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8ckeiitixのレビュー・評価・感想

コジコジ / COJI-COJI
10

メルヘンの国でシュールな世界を満喫

コジコジとは、ちびまる子ちゃんでお馴染み、さくらももこ先生の作品だ。メルヘンの国を舞台に、謎の宇宙生命体である主人公のコジコジとゆかいな仲間達が織り成す、可愛く、夢があり、シュールで奥深い作品となっている。コジコジは見た目はくまのぬいぐるみのように愛らしいが、基本的に本能のまま生きている。のほほんとしていて、何も考えていない失礼な発言や言動に、友達で半魚鳥の次郎からよくツッコミを受けるも気にしない。この二人の掛け合いも見どころの一つだ。そんなコジコジの事を、仲間たちはバカだと思っているが、実はすごい。おそらくペンギン村の村民もびっくりすると思う。友達のカメ吉くん。彼は普段はおとなしい性格だが、本気で怒ると異次元殺法「カメの思い出」という必殺技を出すのだが、これは長く生きるカメの思い出をパワーに変えて繰り出す技で、簡単に出来るものではない。しかし、コジコジはこれを簡単に出して見せる。
また、全員が長生きのメルヘンの国で、一番の長寿は誰かという話題になった際、一番長生きと言われている「長生きばあさん」に会いに行くことに。開口一番『ひさしぶりだね』というコジコジに、一同困惑。長生きばあさんの年齢は13億歳とのこと。長生きばあさんはコジコジの事をはっきり覚えていないようだが、『子供の頃、くまのぬいぐるみとにらめっこをして遊んでいたが、一度も勝てなかった』とのこと。その場にいた誰も、そのくまのぬいぐるみがコジコジだとは気が付かない。
三日月の夜になると心も見た目も別人のようになるナゾ怪人のスージー。普段の悪魔のようなスージーとは全く似ても似つかず、誰も同一人物だとは知らないが、コジコジは普通にスージーと呼ぶ。きれいな心のスージーは、『ナゾ怪人の私が教会へはいけない』と、クリスマスパーティーの参加に戸惑っていると、『コジコジもいくよ。誰でも行っていいんだよ』と声をかける。
皆がただのバカだと思っているコジコジは、実は強く優しいのだ。メルヘンの国の仲間たちはコジコジのすごさを知らないが、読者、視聴者にはコジコジの魅力がビシビシ伝わってくるだろう。その温度差がまた面白い。

煙と蜜
9

長蔵ヒロコはいいぞ。

文治と姫子は許嫁同士で18歳の年の差がある。これだけ離れていると本命じゃないのではないか、暴力振るわれたり辛い目に会うのではないかとヒヤヒヤするが安心して欲しい。文治と姫子のやりとりは可愛さに満ち、笑顔溢れるストーリーばかりなのだ。
1巻に収められている「満月と名前」は2人の程よい距離感を表現しつつ、文治が姫子を大事に思う気持ちを表した話だと思う。2人は、姫子が15歳になった時結ばれる。どう接したらいいか、素敵な女性になるためにはと努力する姫子ちゃんの姿も可愛いらしく、「できるようになりたい事」を書き留めていたノートを文治に見られ、赤面するエピソードもおすすめだ。
軍人であり、大隊一つを率いる文治。700人の部下の命を預かる彼が眉間のシワをほぐし、一息つける場所が姫子のいる花塚邸でもあるのだ。皆で夕飯を食べたり、姫子の相談相手になったり、家主と将棋を楽しんだり生きる上で大事な場所になっているいっても過言ではないと思う。
この作品は描写、言葉のセンスも惹かれるものがある。大正時代の名古屋を舞台に四季の移ろい、花塚邸の様子、登場人物の表情、当時の街中の様子もとても綺麗に描かれている。姫子の母が倒れ、医者を呼びにいくシーン、縁側に座り食後の一服を楽しむ文治、当時は贅沢な入浴、生活を営む登場人物の生き生きとして美しい場面ばかりである。
軍人と少女、年の差が好きな方へぜひおすすめしたいのが長蔵ヒロコの「煙と蜜」である。

弱虫ペダル / 弱ペダ / Yowamushi Pedal
10

自転車競技の奥深さがすごい

弱虫ペダルの面白いところは自転車の面白さが存分につわります。自転車競技というものを人生であまり触れてこなくて、興味もありませんでしたが、この漫画を見ると興味が絶対に湧きます。僕も乗ってみたいと思いました。さらに、自転車を通じて、主人公も仲間たちの友情やライバルとのアツい勝負は手に汗を握ります。全60巻以上ありますが、一巻を見てしまったらもう止まらなくなるほど面白いのでぜひ見てほしいです。
一年生のインターハイ編は個人的に一番おすすめです。主人公の初めての公式レースがインターハイということなので、最初は当然緊張してしまい、周りに迷惑をかけることがちらほら出てきます。しかし、レースが進むにつれてそんな緊張もなくなっていき、どんどん壁を乗り越えていきます。落車して、一番最後になってしまったときは無理なんだろうなと思いましたが、主人公のポテンシャルの高さがどんどん生きてきてなんと100人を追い越し、先頭にたどり着くときう偉業を成し遂げました。100人を追い越したときは鳥肌が立ちました。
他にも様々な壁やアツい戦いがもう盛り沢山で、ぜひみんなにも見てもらいたいです。この作品を見て自転車に乗り始めた人もいっぱいいます。