圧倒的センスによる次世代型少年マンガ『チェンソーマン』
『チェンソーマン』は、2018年12月~2021年12月までちょうど2年間ほど週刊少年ジャンプで連載された少年マンガです。
単行本はすでに1100万部を売り上げている大ヒット作品です。『鬼滅の刃』、『呪術廻戦』に次ぐジャンプの次世代ヒット作品と言えます。
また、海外での人気も凄まじく、Youtube上にて公開されたMAPPAの予告PVでは海外圏からのコメントで埋め尽くされていました。
爆発的にヒットしている『チェンソーマン』。その人気の理由はいくつかありますが、特に重要な理由は「スピーディーなマンガ展開で読者を飽きさせない」というところにあるでしょう。『チェンソーマン』はテンポがとても良く、読んでいて全くストレスを感じさせません。かなり内容の濃いマンガですが、たった11巻で第1部が完結しています。
多くのマンガはキャラクターのバックストーリーにかなりの紙幅を費やします。もちろん感情移入はしやすくなるでしょうが、テンポは悪くなります。それにより途中で離脱する読者もいるでしょう。
『チェンソーマン』では、バックストーリーにページを使うことがほとんどありません。書いたとしてもサラッと紹介して終わりです。これは現代のマンガのテンポ感と非常にマッチしていると言えるでしょう。