名探偵コナン 緋色の弾丸

名探偵コナン 緋色の弾丸のレビュー・評価・感想

名探偵コナン 緋色の弾丸
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期待していたほどではない

劇場版第24作目の本作は、タイトルから連想される通り赤井秀一およびその家族がメインとなっている。スポーツの祭典であるワールド・スポーツ・ゲームスと、それに伴い建設された東京から名古屋を行き来する真空超電導リニアが主な舞台となる。
赤井家大集合と銘打っていたが、実際に集合するのは赤井家の長男秀一と次男秀吉のみ。母メアリーと娘真純は常に一緒に居るが赤井家として集合はしておらず、単に同じ事件に赤井家が一家総出で噛んでくるだけである。
シナリオとしては、毛利小五郎が護衛対象の安否を確認していないのに、名物だからとひつまぶしを食べるシーンが冗長に感じる。リニアに乗る前は、蘭やコナンに「絶対乗るな!」とかなりシリアスな様子で声を荒らげていたのにも関わらずである。交通課の宮本由美も、酔って道路に飛び出し速度違反の車を止めようとしたり、FBIのキャメル捜査官が赤井の指示に逐一反抗するなど、それぞれのキャラクターの行動が原作の人格と乖離しているように思う。
また、コナンの映画では定番のアクションシーンも目新しさは無く、効果音が大き過ぎて半ば騒音と化している。推理の時間や謎解きがアクションシーンに食われて尺が短くなっているのも、本来の名探偵コナンのジャンルとしては歓迎すべき点ではない。

名探偵コナン 緋色の弾丸
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2つのWSG事件が謎多きファミリーを集結させる

4年に1回開かれるスポーツ大会「ワールドスポーツゲームス(WSG)」のパーティーにコナンたちが来ていました。
パーティーで紹介された超電導リニアは25分で新名古屋駅と東京芝浜駅間を結び、WSGのスポンサーと各国の協会の代表、抽選で選ばれた一般人が最初に乗車することも発表されました。

そんなとき、鈴木財閥の社長が拉致されてしまいます。更にお菓子メーカーの社長も拉致されていました。2つの拉致の共通点は、スポンサーがWSGということです。15年前にもアメリカで同じことが起こっていました。2つのWSGが関わった事件を、コナンはFBIと一緒に調査することにしました。

それぞれの事情によって全員で会うことはないものの、赤井ファミリーが集結するところが見所です。犯人を追い詰める目的のために息子と母親、娘のバトルなど、兄弟が協力するめったに見られないシーンは魅力的です。
普段から謎が多く主に個々に活動している中、珍しく事件解決のために集結する家族の会話も、目が離せない見所です。
羽田秀吉カップルのイチャイチャや、お互いを見直してドキッとする場面の恋愛面がとてもいいです。

「日本の弾丸」と呼ばれる超電導リニアを中心に集まる家族と、15年前の解き明かされる事件の真相に注目です。

名探偵コナン 緋色の弾丸
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兄妹対決のアクションがすごい

この映画は赤井家ファミリーが集うのがメインです。今回の事件はFBIと関連があるので主人公のコナン君はFBIと協力していきますが、途中で裏で動いていた世良と事件解決に協力していきます。このとき世良の母メアリーも少しずつですが登場します。
他にも将棋の大会で事件と関連がない場所にいた羽田も恋人の宮本由美とデートしていきますが終末に向かっていくうちに連れて兄の赤井と協力し犯人の逮捕に協力していきます。
ここでおすすめなのは、沖矢昴に変装した赤井が妹の世良と母のメアリーとジンクードーで対決するシーンがあるのですが、この時世良とメアリーは相手が実の兄、子供である事を知りません。怪しいと感じながら対決しますが、動きがとても綺麗でメアリーも体が小さいのに俊敏に動く姿に驚愕しましたがカッコいいです。
そして対決中に沖矢の顔が切れてしまい世良に変装であることがバレて正体がばれてしまいそうになりますが、コナン君が駆けつけてくれたのでなんとかバレずにすみましたが、終盤にメアリーが沖矢に正体を突き止めるシーンがありますが、車内でメアリーが沖矢の頭に銃を突きつけ、話すのですがメアリーにはバレバレだったようです。シルエットになっていてとてもおしゃれです。

名探偵コナン 緋色の弾丸
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絶対観るべき!『名探偵コナン 緋色の弾丸』の見どころ

『名探偵コナン 緋色の弾丸』は2021年4月に1年遅れで公開したコナンシリーズ第24弾目となる人気作品です。
公開時コロナ禍だったにも関わらず、75億円もの興行収入を出して歴代作品第3位になるほど大ヒットしました。

今作の魅力はなんといっても、人気投票第1位となったキャラクター「赤井秀一」の家族が集結した点です。
赤井扮する沖矢昴と赤井の妹 : 世良真純がジークンドーで激突したり、コナンや赤井を上回る頭脳を持った赤井の弟 : 羽田秀吉が、その抜群の推理力で犯人を捕まえたりするなど、原作では決して観られない共演を観ることができる作品でした。

クライマックスでリニアが宙に浮いて脱線したにも関わらず軽傷で済んでしまうコナン達や、リニアに乗っている犯人を赤井が線路から狙撃する演出など、コナンあるあるにもなっている”現実ではあり得ない演出”があったりしますが、だからこそ期待を超えて興奮させてくれるストーリーになっています。

今作では、沖矢昴が変装した姿だと世良に気付かれたり、沖矢昴が自身の母 : メアリーにも目をつけられたりするなど、今後の原作に大きく関わっていくシーンがたくさんあるため、原作を観ている方は視聴必須の作品です。

名探偵コナン 緋色の弾丸
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謎が多いファミリー集結

人気アニメの名探偵コナンの最新作映画を紹介します。
今回の注目ポイントは、現在はF B Iの捜査官で狙撃の名手、黒の組織に潜入捜査している『赤井秀一』とその家族が出て来るのが今回の作品の見どころです。
コロナ禍で公演が一年延期になりやっと公開になった事で話題になっている作品です。

世界最大のスポーツの祭典の記念すべき東京大会開催に合わせ、日本の技術を集結させた最高時速1000kmを誇る『真空超電導リニア』が新設、新名古屋と芝浜駅間に開通する開通式のパーティーで名だたるスポンサーのトップが拉致される事件が起こります。
その裏で事件を監視していたのが赤井秀一でした。
15年前アメリカのボストンで起きた事件と似ている事と、F B Iが管轄だった事が判明し世界中の人々が集まる日本で真空超電導リニアが事件を受けて乗客を乗せずに発進、そこに事件を解決するために乗り込んだコナンと毛利蘭と同じ学校に通う赤井秀一の妹『世良真純』も一緒に乗り込み、事件を解決するのでした。

コナン映画特有のクライマックスのアクションは圧巻です。
映画の舞台が名古屋になっているので、名所や実際の場所などが忠実に再現されているため、旅行に行けないコロナ禍で、名古屋に行った気分になれる作品でもあると思います。

名探偵コナン 緋色の弾丸
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公開から1年待った待望の新作は期待を裏切らないアクション満載

2020年の公開延期から1年経ち、とうとう2021年4月に公開された映画「名探偵コナン 緋色の弾丸」。
前作から引き続き、アクション満載の映画となっており、映画ならではの派手な演出がふんだんに散りばめられている。

今作のキーパーソンは、FBI捜査官で射撃の名手の「赤井秀一」、プロ棋士で六冠王の「羽田秀吉」、毛利蘭の友人で女子高生探偵の「世良真純」、イギリスの諜報機関に所属する「メアリー」の4名で、「赤井一家」が勢揃いとなっている。
テレビや漫画でも一堂に会する機会のない4人だが、今作では腹のさぐりあいだけでなく、殴り合いもあり、見る者をハラハラ・ドキドキさせてくれている。

ちなみに、赤井秀一がスナイパーで撃つシーンは少なく、その一つが今作では見られる。
そして、それが神業過ぎて、「そんなことできちゃうの!?」と驚かされてしまう。
ぜひその神業をスクリーンもしくはBlu-rayで見ていただきたい。

タイトルにもある、アクションについては、物語のキーアイテムでもある「真空超電導リニア」が犯人の操作により暴走してしまうのだが、その臨場感は手に汗握るシーンが盛りだくさん。
実際に自分がその場にいたら、何もできず、座して死を待つのみだが、コナンくんは何とかして「真空超電導リニア」の暴走を止めようと試行錯誤する姿は尊敬である。

完全なネタバレになってしまうが、この「真空超電導リニア」は暴走の末に、スタジアムに突っ込んでしまうのだが、このシーンのスケールの大きさに、映画館でなければ声を出して笑っていたくらいだ。