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aki449のレビュー・評価・感想

星のカービィ ディスカバリー / Kirby and the Forgotten Land
10

星のカービィ ディスカバリー

星のカービィシリーズは「星のカービィ64」以来のプレイです。
まず全体的にグラフィックもよく、今作の世界観が廃墟となった星ということでとても雰囲気もよかったです。
登場キャラもとてもかわいく、特に今作のキーキャラクターとなっているエフィリンは後ろをずっとついてくるだけでも癒されました。
また、ゲームの難易度は2種類あり、3D操作のゲームに不慣れな私でも100%クリアを達成することができたので、比較的遊びやすい印象かなと思います。
攻撃の当たり判定が広く、「自分の操作画面であたっているように見えたらOK」というのもわかりやすくてよい点だなと思いました。
(人によっては物足りないかもしれないですが…)
今作の目玉でもある「ほおばりヘンケイ」はとてもユニークでかわいく、
またギミックや各ステージのミッションをクリアするためにはこの能力を活かしていくことが必要不可欠となっているため、
考えながら進めていくのもいつものカービィとは少し違って面白いポイントかなと思います。
今作もいつもどおりHAL部屋がしっかりと用意されており、特に資源エネルギープラントにあるHAL部屋のBGMは8bit風で、とても癒されるのでぜひ行ってみてほしいです。
まだ遊んでない方は、買って損のない30周年にふさわしい良作だと思います。

この男は人生最大の過ちです
8

ストーカーチックな社長と頑固な一般社員の関係が面白い!

押せ押せのハイスペック男性にしつこくされて辟易する一般女性の物語です。この漫画の特別なところは、男性の性格の異常さ。企業の社長である天城の一般社員である唯に対する想いは、猟奇的でストーカーチックなのです。虐げられることにときめいてしまい、奴隷にしてほしいと迫る社長のことを、唯は本気で気持ち悪いと思っています。社内で開けっぴろげにアプローチする社長ですので、会社でも噂になってしまい、唯からしたら迷惑以外の何者でもない様子。しかし、そんな社長の行き過ぎた愛情表現は、漫画のストーリーとしてとても面白いです。
唯に対して、自分がいないと駄目になってほしいと願う社長は、現実にいたらものすごくヤバくて恐ろしい男性だと思います。ストーリーの中でも、奴隷志望であると同時に支配しようとする社長に対して、唯はかなり迷惑をしています。しかし、何故かこの漫画の社長は憎めない愛らしい存在に感じます。彼の異常な愛情表現も、本当に一途に想っているからであり、純粋な気持ちがあるからだと思います。また、シンデレラストーリーであるにもかかわらず、ヒロインが頑なに拒絶し、罵倒するのもスカッとして良いです。スペックの高い男性に言い寄らて、言いなりになってハッピーになるよりも、女性の強さが描かれていているほうが面白いと思います。
しかし、そんな断固拒否の唯の心情も、ストーリーが進むにつれて少しずつ変わっていきます。二人がどうなるのか気になって、読み進めずにはいられない漫画です。

ロマンスドール
7

配役がすばらしかった夫婦の映画

高橋一生×蒼井優、この配役の時点でちょっとエロい。濃厚なラブシーンがあるわけではないのに、おふたりの色気が滲み出ている作品です。
高橋一生の佇まいってすごいリアルですよね。イケメン俳優さんなのに、あぁこういう人いるなぁと思わせるリアルさ。
相手役の蒼井優さんもはまり役だと思います。
作品が進むにつれ痩せていく蒼井優さんもあっぱれでした。
夫婦ふたりとも、秘密を持って結婚生活を送のですが、冒頭で若干ネタバレしちゃってるのが少々残念。片方の秘密もサラッとバラしちゃう展開もちょっと残念かな?
秘密を持って結婚…って宣伝するほどの秘密でもないような。
しかし話の進み方は飽きずに、一気に観れました。
ラブドール工場という普段は踏み入れない場所が舞台になっており、話うんぬんよりラブドールってこんな風に作られるんだなぁとそっちに興味も湧きました。
工場に登場する従業員もベテラン俳優さんが揃い、さすがの演技でした。
ラストのシーンはちょっとハズしてきた感じで、感動!とまではいかなかったけど、クスッと笑えてそれはそれでいいのかな。
シリアスなシーンもあったけど全体的には楽しめる?映画でした。
なにせ高橋一生と蒼井優だから成立した映画で、ナイス配役でした。

愛しのアイリーン
9

役者の演技に感情移入が止まらない

ある田舎町に親と同居する岩男が、フィリピン人妻をもらい、そこから始まる波乱万丈の物語。
実際の内容として、見ていてあまり気持ちの良くなるものではありません。1990年代の漫画が原作になっていますが、「外国人妻」「地方の少子高齢化」など現代にも通じるテーマが含まれています。
安田顕演じる岩男は、パチンコ店スタッフで親と同居する独身。恋愛経験は少ないが、性欲の強いことが明らかに分かります。あることをきっかけに、フィリピンの嫁探しツアーに大金を払って参加し、ヤケになってアイリーンという若いフィリピン人女性を妻にします。
結婚したことで妻という性行為相手をゲットした岩男と、家族への仕送りという見返りを確保できたアイリーン。当初ふたりは言葉も通じるわけなく、アイリーンも夜の誘いを頑なに断っていました。義母のひどい扱いもあり、日本に連れて来られた外国人妻の孤独がひしひしと伝わってきます。
ところがある事件をきっかけに、二人の心が通じ合います。

まず特筆すべきなのが、役者の配役とその演技力です。各々の役者の力量と(良い意味での)癖が配役に生かされていると感じました。また、演技力に関して、良い演技・悪い演技の判断は、観る側の好き嫌いに左右されるところが大きいですが、個人的に登場人物に嫌悪感を抱かされるとかなりのものだと思っています。今回では、岩男の母役木野花と安田顕には嫌悪感しか抱けなかったので、役作りをしっかりされているなあと感じました。
また、昔、「良い映画にはエロと暴力の両要素が含まれている」と聞いたことがあります。(ちょっと古臭い考えかもしれないですが‥)この作品にはその2要素がガッチリとあてはまっていました。現実社会に存在する、しかし私たちが見えにくいところにある問題たち。それらの問題、というより日常を描いた泥まみれの人生讃歌のような作品でした。