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Airack66631のレビュー・評価・感想

欅坂46 / 櫻坂46 / Keyakizaka46 / Sakurazaka46
9

つい何度も何度も聞いてしまうファーストアルバム収録曲「摩擦係数」

櫻坂46のファーストアルバムの中で、2曲目に収録されているのがこの「摩擦係数」だ。
最初はそのまま聞き流す人も多いかもしれない。だが何度かアルバムを聴いているうちに、否応無しにこの曲に関心を持つ事になるだろう。
歌詞はもちろん秋元康さん。
「言いたいことがあった時は言うべき、言えないやつは負け」のように、まず歌詞が独特である。
こういうポリシーで生きている人が現実にいればそりゃトラブル続きに違いない。そしてこのトラブルこそがタイトルにある摩擦なのである。
歌っている櫻坂46が改名する前の欅坂46のデビューシングル「サイレントマジョリティ」を思い起こされる歌詞は、結局デビューからそう変化が無いという事だろうか。
答えは全く逆である。
秋元康さんの歌詞は恋愛系と大人への反抗系とはっきり分かれているが、このビートが効いた曲にはスパイシーな反抗系の歌詞がやはり似合っている。
そして「サイレントマジョリティー」との大きな違いはビジュアル、つまり彼女たちのダンスにある。
「サイレントマジョリティ」の振付はダンスというよりもパフォーマンスに近かった。少女達はカメラを睨みながら大人達への反抗を表現していたのだ。
そしてこの「摩擦係数」はまさに真逆で、振付にブレイクダンスの表現を取り入れた流れるようなダンスである。
欅坂46が平手友梨奈さんを中心としたメッセージ性が強いグループだったとすると、櫻坂46は山崎天さんと森田ひかるさんを中心としたグループ全体で魅せるダンスができるグループということだ。
そういう意味で一見似ているような欅坂46のデビューシングルと櫻坂46のファーストアルバムの序盤のこの曲は、この新旧グループのシンボル的な曲と言ってもいいのかもしれない。

King Gnu / キングヌー
10

独特な世界観を作り出すKing Gnuについてレビュー

今回は、音楽・ビジュアル共に圧倒的なセンスを持つバンド「King Gnu」について紹介します。

「King Gnu」は、ギター・ボーカル担当の常田大希、鍵盤楽器・ボーカル担当の井口理、ドラム担当の勢喜遊、ベース担当の新井和輝の4人メンバーです。

「King Gnu」という特徴的なバンド名の由来は、アフリカ大陸の南部に生息するGun(ヌー)からきてるようです。ヌーは、春を迎えると個々が合流して、巨大の群れを成して行動する習性を持つ生き物。
自分達や周りを巻き込み、大きな群れとなって育っていくという野望が込められた、彼ららしさが感じられます。

King gnuの魅力は、ロックやクラシック、エレクトリックなど様々な楽器を取り入れ、圧倒的な演奏力と歌唱力で独特な世界観を作り出してるところです。
有名な曲といえば、アニメ『呪術廻戦』の映画の主題歌や、オープニングの「一途」「逆夢」「SPECIALZ」や、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の「白日」、『ミステリという勿れ』の「カメレオン」あたりではないでしょうか。

どの曲も作品の魅力やストーリー、世界観がしっかりと盛り込まれた楽曲です。

こうした魅力ある作詞作曲を担当するのは、常田大希。彼の作り出す曲と歌詞は、細かいリズムと幅広い音で独特な世界観を生み出しており、歌詞ひとつひとつにメッセージが込められています。
また、歌詞も面白い表現がされていたりするのが魅力のひとつです。

そして歌うのは、誰でも聞き入れるよう透き通るファルセットが特徴的なメインボーカルの井口理。彼の声は、クラシックやオペラのような発声で圧倒的な歌唱力を持っています。地声と裏声の行き来が、一般的な高い声を出すとミックスボイスになってしまうところを、裏声に地声を混ぜる歌い方により美しい歌声にしているのです。そして、井口・常田のツインボーカルとバンドサウンドが、King gnuの独自性を高めているのです。

King gnuのリズム、メロディー、音色で独自の世界観を作り出していくところに魅力されてしまいます。