独特な世界観を作り出すKing Gnuについてレビュー
今回は、音楽・ビジュアル共に圧倒的なセンスを持つバンド「King Gnu」について紹介します。
「King Gnu」は、ギター・ボーカル担当の常田大希、鍵盤楽器・ボーカル担当の井口理、ドラム担当の勢喜遊、ベース担当の新井和輝の4人メンバーです。
「King Gnu」という特徴的なバンド名の由来は、アフリカ大陸の南部に生息するGun(ヌー)からきてるようです。ヌーは、春を迎えると個々が合流して、巨大の群れを成して行動する習性を持つ生き物。
自分達や周りを巻き込み、大きな群れとなって育っていくという野望が込められた、彼ららしさが感じられます。
King gnuの魅力は、ロックやクラシック、エレクトリックなど様々な楽器を取り入れ、圧倒的な演奏力と歌唱力で独特な世界観を作り出してるところです。
有名な曲といえば、アニメ『呪術廻戦』の映画の主題歌や、オープニングの「一途」「逆夢」「SPECIALZ」や、ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の「白日」、『ミステリという勿れ』の「カメレオン」あたりではないでしょうか。
どの曲も作品の魅力やストーリー、世界観がしっかりと盛り込まれた楽曲です。
こうした魅力ある作詞作曲を担当するのは、常田大希。彼の作り出す曲と歌詞は、細かいリズムと幅広い音で独特な世界観を生み出しており、歌詞ひとつひとつにメッセージが込められています。
また、歌詞も面白い表現がされていたりするのが魅力のひとつです。
そして歌うのは、誰でも聞き入れるよう透き通るファルセットが特徴的なメインボーカルの井口理。彼の声は、クラシックやオペラのような発声で圧倒的な歌唱力を持っています。地声と裏声の行き来が、一般的な高い声を出すとミックスボイスになってしまうところを、裏声に地声を混ぜる歌い方により美しい歌声にしているのです。そして、井口・常田のツインボーカルとバンドサウンドが、King gnuの独自性を高めているのです。
King gnuのリズム、メロディー、音色で独自の世界観を作り出していくところに魅力されてしまいます。