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NAOKI3153のレビュー・評価・感想

フラガール
10

炭鉱とフラダンスの隠された共通点

忘れた頃にまた見たくなる映画で、今回もまた忘れた頃でした。
日本アカデミー賞5冠受賞映画ということもあり、何度観ても感動して涙が溢れてきます。炭鉱という厳しい仕事をしていた時代の風景もあり、そして、新たな事業へ踏み込もうと努力して大変な思いをするそれぞれの家庭の風景、反対されてもそれを乗り越える勇気と根性、やる気と勇ましさ、何もかもが凄く心に熱く残るものばかりです。
プロは親の死に目にもあえない。
ホントそうだと思います。どんなに辛くて悲しいことがあっても表では笑顔でいなければいけないし、仕事に穴を開けられない。普通の職業だと忌引きとして休業が認められるけれど、芸事ではそれは成り立たない厳しい世界。炭鉱も芸事もどちらも厳しい世界ではありますが、命を落としても知られない暗い仕事より、命を落とす危険性がかなり低く、そして華やかに皆に喜ばれる仕事の方が全然いい。
知らない人達に新しい事を知ってもらうこと、教えることは、ホント大変なことだと思います。良く思わない人もいるのは当然。刺激が強すぎるということだってあります。ですが、それも無理に押しつけるようなことはいけないことで、地道に少しずつでも知ってもらうことこそ、本当の素晴らしさを知ってもらえるという内容の映画でした。
ちょっと自分の生活に疲れてしまった時などには、この映画を観ると何かが変わるかも知れません。

ブルーロック / Blue Lock
10

スポーツ×デスゲーム!?今までにない新要素盛り沢山のサッカーマンガ『ブルーロック』とは?

「サッカーとはビジネスの道具でしかない」。こんな腐った日本サッカー界を変えるべく立ち上がった新プロジェクト「ブルーロック(青い監獄)」。ここに主人公である無名の高校生FW「潔世一(いさぎよいち)」が招集されることから話は始まります。プロジェクトの狙いは全国の高校生FW300人から「最強のエゴイスト」という名にふさわしいFWを1名作り出し、日本をワールドカップ優勝に導くことで、計画の全権を握る「絵心甚八(えごじんぱち)」はそのためにはその他299人の選手生命は惜しくないと考え、選手たちにデスゲームを行うように命じます。主人公をはじめとする集められた300人のFW達は「最強のエゴイスト」になるため選手生命をかけてサッカーで勝負し、その中で自分の個性や能力に気付き、覚醒していくのです。

今までのスポーツ漫画にはなかったデスゲームというバトル要素。「脱落=選手生命の終わり」という緊張感が常に走っており、その中で個人の能力の成長や覚醒、ライバルとの共闘や能力の共鳴、はたまた脱落による別れなど次々にやってくる急展開に目が離せません。サッカー経験者はもちろんのこと、未経験の方でも一度読み始めたらいつの間にかこのハラハラした展開に釘付けになってしまう、そんな作品になっています。

ファイナルファンタジーXV / FINAL FANTASY XV / FFXV / FF15
7

楽しいRPG

PS4のファイナルファンタジーXVについてのレビュー、感想を書きます。
ある国の王子のノクティスとその仲間たちの冒険の話です。システムはオープンワールドとなっています。大きなフィールドをロードなしで移動できるのはとても良いと思います。ただし、移動に車やチョコボを利用するのですが、車の移動が少し面倒くさい所が残念なところです。

戦闘シーンはとてもリアルで激しいバトルを繰り広げる事が出来ます。ノクティスは武器を投げてそこへ瞬間移動する事が出来るのですが、とても爽快であり、バトルが楽しくなる要因だと思います。

ストーリーはとても凝っており、召喚獣を仲間にしたりもできます。召喚獣とのバトルが巨大モンスターと戦うようなバトルとなっていて、とても面白く作りこまれています。

各地に散っている剣のような武器を手に入れる事が出来るのですが、条件を満たす必要があったりします。武器となる剣を集める要素があり、大きなフィールドを冒険する楽しさもあります。

ストーリーの最後はあれ? と思ってしまう所がありますが、解釈の仕方で人それぞれに違うと思います。とても悲しい結末なのですが、どこかで別なエンディングがあるのではないかと探してしまう程です。

まとめると、ストーリーとシステムとバトル要素はすごくいいのですが移動に手間取る所がありました。

リトル・ミス・サンシャイン
8

ほっこり型ロードムービー

自殺未遂、破産寸前、離婚、友達ゼロ。いろいろな問題を抱えた家族が、娘である少女のミスコン出場のためにアリゾナからカリフォルニアまで移動するさまを描いたロードムービーです。
歪んだところのある家族達ですが、純粋な存在の少女に対しては皆優しくて、演出もくどくないためほっこりできました。
家族たちはいわゆる負け組なのですが、やりとりや間の取り方がコメディチックで不快になるような描写はほとんどありません。むしろ、癖のある性格が不思議と魅力に繋がっているように思います。
登場人物それぞれ好きなところがあるのですが、私は少女の叔父が一番のお気に入りでした。自称アメリカで一番のプルースト学者ですが、ゲイであり、恋人にフラれて自殺未遂をしてしまった男です。言動が穏やかで知的ですが、それを鼻にかけるわけでもなく、人との距離の取り方が「ああ、いるいるこういう良い人。」という感じで親近感が湧きました。彼がニーチェ信者である少女の兄にむけて語った助言は、この作品を見た当時若者だった私の心にも響きました。
純朴な少女やその家族たちがミスコンという闘いの場で何を感じ、どういった行動をとるのか?
ネタバレは控えますが、ほっこりできるだけでなく、勝ち組や負け組についてなど色々と考えさせられる映画でした。おすすめです。