人間模様・心情描写がしっかり描かれたアクションもの!深まるばかりの怪獣の謎など色々な要素が詰まったエンタメ漫画!
舞台は日本。日本では地震や津波などの自然災害が発生するが、この漫画はそのような自然災害と同じように怪獣が発生。怪獣は発生するごとに特徴を持っている。
そして、その怪獣に対抗し、駆除するために組織された防衛部隊を国が管轄している。
主人公は怪獣を倒す防衛部隊に入ることを憧れながらも適性がなく、部隊に入ることを望みつつも駆除された怪獣の死体の後処理をする会社で働く日比野カフカ、32歳。
年齢のことも考え、舞台への入隊を諦めつつあったが、仕事をする中で市川レノという18歳の若者と出会う。
レノは入隊を諦めつつあるカフカに対し反発し、諦めの言葉を放つカフカに防衛部隊の入隊への熱い気持ちを語る。カフカとレノは怪獣の後処理を行う中で反発しつつも、仕事の先輩後輩として、お互いを理解するようになっていく。
そんななか、怪獣の後処理の仕事の最中に駆除されていなかった怪獣の銃撃にあい、怪我を負ったカフカとレノ。カフカは怪獣の襲撃にあうことで、人を守るということへの熱い気持ちを思い出す。
そして、防衛部隊への入隊試験を受けることを覚悟した時に、病室に1体の小型怪獣が現れ、カフカを見て「ミツケタ」と言うと、怪獣はカフカの口から体の中へと入ってしまう。
すると、カフカの体は怪獣へと変身。人間離れした力を手に入れたが、怪獣になってもカフカとしての意識は残っていた。
怪獣になったカフカは怪獣であることを隠しつつ、防衛部隊に入ることが出来るのか。怪獣とは一体何なのか。怪獣になったカフカのことを理解するレノはどうなるのか。
さらに防衛部隊の隊員たちはクセ者ぞろい。カフカは隊員とどう接していくのか。
そして、日本に続く怪獣災害はいったいどうなってしまうのか。
人と怪獣の狭間で葛藤しながらも、日々を一所懸命に生きていく日比野カフカの人間物語を主軸にしつつ、正統派のバトルも描かれる質のいいエンタメアクション漫画だ。