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RYUCCAh6のレビュー・評価・感想

サイコ / Psycho
8

心理スリラー映画の原点を築いた往年の名作

『サイコ』は1960年に公開されたアメリカの心理ホラースリラー映画で、製作と監督はアルフレッド・ヒッチコック、脚本はジョゼフ・ステファノが手掛けています。原作は小説家ロバート・ブロックが1959年に発表した同名の小説です。出演はアンソニー・パーキンス、ジャネット・リー、ヴェラ・マイルズ、ジョン・ギャヴィン、マーティン・バルサム。映画の筋書きは逃走中の女横領犯マリオン・クレインとシャイなモーテルの支配人ノーマン・ベイツの出会いとその後を軸に展開し、私立探偵、マリオンの恋人サム・ルーミス、マリオンの妹ライラがマリオン失踪の原因を探り出そうとします。『サイコ』はヒッチコックにとっては記念碑的な作品です。前作の『北北西に進路を取れ』は低予算でモノクロ、しかもテレビシリーズのクルーが撮影に臨んだ作品に過ぎませんでした。本作は公開当初の評価こそ低い評価と高い評価が混在していましたが、再評価に転じ、最終的にはアカデミー賞4部門にノミネートされるに至りました。リーが助演女優賞、ヒッチコックは最優秀監督賞のノミネートでした。現在では『サイコ』はヒッチコックの最高傑作の一つであるとみなされています。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド / The Legend of Zelda: Breath of the Wild / ブレワイ / BotW
9

女性や主婦にもおすすめ

「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は男性だけではなく、主婦など女性の方に是非やってみてほしいゲームです。
理由としては、まず映像が本物にリアルで綺麗です。
ゲームの中に出てくる動物や草花の自然が壮大なスケールで描かれています。影や色などの細かい部分も忠実に再現されており、ドキュメンタリー映像を観ているような感覚になります。
また、もちろん敵が出てくるゲームなので敵と戦う場面もありますが、戦わずに逃げることができるのもゲームがあまり得意ではない方におすすめのポイントです。
それ以外にも、謎解きのようなものや街の人に話しかけると発生するミニゲームなど、ゲーム特有のコントローラー操作が上手く出来なくても楽しめる要素が沢山あります。
気候が違う地域がそれぞれあり、それに合わせた服に着替えて着せ替えも楽しむことができます。主人公のリンク(男性)は場所によって寒がったり暑がったり、時には女装しないと入れない場所があり恥ずかしがる場面もあったり、表情が豊かなのも面白いです。
敵については弱い敵から強い敵まで様々ですが、戦うゲームが苦手でも弱い相手であれば倒せますし、強い相手でも遠くへ逃げて見えなくなれば追ってくることもないので、純粋に自然の中で遊んだり、虫や魚を捕まえて、集めた材料で色々な料理を作ったりできる、これまでの戦うゲームのイメージとは全く違った幅広い世代で楽しめるゲームです。

cero
10

純粋すぎるほどに音楽を愛しているバンド

2014年に活動を開始し、常に新しい音楽を生み出し続けている3ピースバンド「cero」。
彼らの音楽は一言で表すことはできない。哲学的であり純粋無垢であり、絶対的に流行に囚われない自分たちだけの音楽性が確立されていることが魅力だ。
古来、音楽は常に「前時代のものを壊す」ことで新しいものが生み出されてきた。民族音楽に始まり、古典派、バロック、ロマン派、現代曲…その流れを踏襲しながら、現代のPOPSやロックなどが誕生した。
ceroの音楽は、正にその「前時代のものを壊す」ような強さがある。つまり、新しい音楽時代を作り出しているのだ。
彼らの音楽の中には、とにかく様々な音が登場する。それはシンセサイザーから流れる録音されたものもあれば、風の音、人の声、街のざわめき…。これらは生活の全てを「音楽そのもの」として捉えているからこそのアイディアだ。
ジョン・ケージなど有名な実験音楽家は、常に新しい音楽を模索していた。ケージらの音楽の中には、静寂、爆発音、時には風呂場のアヒルまで登場していたのだ。その奇怪な発想は当然、大衆が求めた美しく繊細な音楽からはかけ離れていた。そのアングラ性に魅力を見出した一部の人間だけが、実験音楽に価値をつけた。
ceroには、何故かその実験的な音楽性を感じさせる。それは音の作り方から来るものもあるが、純粋に「これをやったら面白いのではないか」という発想力がずば抜けているという人間性が、当時の実験音楽家を彷彿とさせるのだ。
新しいことをするためには、常に純粋に物事を見つめなければいけない。それを自然にこなしているceroの3人は、これからも日本の音楽シーンを支えていくことだろう。

美味しんぼ
7

人間模様を描いた本格的グルメアニメ

1988年から1992年まで放送されていた長寿グルメアニメ。新聞社に勤めるぐうたら社員山岡史郎と新人栗田ゆう子の二人が会社の企画である「究極のメニュー」を担当することになる。この二人が究極のメニューを作っていく中で様々な人々と出会い、人々が抱えている問題を解決していくという、人間模様を描いた本格的グルメアニメである。

非常に人気のアニメで「このまったりとした舌ざわり…。」「少しもくどくないのにそれでいて…。」といった料理の味を表現するときの名台詞が一時期流行したほどだった。

アニメでは栗田さんのライバルが登場し、二人が山岡史郎を取り合うところまでは描かれているがその後途中で打ち切られてしまい、私が一番面白いと思っているお話、山岡氏と栗田氏が結婚する過程以降が見られなくなってしまったのが非常に残念である。

作者の雁屋哲は徹底的に取材する方のようで、料理や食材に関して専門的な知識が豊富に盛り込まれている。それを知るだけでも非常に面白い。社会的な問題にも踏み込んだ作品が数多く存在し、今では欠番となってしまったためにネットでも見られない幻の回がある。全話制覇したい方は漫画版をお勧めする。