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arina81q9のレビュー・評価・感想

ザ・ピーナッツ
10

一世を風靡した双子デュオ

ザ・ピーナッツは1959年にデビューして75年に引退した双子の女性デュオです。「恋のバカンス」、「ウナ・セラ・ディ東京」、「ふりむかないで」、「恋のバカンス」など多くの大ヒット曲を残しました。
彼女たちの魅力は双子であることからくる見事なハーモニーでしょう。その人気は社会現象となり、その髪型もとても流行りました。
上の音程のパートと下の音程のパートをそれぞれが歌っているのですが、その調和した歌声には痺れてしまいます。
さらにこの2人の特筆すべき点は、海外の番組、例えば名番組として知られる米国の「エド・サリバンショー」などにも出演しているところです。即ち海外でも人気が高かったのです。彼女たちの英語や独語の発音も見事でした。そして何よりも歌唱力が素晴らしかったのです。
ザ・ピーナッツは日本のポップス初期を代表する歌手で、彼女たちに憧れて布施明などは歌手になったそうです。
またこの2人はポップスだけではなく、演歌調の「大阪の女(ひと)」などもヒットさせていて、とても幅の広いアーティストだったといえます。
他方でプログレッシヴロックの代表的なバンドであるキングクリムゾンの曲をカバーしていて、見事な歌唱を披露しています。
今後ともザ・ピーナッツの曲は聴かれていくことでしょう!

凛として時雨 / Ling tosite sigure
10

狂気が織りなす最高のオルタナティブ・ロックバンド 凛として時雨

凛として時雨は、vo/gtのTK、ba/voの345、ドラムのピエール中野から構成されるスリーピースのロックバンドです。TKの高速アルペジオと、それに畳みかけるようなピエール中野の高速ドラムワーク、激しく動き回る345のベースラインは、聴くものを置き去りにするような、独特のサウンドを作り出しています。凛として時雨の特徴は、何といってもハイトーンボイスが重なり合うツインボーカルでしょう。TKの金切り声のような狂気に満ちたハイトーンボイスに艶やかな345のコーラスが重なり、その唯一無二の歌声に、人間の内面世界を抉り出すような、意味深な歌詞が乗り、独特な世界観を構成しています。曲調としては、ポストロックともナンバー・ガール以降のオルタナティブロックともとれるような雰囲気があり、矢継ぎ早に繰り出される変拍子、変調でリスナーを上下左右に揺さぶります。一聴してみると、音が散乱していて、まとまりのないような印象を受けますが、聴きこんでいくうちにその魅力にじわじわと引き込まれていくはずです。近年はアニメのタイアップでキャッチ—なメロディーの曲も増えてきていますので、そこから深みにはまっていくのもよいと思います。音楽体験に鋭い衝動を求めている方、ぜひ「凛として時雨」ご一聴ください。