Charlie_Propj8@Charlie_Propj8

Charlie_Propj8
Charlie_Propj8
@Charlie_Propj8
2 Articles
3 Reviews
0 Contributions
0 Likes
Charlie_Propj8

Charlie_Propj8のレビュー・評価・感想

怪獣8号
9

人間模様・心情描写がしっかり描かれたアクションもの!深まるばかりの怪獣の謎など色々な要素が詰まったエンタメ漫画!

舞台は日本。日本では地震や津波などの自然災害が発生するが、この漫画はそのような自然災害と同じように怪獣が発生。怪獣は発生するごとに特徴を持っている。
そして、その怪獣に対抗し、駆除するために組織された防衛部隊を国が管轄している。

主人公は怪獣を倒す防衛部隊に入ることを憧れながらも適性がなく、部隊に入ることを望みつつも駆除された怪獣の死体の後処理をする会社で働く日比野カフカ、32歳。
年齢のことも考え、舞台への入隊を諦めつつあったが、仕事をする中で市川レノという18歳の若者と出会う。
レノは入隊を諦めつつあるカフカに対し反発し、諦めの言葉を放つカフカに防衛部隊の入隊への熱い気持ちを語る。カフカとレノは怪獣の後処理を行う中で反発しつつも、仕事の先輩後輩として、お互いを理解するようになっていく。

そんななか、怪獣の後処理の仕事の最中に駆除されていなかった怪獣の銃撃にあい、怪我を負ったカフカとレノ。カフカは怪獣の襲撃にあうことで、人を守るということへの熱い気持ちを思い出す。
そして、防衛部隊への入隊試験を受けることを覚悟した時に、病室に1体の小型怪獣が現れ、カフカを見て「ミツケタ」と言うと、怪獣はカフカの口から体の中へと入ってしまう。
すると、カフカの体は怪獣へと変身。人間離れした力を手に入れたが、怪獣になってもカフカとしての意識は残っていた。

怪獣になったカフカは怪獣であることを隠しつつ、防衛部隊に入ることが出来るのか。怪獣とは一体何なのか。怪獣になったカフカのことを理解するレノはどうなるのか。

さらに防衛部隊の隊員たちはクセ者ぞろい。カフカは隊員とどう接していくのか。
そして、日本に続く怪獣災害はいったいどうなってしまうのか。

人と怪獣の狭間で葛藤しながらも、日々を一所懸命に生きていく日比野カフカの人間物語を主軸にしつつ、正統派のバトルも描かれる質のいいエンタメアクション漫画だ。

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga
8

オタクってこんなんだね。

ドラマ化もされた特撮オタクのOLの日常話です。私はそんなに深いオタクではありませんが、やっぱり大っぴらげにアニメが好きとか言わないし、ちょっと隠してる面があるので、主役の中村叶の気持ちにすごく共感できます。何か用事があるわけじゃないけど、早く家に帰りたいとか、休日も言えない用事がいっぱいとかあるあるです。それに、最初は一人で特撮を見ていただけなのに、どんどん仲間が増えていくのが楽しいし、よかったです。私が好きなのは、駄菓子屋の松本くんです。顔はこわくて、叶も仁侠さんと呼んだりしているけど、ほんとは大人しくておどおどしているところが好きです。女児アニメが好きで、そのことを恥じてるところがきゅんとします。彼の母親もいい人で、子どもがそんなの見てることにおいおいと思いつつも、見てるから学校に通ってたのかもしれないしと言って、認めているところがいい人だなと思います。それに、特撮のことについても、詳しくなれました。わたしは特撮って小さいころ、見たきりでしたが、なるほどと思うことが多かったです。叶とお母さんの関係は良くないのですが、それも少し修繕してきてこれからの展開も楽しみです。

キングダム / KINGDOM
10

熱い男達の息遣いが聞こえてくる歴史ドラマ

2019年時点で累計3600万部を誇る歴史漫画の金字塔キングダム。本物語は秦の始皇帝が中華を統一する過程と、その時代に生きた信という元下僕の少年のサクセスストーリーが軸となっています。この漫画の特徴はなんと言ってもキャラが立っているということ。大将軍級の武将から一人の兵卒まで、それぞれに物語があります。そんな中、主人公である信がステップアップしていく様は、やはりひと際輝いています。信を取り巻く部隊「飛信隊」の規模が大きくなっていくのも、長く愛読していると嬉しくなってくるものです。
キングダムの面白さと言ったら簡単には語ることができないくらい多々ありますが、かいつまんで言えば「歴史の中の葛藤を見ることができる」ということなのでしょう。キングダムの名対決として名高い「モウブ対カンネイ」に関しても、秦が侵略されている戦争なのに二人の頭には「誰が中華最強か?」しかないわけです。こういった登場人物の思いの部分が非常に際立っていて、淡々と歴史を垂れ流しに説明していない点が大きな魅力となっています。
2019年8月時点で55巻が発売されていますが、現在は戦国七雄の中でどこも滅びていません。つまり、まだまだ先は非常に長いわけです。もう55巻も進んでいる、のではないのです。まだ55巻なのです。まだ読んでない方はぜひ読んでみてください。そして何度も1巻から読み返すことでしょう。