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Nonsugarのレビュー・評価・感想

鋼の錬金術師 / ハガレン / Fullmetal Alchemist
8

現実味がある「錬金術」の世界観にとても惹かれます。

「錬金術」という名前自体は聞いたことのある人もいるかと思います。他物質から金を錬成することを指します。この「鋼の錬金術師」では、人間の定義や等価交換の概念を題材としていて、得るということは失うこと、逆もしかりということをとても実感した作品です。内容はやや難しめですが王道のダークファンタジーとなっているため、それ系統の物語がお好きな方は楽しめると思います。また、兄弟の絆、国家、SF要素のある個性など入り込む要素は満載で、私も展開に夢中になったりしました。
さて、「鋼の錬金術師」についてなのですが、舞台は欧州の産業革命期(富裕層と貧困層の格差が大きい時期)としており、田舎育ちの兄エドワード・エルリック(エド)とその弟アルフォンス・エルリック(アル)が、禁忌である「人を作る」ということを行い、その代償として体の一部を「真理」に持っていかれてしまう。その代償を取り戻す旅に出るファンタジー物語となっています。その中で国の実態を目の当たりにするエルリック兄弟、その国の野望を暴きそこにある真実を解明するべく、血を流し仲間とともに進んで行く姿にとても感動しました。
物語の詳細は実際に読んでいただきたいと思います。

名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed
10

国民的長寿コミック

27年間連載している長寿コミック。そんな『名探偵コナン』ですが、作品内では”約半年”しか時が経過していません。しかしながらリアルな時代背景も取り入れられており、連載当初ではまだ小学生が「携帯電話」を所持することが一般的でなかったため、公衆電話や阿笠博士が発明したアイテムでの電話シーンが多くありましたが、近頃ではコナンを始め、小学生でも携帯電話を所持しているシーンが描かれています。しかしながら、どちらかというとリアルな時事ネタよりもアーサー・コナンドイル原作の『シャーロック・ホームズ』で登場した内容のパロディの方が、多く見られます。大体の話がエピソードごとに完結しているため、久々に読んでも楽しめる内容となっています。

ONE OK ROCK / ワンオク / ワンオクロック
10

世界に通用するロックバンド

日本のロックバンドの中でとびぬけた技能を持つ「ONE OK LOCK」はボーカルのTAKAの圧倒的な歌唱力と人々の心を打つ数々の名曲がたまらなく魅力的なバンドです。
毎朝、出勤の時に車の中でボリュームを上げて聴くとテンションが上がって一日仕事を頑張れます。
ビートの効いたハードロックのナンバーはズンズンと下から響いてくるような重みがありTAKAのハイトーンな歌声と共に脳内を駆け巡ります。
ONE OK LOCKはボーカルのTAKAが中心なのですが実は私はこのバンドのドラマーであるTomoyaの大ファンなのです。
ファンの中でも彼の刻むドラムは天才的で独特なドラムアレンジに魅了されると評判です。
映画「るろうに剣心」の主題歌に起用されCMでもたびたび流れたためONE OK LOCKのファンでなくても、耳にしたことがあろう「Mighty Long Fall」は特にTomoyaのドラムテクニックが光る一曲です。イントロが流れた瞬間、アドレナリンが出てくるのを感じます。
ONE OK LOCKはロックバンドですがバラードのナンバーも名曲がたくさんあります。ボーカルTAKAの切ない歌声が心にしみわたるようで聴きながら車を運転していると、周りの風景さえ違って見えてくるようです。
真の実力を持ったONE OK LOCKの名曲の数々をぜひたくさんの人に聴いてもらいたいです。

重戦機エルガイム
8

戦争商人

ガンダム放映からZガンダム放映までの期間に放映されたアニメの一つ。総監督はガンダムの富野由悠季。だが、若手にも任せようとういう試みから、永野護にもいろいろやらせていたという。ロボットもので、服装や、主人公が持つライトセイバー、帝国と反乱軍、ペンタゴナワールドという、5つの星を巡る物語など、スターウォーズを彷彿とせずにはいられない作品だが、フォースのような不思議な力はなく、マシンが徹底的なリアル路線という違いが見どころである。物語は、片田舎から出てきた二人の若者が、数奇な運命をたどり、やがて帝国軍と戦っていくというストーリー。パイロットと書いて「ヘッドライナー」と読んだり、重戦士と書いて「ヘビーメタル」と読ませたりと、随所に富野由悠季節が炸裂している。主人公ダバ・マイロードにはある秘密があり…という内容だが、その他、コミカルあり、恋愛あり、といったあらゆる要素が入っている。一番たまげたのは、戦争商人というキャラクターが出てきたこと。大人になってから見たので、相当たまげた。戦争はだれが起こさせているのか?そんな、現代に通じる問題をこの当時から子供向けの番組でやっていたことに驚く。ちなみに、戦争商人が最近のスターウォーズ作品にでてきたが、それよりもずいぶん早くに日本ではそういったことが描かれており、私の不勉強かもしれないが、勧善懲悪を主体とするアメコミにはなかなかない発想だろう。合理的、資本主義的発想が、そうさせなかったのかもしれない。アメリカの闇を感じる。当時ベトナム戦争真っただ中か終わったあたりか、そういったことが影響しているのかもしれない。個人的に好きなのは、主人公が後に乗り換える、エルガイムマークⅡという機体は、元々帝国軍のものであり、そのときの名前が、アモンデュール・スタックという名前であるところ。この詳細設定が好き。最後まで見ると、なかなかの驚きがあるので、見たことのない人は、ぜひ飽きずに最後まで見ていただきたい作品だ。