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a24yasudaのレビュー・評価・感想

チェンソーマン / Chainsaw Man
10

圧倒的センスによる次世代型少年マンガ『チェンソーマン』

『チェンソーマン』は、2018年12月~2021年12月までちょうど2年間ほど週刊少年ジャンプで連載された少年マンガです。
単行本はすでに1100万部を売り上げている大ヒット作品です。『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』に次ぐジャンプの次世代ヒット作品と言えます。
また、海外での人気も凄まじく、Youtube上にて公開されたMAPPAの予告PVでは海外圏からのコメントで埋め尽くされていました。

爆発的にヒットしている『チェンソーマン』。その人気の理由はいくつかありますが、特に重要な理由は「スピーディーなマンガ展開で読者を飽きさせない」というところにあるでしょう。『チェンソーマン』はテンポがとても良く、読んでいて全くストレスを感じさせません。かなり内容の濃いマンガですが、たった11巻で第1部が完結しています。
多くのマンガはキャラクターのバックストーリーにかなりの紙幅を費やします。もちろん感情移入はしやすくなるでしょうが、テンポは悪くなります。それにより途中で離脱する読者もいるでしょう。
『チェンソーマン』では、バックストーリーにページを使うことがほとんどありません。書いたとしてもサラッと紹介して終わりです。これは現代のマンガのテンポ感と非常にマッチしていると言えるでしょう。

文豪ストレイドッグス / 文スト / Bungo Stray Dogs
8

文学的要素も感じる

『文スト』で知られるこの作品は、コミックス、アニメ、映画、舞台、書籍と様々に楽しめるコンテンツのそれぞれに魅力が詰まっています。
どちらから手を付けてもハマれると思うので、気になる物からぜひ文豪ストレイドッグスの魅力を感じてほしいと思います。
登場人物は歴史上に実在した文豪たちなので名前は知っている人たちです。文豪たちへのイメージがピッタリ合うか違っているかなども面白いところです。
男女の違いも意外だったりしますし、この作品の特徴でもある「異能力」が見どころです。また横浜という地へのキャラクターたちの思い入れなども感じることができて、非現実というだけではないのが面白いところでもあり、惹かれるところでもあります。
描かれるキャラクターそれぞれが異能力以外の魅力を持っていて、自分のお気に入りを見つけることができると思います。
また、文中の会話などでは私たちの日常ではあまり使わない単語や言い回しが出てきて、見た目の字面としても音の響きにも日本語の魅力を感じることができます。
戦闘シーンも多く血が流れるのですが、ストーリーやキャラクターがしっかりしているので作品に入り込むことができるし、時折、入るおふざけシーンに笑みがこぼれます。

ポケットモンスター(2019年のアニメ)
7

完全新スタイルの冒険

1997年からスタートしたポケモンアニメシリーズの最新作。初代のタイトルと同じくタイトル名は『ポケットモンスター』だけで、初代からずっと見続けている私は少し懐かしさを感じさせるタイトルだ。
だが、その懐かしさとは打って変わって、ストーリーは今までにない展開で進んでいく。
その代表例を挙げると、従来のシリーズでは、各地方に主人公サトシがピカチュウとともに冒険をするスタイルだった。
しかし、本作はカントー地方のクチバシティに拠点を置き、毎回そこから各地方にポケモンやポケモンに関するエピソードを現地リサーチしに行くスタイルなのだ。
前作の『ポケットモンスター サン&ムーン』もスクールを拠点に様々な冒険をするスタイルに似てはいるが、舞台はアローラ地方に限定されており、その点は従来のスタイルと変わらなかった。
この同じ拠点から別の地方に行くという点に注視すると、本作は異例の作品と言える。
しかし、これには製作側に理由があるらしく、本作ではこれまでのポケモン全てを劇中に一回は出すことを考えており、そのため各地方へ行くスタイルに決めたみたいだ。
確かに理にかなったスタイルではあるが、新しい地方であるガラル地方のジムバッジ巡りなどが見られず、そのためバトルシーンに少し物足りなさを感じさせる。
しかし、一緒に冒険をするゴウやその相棒ヒバニーが非常に良いキャラをしており、毎回の冒険を盛り上げてくれる。
ストーリーのスタイルには少し違和感を感じさせるが、毎回の冒険に刺激があり、これからの展開に期待していきたい。