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bcfreeのレビュー・評価・感想 (2/2)

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!
7

ターゲット不明の迷作

『若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!』は、ハイスペックだけどコミュ力だけがゴミの主人公・フランツが、ホワイト企業に就職し、そこから弱者を労わりながら適度にストレス解消していく作品であり、悪く言えばターゲット不明、良く言えばバランスの取れた作品である。
このような作品は、いかに様々な読者に対応できるかが問題である。つまり、どれだけ色々な「弱者」を描けるかが問題だ。「無能だから自殺しようとしている人」、「男性が怖い人」、「人間が怖い人」、「親にいじめられた人」など、様々な弱者を出していき、それをフランツが慰め、癒し、そして出来ることをさせて、そこから協力してみんなで「会社として」強くなっているという言わば群集劇的なストーリーに持って行く必要がある。それが出来るかどうかがとても重要だ。それができれば、この作品は名作になるだろう。
しかし、ターゲット不明感は否めない。なぜなら、「辛い時」に読もうとすればフランツの「ハイスペックさ」と「女運の良さ」に嫉妬するだろうし、「ストレス解消したい時」に読もうとすれば彼らの「優しさ」が物足りなく感じるであろうからである。かと言って一般向けに実写化するには世界観がファンタジック過ぎるし、漫画なのだから、そこまで「全方位向け」にする必要は逆になかったのではないかという気さえする。

Horizon Zero Dawn / ホライゾン ゼロ ドーン
9

大自然&機械獣&狩人

オフライン専用のシングルプレイゲーム。
現在から千年後の地球。大災厄に襲われ、かつての文明が失われた世界。動物の姿を模した機械の獣が大地を闊歩し、地球を支配してる舞台に、若きハンター「アーロイ」が古の遺物や謎に満ちた建造物を探索し、忘れ去られた大地の秘密と謎を解き明かすアクションRPG。

アーロイは親を持たず生まれ、ノラ族の民ではないアーロイは異端児とされ、村に入ることを禁じられ、ロストという異端者の男に育てられる。この過酷な世界を生き抜くため、ロストから狩りの技術を教わり、数年後にハンターとなったアーロイ。自分の親は誰なのか、そして大地の秘密を解き明かすため、世界を放浪する。

良い点。
グラフィックはふつうに綺麗。
ストーリーもふつうに良かったと思う。
難易度が細かく設定でき、アクションが苦手な人でもやりやすいと思う。
機械の獣を狩りするというゲームが今までなかったと思うので夢中になれた。

悪い点。
長弓と古の鎧があれば、強いやつ相手でも怖いものなしになるので緊張感がなくなる。
容量のアップグレードが若干面倒くさい。
装備品がも少しあっても良かった。
狩場のクエストをもう少し難易度を低くしても良かったと思う。

カメラを止めるな!
9

おもしろい

話題の作品であり、ネットでのレビューの点数も軒並み高かったため、観たい!と思い映画館へいきました。休日だったため、満席に近く、そしていつも映画をみるときはその位置を選ぶので、最前列センターで鑑賞しました。結果、開始30分?ほどは、吐き気が止まりませんでした。なぜかというと、開始30分ほどは、映像が激しくブレるため、ずっとみていると画面酔いするからです。わたしは3Dアトラクション等に弱く、乗るといつも酔うので、同じように3Dアトラクションに乗るといつもよってしまうという方は、後ろの席を選ぶか、酔い止めを飲み、睡眠をしっかりとってからの鑑賞をおすすめします。
映画の内容は、ひどい酔いを吹き飛ばすほど面白く、観てよかったと思える映画でした。画面酔いするから最悪だ!もう退出しよう、となるのはもったいない映画なので、ぜひ全部見て欲しいです。
はじめの方は正直知らない演者さんが多く、過大評価されている作品か?とも思いましたが、きっちり笑わせてくれ、納得させてくれるよい作品です。社会の闇等を描いた作品も多いなか、ずっと気持ちよく、純粋に楽しめる作品です。ぜひ映画館にいって、カメラを止めるな!をみて、笑いまくってほしいです。

ヒトラーに屈しなかった国王
9

究極の選択をした国王

第二次世界大戦の最中、ナチス=ドイツの侵略を受けた、当時のノルウェー国王ホーコン7世の実話を基にした映画です。136分の長さを感じないほど、濃いです。

ホーコン7世は、ヒトラーからナチス寄りの傀儡政権を承認するよう求められます。ヒトラーに協力(という名の降伏)してしまった方が国民の被害は減らせるけど、それでは民主主義の理念が汚されてしまう。究極の選択だったと思います。
なぜここで「民主主義」という言葉が出てくるかというと、ホーコン7世は前のノルウェー国王の子だから自動的に国王になった、というわけではなく、国民投票の結果、デンマークから迎えられた国王なのです。いわば民主主義の手続きの下、王に選ばれた方なんですね。だから国民の意思とか民主主義ということに対し非常に敏感です。国民の生命のためとはいえ、もし彼が独断でヒトラーに屈したら、それは国民の意思の反映ではないわけです。

題名で分かる通り、国王は結局ヒトラーに屈しない決断を下します。ノルウェー駐在のドイツ大使に対し、決断を伝える際の王者としての威厳が印象的でした。一方で決断の結果、国王の目の前で機銃掃射を受けた人がバタバタ死んでいきますが、その時の国王の目が忘れられません。彼らは自分の決断の結果、死んでいったのですから。

国を率いる者の決断の重さについて考えさせられる、良い映画です。