トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga

『トクサツガガガ』とは、丹羽庭により描かれた日本の漫画である。特撮オタクな会社員・仲村叶が特撮嫌いな母親に自分の趣味をどう隠すか、カミングアウトするのか、を軸に他の仲間とのオタクライフを描いている。仲村たちが関わっていく作中作も魅力的なのが見どころのひとつ。今まで着目されがちな漫画・アニメ系ではなく、特撮という新しいジャンルに注目している。

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トクサツガガガ / Tokusatsu Gagagaのレビュー・評価・感想

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga
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オタクってこんなんだね。

ドラマ化もされた特撮オタクのOLの日常話です。私はそんなに深いオタクではありませんが、やっぱり大っぴらげにアニメが好きとか言わないし、ちょっと隠してる面があるので、主役の中村叶の気持ちにすごく共感できます。何か用事があるわけじゃないけど、早く家に帰りたいとか、休日も言えない用事がいっぱいとかあるあるです。それに、最初は一人で特撮を見ていただけなのに、どんどん仲間が増えていくのが楽しいし、よかったです。私が好きなのは、駄菓子屋の松本くんです。顔はこわくて、叶も仁侠さんと呼んだりしているけど、ほんとは大人しくておどおどしているところが好きです。女児アニメが好きで、そのことを恥じてるところがきゅんとします。彼の母親もいい人で、子どもがそんなの見てることにおいおいと思いつつも、見てるから学校に通ってたのかもしれないしと言って、認めているところがいい人だなと思います。それに、特撮のことについても、詳しくなれました。わたしは特撮って小さいころ、見たきりでしたが、なるほどと思うことが多かったです。叶とお母さんの関係は良くないのですが、それも少し修繕してきてこれからの展開も楽しみです。

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オタクあるある満載の漫画です

基本的にはタイトルが示すとおり「特撮(この場合はテレ朝でやっているスーパーヒーロータイム)」ジャンルのオタクでオタクであることを隠している女の子が主人公の為、あるあるとうなずけるのは特撮ジャンルの方が多いかと思いますが、例えば一人暮らしという限られた空間でのキャラグッズの収納方法であったり、休日は円盤(DVD等の事を言います)消化で潰れたり、200円から400円のガチャガチャに命をかけたり、もしヒーローならこう言う・こういう行動をする、といった事をしたり、他のジャンルのオタクでも「あーあるある」とうなずく事が多いです。また、話数が進むに従って同じオタクでも「アイドルオタク」であったり、特撮オタクでも「ヒーローショー撮影オタク」「塗装オタク」「女子向け特撮オタク」など出て来るのですが、それぞれの持つエピソードも「あーあるある......」と納得する事ばかりです。その中で、オタクである事を認めない母親との確執や、結婚適齢期であるために付き合っている彼氏と結婚するのかどうかなど、これも趣味を突き詰めてお金をそのジャンルに落としまくっているオタクであるからこその悩みが物語内の特撮番組とリンクして進んで行っているのがとても良いです。

トクサツガガガ / Tokusatsu Gagaga
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特撮オタクOLの日常楽しい。

隠れ特撮オタクOLの日常漫画。
ガチャガチャを隠れて回したりとか、キャラものキーホルダー、どこまでなら付けてオーケー?とかオタクの日常が覗けて楽しいし、私は特撮はあんまり知らないけど、アニメとかは好きな方だし、あるあるだなて思ったりする。集まってくるオタク友達や会社の人たちも面白い人たちで、いいな、こんな知り合い欲しいて思う。
お気に入りなのは、お菓子屋の任侠さん。コワモテだけど、女の子向けアニメ、現実でいうプリキュアが好きで、それを隠してる人で、なんかキモくてすいませんてすぐ落ち込むところとか、やっと見つけたオタク仲間のショーにいって、尻込みしながら、グリーティング(握手会みたいな)に並ぶところとかかわいいと思う。あと、主人公はシングルマザーの母親に育てられたんだけど、この母親がオタクを許さないタイプで、その親との戦いも描かれたりする。その書き方が、自分の趣味を押し付ける母親をただただ悪者にするんじゃなくて、ともすれば自分もそういう親になっちゃうかもて主人公が気がついたり、いい距離感保てればって奔走してるのがいいなと思った。母親とのことはちょっとシリアスだけど、大体においてはオタクの悲哀とか興奮をコミカルに描いているので、読みやすい。

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