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Harusioのレビュー・評価・感想

すずめの戸締まり / Suzume
9

旅を通じて人の温かさと成長を描いた作品

『すずめの戸締まり』は新海誠監督の作品で、全世代で共感できる魅力的なアニメ映画です。この作品は新海監督の特徴である美しいビジュアル表現と、心に響くストーリーテリングを融合させたものであり、特に若者の成長と自己発見の旅を描いてます。

映画の主人公である鈴芽は、平凡な日常から抜け出し、全国各地に現れる謎の扉を閉めることを使命とする少女です。彼女の旅はただの冒険譚ではなく、自己理解と他者との関係性における成長を象徴しています。この物語は、青春期にある高校生たちが直面する葛藤や、自己探求の重要性に共感を覚える要素を持っています。

新海誠監督の映画として、映像の美しさはもちろん、細部にわたる描写の精度が高い点も特筆すべきです。風景の描写1つをとっても、そのリアリズムと芸術性の高さは観る者を魅了します。
さらにRADWIMPSによる音楽は、感情的な場面をより深く引き立て、映画の体験を豊かなものにしています。

またキャラクターの声を担当する声優陣の演技も見事で、それぞれのキャラクターの個性と内面を見事に表現しています。登場人物たちの感情の起伏がリアルに伝わってくるため、観る者は彼らに深く共感することができます。

この映画は見た目の美しさだけでなく、ストーリーの深さと感情の豊かさにおいても学生から大人まで強く訴える作品です。成長の過程で直面する様々な感情や経験を通じて、人生における大切な教訓を学ぶことができるでしょう。

ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
10

彼の苦悩までも繊細に描かれている

これは、「ボヘミアン・ラプソディ」という映画についてです。ボヘミアン・ラプソディとはとっても有名なバンド・クイーンの傑作です。イギリスのバンドで、ビートルズと同じくらい有名なバンドです。そんなクイーンのヴォーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた作品がこの「ボヘミアン・ラプソディ」というわけです。
作品の中では、自身が同性愛者である事の苦悩が描かれたりもしています。音楽の天才ということもあって、フレディが天狗だと世間から言われていることも今回初めて知りました。そして、ここが作品の肝という場面があります。それが作品名にもなっているボヘミアン・ラプソディの制作秘話についてです。約4分に渡る物語の様な楽曲は、絶対に売れないとメディアから叩かれていました。なのにみんなが曲の長さに関係なくボヘミアン・ラプソディを認め、大ヒット作品になったという話です。
最後には、アフリカの人たちを救うライブエイドというライブに出たところが映されます。クイーンの楽曲が映画館による大音量で聞けるのはとってもいい機会でした!
フレディの苦悩が描かれている描写の後にライブエイドが映されるので、なんか込み上げてくるものがあって感動します。