美味しんぼ

美味しんぼ

『美味しんぼ』とは原作:雁屋哲、作画:花咲アキラによる日本の漫画。『ビッグコミックスピリッツ』にて1983年より連載され、累計発行部数は1億3500万部を突破している。東西新聞文化部の記者、山岡士郎と栗田ゆう子が企画する「究極のメニュー」に対し、ライバル紙の帝都新聞が海原雄山の監修により「至高のメニュー」を立ち上げ、海原と山岡の間で料理を通じた親子対決が繰り広げられる。アニメ、ドラマ、映画など様々なメディア展開が行われ、グルメ漫画や日本のグルメブームの活性化に寄与した。

RYUCCAh6のレビュー・評価・感想

美味しんぼ
7

人間模様を描いた本格的グルメアニメ

1988年から1992年まで放送されていた長寿グルメアニメ。新聞社に勤めるぐうたら社員山岡史郎と新人栗田ゆう子の二人が会社の企画である「究極のメニュー」を担当することになる。この二人が究極のメニューを作っていく中で様々な人々と出会い、人々が抱えている問題を解決していくという、人間模様を描いた本格的グルメアニメである。

非常に人気のアニメで「このまったりとした舌ざわり…。」「少しもくどくないのにそれでいて…。」といった料理の味を表現するときの名台詞が一時期流行したほどだった。

アニメでは栗田さんのライバルが登場し、二人が山岡史郎を取り合うところまでは描かれているがその後途中で打ち切られてしまい、私が一番面白いと思っているお話、山岡氏と栗田氏が結婚する過程以降が見られなくなってしまったのが非常に残念である。

作者の雁屋哲は徹底的に取材する方のようで、料理や食材に関して専門的な知識が豊富に盛り込まれている。それを知るだけでも非常に面白い。社会的な問題にも踏み込んだ作品が数多く存在し、今では欠番となってしまったためにネットでも見られない幻の回がある。全話制覇したい方は漫画版をお勧めする。