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8zby4410toのレビュー・評価・感想

名探偵コナン 緋色の弾丸
3

期待していたほどではない

劇場版第24作目の本作は、タイトルから連想される通り赤井秀一およびその家族がメインとなっている。スポーツの祭典であるワールド・スポーツ・ゲームスと、それに伴い建設された東京から名古屋を行き来する真空超電導リニアが主な舞台となる。
赤井家大集合と銘打っていたが、実際に集合するのは赤井家の長男秀一と次男秀吉のみ。母メアリーと娘真純は常に一緒に居るが赤井家として集合はしておらず、単に同じ事件に赤井家が一家総出で噛んでくるだけである。
シナリオとしては、毛利小五郎が護衛対象の安否を確認していないのに、名物だからとひつまぶしを食べるシーンが冗長に感じる。リニアに乗る前は、蘭やコナンに「絶対乗るな!」とかなりシリアスな様子で声を荒らげていたのにも関わらずである。交通課の宮本由美も、酔って道路に飛び出し速度違反の車を止めようとしたり、FBIのキャメル捜査官が赤井の指示に逐一反抗するなど、それぞれのキャラクターの行動が原作の人格と乖離しているように思う。
また、コナンの映画では定番のアクションシーンも目新しさは無く、効果音が大き過ぎて半ば騒音と化している。推理の時間や謎解きがアクションシーンに食われて尺が短くなっているのも、本来の名探偵コナンのジャンルとしては歓迎すべき点ではない。

チャイルド・プレイ(1988年の映画) / Child's Play (1988 film)
8

チャッキー、こわい。

月亭方正が真似しているし、人形だし、ほんとに怖いのか感のあるチャッキー人形ですが、なかなか怖かったです。怖くない時の人形と、殺人鬼がとりついた後の顔が全然違うし、ヤバい顔です。殺し方もガス爆発させたり、思った以上にバラエティに飛んでいました。人形で顔もそんなに表情が出ないのに、怖く見せるのは演出がすごいのだと思います。チャッキーに追いかけられる子どもは、6歳というとても幼い子だし、執拗に追いかけられてかわいそうです。おもちゃが暗闇の中で動き出すのもこわいし、そのことを周りに告げても信じてくれなくて、味方がいないなんてとても不安だったと思います。そういう、世界でひとりぼっちみたいな、心理的恐怖も描いています。あと、やっぱ、たくさん人が死ぬので、ホラーとして素晴らしいなと思います。やはり、ホラーは人数も大事です。その後、チャイルド・プレイは何作も続編が作られました。それは。やはり、第1作目の本作がよくできていたからだと思います。チャッキー人形も、とてもいいキャラです。本作でも最後にはやられますが復活しています。これからも復活してほしい悪役です。最近でも、リメイクされたようですので、そちらも見たいなと思います。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 / シン・エヴァ / EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME
2

これが最終作なのかと思うとやるせない

人気シリーズエヴァンゲリオンの映画版の最終作である本作。
しかしながら、その出来は良くも悪くも「完結してよかったね」という程度の出来であり、純粋な映画としてはイマイチな内容になっております。
まず、前作「Q」の時点でそれまでの「破」との整合性がとれていなかったのですが本作ではその整合性が取れていない理由をなんと説明することはなく映画は終わってしまいます。
キャラクターがまるで製作者の言い訳を代弁するかのように長々とセリフを重ね、視聴者にはわからない範囲内で奇跡がおきて勝手に終わってしまうという最終作としてこれはさすがにいかがなものなのだろうかと思ってしまうような出来で終わってしまいます。
人気のあるアスカや綾波は新作ヒロインであるマリの前座でしかなく、そのマリについても正体は父ゲンドウと同窓生ということを暗示してストーリーが終わります。
冷静に考えれば、30歳以上年齢が離れた女性とくっつくオチはホラー以外の何物でもありませんが製作者はもちろんファンもこのことを指摘する人はほとんどいません。
また、キャラクターだけではなく映像にも問題がありおそらく前作の「Q」の時期に放映されていたトランスフォーマープライムよりも映像クオリティは落ちておりました。
CGについても、これが日本を代表する映像スタジオの作品であっていいのかと疑問に思います。
シナリオについては先ほど語ったように今までの謎は謎のまま終わるという最悪のオチで終わります。
謎は謎のままで終わるといえばヴィンチェンゾ・ナタリの「CUBE」や伝説的なドキュメンタリー映画「ブレアウィッチプロジェクト」などがありますが、あれらとは違い製作者はおそらくそこまで考えて作っていないのだろうなとは暗に想像できてしまうのが悲しいところではあります。