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YasunoyasurinOs9のレビュー・評価・感想

男はつらいよ 寅次郎子守唄
10

新しいおいちゃん

おいちゃんが下條正巳さんに変わります。
3代目おいちゃんは真面目そうで優しそうで、私は結構このおいちゃんが好きです。
寅さんに赤ちゃんを託すダメ男は、月亭八方さんでなかなか堂に入ったダメ男ぶりでした。
赤ちゃんを柴又までおぶって帰ってくるなんて、寅さんはほんといい人です。
さくらちゃんに預けた途端、いい加減になるけどそれまではきちんとしていて、義理人情に厚い人だなと思いました。
おばちゃんらは、寅さんの子かと思って怒っていましたが、今ならそんなに怒ることでもない気がします。
でも、当時はほんとに親不孝な話だったのでしょう。
この赤ちゃんのことで、そういえば、おいちゃん、おばちゃん夫婦には子どもがいないなあと思い知りました。
すごく大事に世話していたのに、子どもはお父さんのところに帰っていってしまいかわいそうでした。
マドンナとの恋は、ライバルも男前とかではなく、どっちかっていうと寅さんよりの人だったなと思います。
ライバルが恋が苦手な人の場合、その手助けとか手ほどきをしてしまうのが寅さんのいいところです。
今回も恋はうまくいかずに、旅に出てしまう寅さん。
ああ、うまくいかないものだなと思いました。赤ちゃんは幸せになっててよかったです。

宝石の国 / Land of the Lustrous
8

美しい世界観に飲まれていく

まず作り込まれた美しいグラフィックに私は引き込まれました。宝石たちの髪の質感が素晴らしいです。透明でキラキラとして髪の毛の揺れるところは本当に見惚れてしまいます。美しいモノが好きな方にはまずおススメしたいです。その他に戦闘シーンがとても良かったです。躍動感がある中に美しさも兼ね備えていて何度も観たくなります。
その他にも世界観が素晴らしいです。人の容姿を持った人外、女でも男でもないという設定。中性的な美しさが好きな自分にはかなり刺さりました。宝石たちは自身のあり方に疑問を抱き葛藤しつつも戦いの中で成長していきます。主人公のフォスフォフィライトの変化していく姿が特に印象的で、個人的にはとても好きです。最初は弱くて戦闘すらできず何も役に立てなく、それでいて迷惑ばかりかけていた主人公がある出来事をきっかけにして、戦場で活躍するようになり更に性格までも大きく変わっていきます。その姿が私にとってなんとなく切ないなと感じました。何も知らなかった、痛みも悲しみも知らなかった子供が残酷な出来事に直面し守りたい力をつけたいと思うようになり変わっていってしまう。力はついたのに幸せだったあの頃の自分とは違う。変わるという事になにか大切な物を置いてきてしまったような悲しみや哀愁があり、この作品にはそれを感じ取りました。