているからこそ、一度観てしまうとハリポタの世界が現実なのではないかと錯覚してしまうほど。
なぜ私にはホグワーツから入学届を持ってくる梟が飛んでこないのかと。
また、この作品の中には我々の世界で誰もが名前を知っているような例のあの人や現実にある場所や物が登場するため、ふとした瞬間に「あ、ハリーの世界にも登場してた!」と紐付けられるので、さらにハリポタ世界観に没入できます。
そして、なんといっても魅力的なキャラクター、お菓子や道具が最高です!
メインキャラ3人はもちろん最高ですが、3人がそれぞれ関わるサブキャラは愛嬌あり、小憎たらしいがどこか憎めない、そんな魅力的なキャラばかり!
道具やお菓子は、某国民的猫型ロボットが出す便利道具を彷彿とさせるような、だけどスタイリッシュ且つ日常に紛れていても気がつかないほど日常的に使用できそうな物ばかりなのです。
日常の中に「あ、ハリーの世界との共通点発見!」とか、「ん?この痕跡は、まるで魔法を使った後のような痕跡だ」、「この天気の荒れようは、誰かが呪文に失敗したな」のような、日常にちょっとしたスパイスをくれる、世界の見方が変わる、そんな作品となっておりますので、ぜひ様々な人に観てもらいたい作品となっております!