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Raleigh6のレビュー・評価・感想

アドルフの画集 / Max
7

アドルフ・ヒトラーの若き日々、夢破れた美術学生時代を描いた佳作『アドルフの画集』

『アドルフの画集』は2002年に公開された英国・ハンガリー・カナダ合作の架空の劇英映画で、ユダヤ人画商マックス・ロスマンと若きオーストリア人画家アドルフ・ヒトラー間の友情を描いた作品です。
本作はナチのイデオロギー下で形成され始めたヒトラーの観念をも描き出しています。また、第三帝国の興隆を示唆する芸術と意匠とそれらの視覚的なアピールがドイツ民族を如何に麻痺させていくかをも探求しています。
ヒトラーが美術家として受け入れられていたら何が起こり得たかという問題も問い続けています。この作品は監督メノ・メイエスのデビュー作であり、メイエスは本作の脚本も手がけています。
本作に関して批評家は概ね好意的な評価を寄せており、英紙『ガーディアン』は「キャリアと運命に関する賢明で説得力のある仮説」であると評しました。他方では同じく英紙の『オブザーバー』は「誤謬からは程遠いけれども、その事実援用の図々しさの点で賞賛に値し、この騒々しい筋書きは真摯な熟考を促すと同時に、軽率な理解も惹き起こしかねない」と意味深長な評を掲載しました。
米国紙に掲載された映画評では「ヒトラーの初期時代を後年の彼の生涯をもって推し量ることは、人生が思いも寄らない運命の悪戯が悲劇的な結果をもたらすことを理解するに通じる」と述べられています。

弱虫ペダル / 弱ペダ / Yowamushi Pedal
10

自転車競技を通しつなぐ絆

弱虫ペダルとは、高校自転車競技を話材としたアニメです。まず、自転車競技とは、ロードバイクに乗り道路や山を登り下りを繰り返し主要時間や、ゴールを競う競技です。自転車競技は個人と団体があり、弱虫ペダルは団体自転車競技です。1チーム6人で計3日間戦う体力や頭脳を使うスポーツです。箱根駅伝のようにチーム戦ですが、箱根駅伝とは異なる点があります。1区間1人というわけではなく、1日目から6人全員で戦います。6人のうち、オールラウンダー・クライマー・スプリンターと役割がありそれぞれの役割を果たすために一生懸命チームのために走る姿はとても熱くなります。弱虫ペダルの主人公は総北高校の小野田坂道くんです。小野田くんはアニメが好きな男の子です。自転車競技に無知でしたがとあることから自転車競技部に入部をし、自転車競技の全国大会(インターハイ)を目指す話です。小野田くん所属の総北高校のライバル校の箱根学園や、京都伏見高校との駆け引きや1人1人の自転車の動きは魅力的です。弱虫ペダルを書いた渡辺先生が実際にロードバイクに日常から乗ったり、大会にでるなどし、リアルな自転車競技を知ることができます。まるで自転車に乗っているような感覚にもなります。

Civilization VI / シヴィライゼーションVI
8

時間を忘れて楽しめる作品

歴史上の出来事や重要人物をモチーフとしたボードゲームです。プレイヤーは数ある指導者の中から一人を選び、マップサイズによって4人~の相手と対戦するのですが、勝利条件がいくつかあります。制覇による勝利、宗教による勝利、科学による勝利、文化による勝利、スコアによる勝利等(拡張パックをインストールすれば勝利条件も増えます)。ターン経過で時代が古典時代から近代に移り変わる間にこの勝利条件をどれでもいいのでいち早く達成できれば勝ちなのですが、この駆け引きがとても面白い!科学勝利を達成しそうな国があればそこに軍隊で攻め込んで制覇してしまうこともできるし、逆に軍隊でカチカチに固められた国に対して、宣教師によって自国の宗教を広めて弱体化や味方にしたり、はたまた戦争等一切せずに劇場や動物園、スタジアム等をこつこつ建設して華やかな文化を開花させたり、選択肢はかなり幅が広いです。私はこういったボードゲームは今までやってこなかったのですが、このシヴィライゼーションVIで初めてどっぷりハマってしまいました。過去作は未プレイですが全く問題なく遊べます。少しでも興味があればプレイすることをお勧めします。ただ、熱中しすぎて時間を忘れてしまう事だけはご注意ください。